忍者ブログ
フューネラルドゥーム追っかけブログ。

WRITE | ADMIