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フューネラルドゥーム追っかけブログ。

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メロディックながらも怪しげなキプロスのブラック/フューネラルドゥーム

ATROCIOUS 『Shades Of The Sanguine Tree』
┃キプロス
┃DEMO
┃ジャンル/ブラック/フューネラルドゥーム
┃リリース/2006年
┃レーベル/Self released
┃マイスペース/
http://www.myspace.com/atrociouscy

 キプロス産独りブラック/フューネラルドゥームバンドのDEMO。
 ギターとピアノをメインに打ち出した、割とキャッチーなフューネラルドゥームを演奏している。しかし全体的に薄っぺらく、身に迫るような訴求力はいまひとつ。また、音質の悪さが味方をしていないため、カルトな雰囲気も弱い。
 導入曲と言えども長い時間奇妙なアンビエントをやったり、インストものをやったりで、どうにも統一感がなく、このDEMOを通して表現方法の実験しているのではないかと思う部分が多い。一応、イントロとアウトロの役割が与えられた曲を配置し、ひとつの作品としての体裁を整えているものの、強引さが余計に際立っている気がしないでもない。その意味ではDEMOらしい音源。

【ピックアップ】06.Chaos (Outro) 
 憂鬱な演奏をバックに変調した声でボソボソと喋る。どのような顔をして聴いていいのかわからず、確かにタイトル通りではある。

■こんな人にオススメ
・地味中の地味好き
・フューネラルドゥームが好き

■主な入手方法
・myspace経由でフリーダウンロード可能

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Nortt、The Liquescent Horror
PR


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惜しげもなくゴシックの側面をあらわにした2ndアルバム

Shape of Despair 『Angels Of Distress』
┃フィンランド
┃2ndアルバム
┃ジャンル/フューネラル/ゴシックドゥーム
┃リリース/2001年
┃レーベル/Spikefarm Records
┃マイスペース/
http://www.myspace.com/shapeofdespair

 前作とはうって変わり、ゴシック色を存分に込めた2ndアルバム。
 シンセはさらに荘厳に、女性コーラスはさらに壮麗になり、主張の薄かったギターも、本作では音圧をどっしりと稼いて存在感を示している。アンビエントな側面を補強するだけにとどまっていた数々の要素が、いっそう美と醜のコントラストを際立たせ、ゴシックならではの妙味を強烈に濃くしていく。タカが外れたのか躊躇いといったものがなく、遠慮のかけらも見当たらない。
 フューネラルドゥームからはかなり離れたがゆえに、ゴシック系統が苦手な人にとっては耐え切れないシロモノに仕上がっていますが、本作のほうが彼らの特色が活かされているように思う。とにかく聴けば聴くほど根がどうしようもなくゴシックであることを再確認させられる。
 自重ゼロにより発生する多大なカタルシスは、ゴシック好きにとってはたまらないかと。

【ピックアップ】05.Night's Dew
 最後を飾る従来のゴシックメタルを思わせる曲。遅いものの、どことなく軽快。

■こんな人にオススメ
・ゴシック好き
・メロディを求める

■主な入手方法
・AMAZON
・diskunion

■この音源に近いアプローチをとるバンド
REMEMBRANCE、COLOSSEUM


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最もフューネラルドゥーム成分を含んだ1stアルバム

Shape of Despair 『Shades Of...』
┃フィンランド
┃1stアルバム
┃ジャンル/フューネラル/ゴシックドゥーム
┃リリース/2000年
┃レーベル/Spikefarm Records
┃マイスペース/
http://www.myspace.com/shapeofdespair

 フューネラルドゥームとゴシックドゥームの中間地点にいるバンドのひとつで、彼らの作品中、最もフューネラル側に傾いたアルバム。
 抑えたリズムに、シンセと女性ヴォーカルによるコーラスが幻想的な彩りを与え、ギターもあまり重さを強調しないまま淡々と動いているため、浮世離れした独特な浮遊感が発生。緩急をつけることを手放して、どこまでもゆったりと漂わせる音使いはアンビエントにも通じるものがある。バンド名とは裏腹に切迫した様子はあまり見られず、肩に力を入れさせない。そのため、雰囲気モノが好きでないとやや厳しい内容となっている。

 立ち位置的にどっちつかずな印象があるバンドですが、煌びやかな装飾を多く持ち合わせているのと、遅くとも通常のドゥーム並みなので、主軸はどちらかというとゴシック側においている。実際、そのゴシック方面へと大きく舵をとった2ndアルバムのほうが、やりたいことを抑え気味な本作よりも、本来の持ち味が活かされているように思う。アピールするにしても、多くの支持を受けそうなのは、やはりその系統を好む層ではないかと。そういう意味では次作で吹っ切れたのは正解。

【ピックアップ】03.Down in the Stream
 シンセがメインをはることが多いので、中盤のギターのメロディが余計に印象的。

■こんな人にオススメ
・ゴシック好き
・地味なものに惹かれる

■主な入手方法
・AMAZON
・diskunion

■この音源に近いアプローチをとるバンド
REMEMBRANCE、COLOSSEUM


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冷気たちこめる街中を彷徨うようなロシアのフューネラルドゥーム

Station Dysthymia 『Only Gray Days』
┃ロシア
┃1stアルバム
┃ジャンル/フューネラルドゥーム
┃リリース/2009年
┃レーベル/Self Released
┃myspace/
http://www.myspace.com/stationdysthymia
┃lastfm/http://www.lastfm.jp/music/Station+Dysthymia
┃SoundCloud/http://soundcloud.com/station-dysthymia/sets

 ロシア産らしく冷気を纏ったフューネラルドゥームバンド。ただ、駅構内を思わせるSEをイントロに使ったりと、どことなく都会らしい雰囲気を匂わせています。この手のモノの舞台はたいてい森の中など、大自然をほのめかす内容だったりするので、この身近さがどことなく新鮮。聴いていると、冷たい風が吹きすさぶ、誰もいない夜の街中を彷徨い歩いているような感覚が湧き上がってきます。それに加え、薄ぼやけた不鮮明な音処理&アプローチをしているため、想起される光景もまた夢のように不鮮明。曲が進むにしたがい現実感が揺らぎ、夢路との境目が曖昧になっていくのが心地良くて仕方がありません。

 まだまだ垢抜けない部分があるものの、この適度にメロディックな音は大変好みなので、Solitude Productionsさん拾ってやってください。

【ピックアップ】03.Snow Cold Visions 
 シンセが被さり、曲名通りどこまでも冷え切った音世界を描いていく。しかし、冷酷と言えるまでのアプローチはせず、居心地の良さを少しだけ残す程度に留めている。

■こんな人にオススメ
・深夜徘徊大好き
・冬が好き

■主な入手方法
・SoundCloud経由でフリーダウンロード可能

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Intaglio、Abske Fides


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風化を受け入れるオーストラリアのフューネラル/ブラックメタル

Funeral Mourning 『Drown in Solitude』
┃オーストラリア
┃1stアルバム
┃ジャンル/フューネラル/ブラックメタル
┃リリース/2006年
┃レーベル/GoatowaRex
 

 数々のブラックメタルバンドに関わるDesolateによるフューネラル/ブラックメタル。
 ブラックを経由したタイプと言えばNorttがいますが、あそこまでアンビエントに倒錯しておらず、また、そこまで極端に遅くはないため、テンポを落としていった結果、フューネラルドゥームに接近したという印象が強い。ドラムと共にゆったりとした下地を形作るのも、間延びする重低音ではなく線の細いトレモロリフ。導入されるメロディも控えめなものばかりなので、非常に悠々とした音像が出来上がっている。そのため、どうしても「地味」という言葉からは逃れられない。しかし、あえてその地味さを肯定的に受け取る人からすると、この穏やかな聴き心地もまた魅力的。
 激情のおもむくままに慟哭することをあきらめ、風化に身を委ねて、ただ朽ちるのを待つ。諦観が色濃く漂い、無意味に急かされないのが良い。

 苛烈な音楽を聴いた後の箸休めに最適。燃え尽きた感覚もちょうど似ている。

【ピックアップ】05.Misery Cloaked Under Decayed Flesh
 トレモロがまるで乾いた風のよう。柔らかでありながらも、ジワジワと命を削る酷薄さも持ち合わせている。

■こんな人にオススメ
・地味な音楽が好き
・疲れている

■主な入手方法
・T.H.A.

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Abyssmal Sorrow、Bosque


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フューネラルドゥームのような何か

Persistence in Mourning 『The Undead Shall Rise』
┃アメリカ
┃1stアルバム
┃ジャンル/デスメタル/フューネラルドゥームのなりそこない
┃リリース/2009年
┃レーベル/At War With False Noise
┃マイスペース/
http://www.myspace.com/persistenceinmourning1

 なりそこなったもの。つまり、準フューネラルドゥーム。
 垢抜けないなら垢抜けないなりで、何かしら光るものを提示してくれればそれでいい。残念ながらそれすらもありませんでした。
 一応、#2のイントロを筆頭に、ベースが何故か格好良くベキベキと存在を主張してますが、おそらく他が酷いだけに良く聴こえるのでしょう。
 すみません。擁護できません。

【ピックアップ】02.The cabin
 無闇に格好良いベースからオルガン主導のパートへ。音が安すぎて曲展開どころではない。

こんな人にオススメ
・フューネラルドゥームであればなんでもいい

■主な入手方法
・AMAZON(DLのみ)

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Amaranthine Trampler


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音質はイマイチながらも、ツボはしっかり抑えるフューネラルドゥーム

Tranqvillitas Maris 『The Longing』
┃ドイツ
┃1stアルバム
┃ジャンル/フューネラルドゥーム
┃リリース/2011年
┃レーベル/Self Released
┃バンドキャンプ/
http://tranqvillitasmaris.bandcamp.com/album/the-longing

 良く言って素朴、悪く言うとショボい。ペラペラした音質が、狙いとは裏腹に物寂しさをいっそう盛り立てている。しかし、聴き始めはどうしてもチープな部分に耳がいってしまいますが、慣れてくると曲自体はしっかりしていることに気付く。

 メロディを帯びつつ、淡々としんみりとした聴き心地を生みながらも、クライマックス時には心の奥底にある感情をスルリと解いていく。このジャンルの文法を踏まえて、持っていくべき展開にはしっかり持っていくところが頼もしい。現時点では、描きたいことを上手く引き出せてない感があるものの、ふとしたきっかけで化けそうな要素は持っている。

 クオリティの高い作品をつまみ食いしようしている人には間違っても薦められませんが、少なくとも私は楽しめたので、フューネラルドゥームそのものが好きであれば、作品世界に浸りきることができるかと。

【ピックアップ】03.The Path We Go
 雨上がりに物憂げに佇むような印象。影を落としつつも微かな光を示唆するメロディが染み入る。

■こんな人にオススメ
・フューネラルドゥームに入れ込んでいる
・メロディを求める

■主な入手方法
・bandcamp経由でフリーダウンロード可能

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Mournful Congregation、Night of Suicide





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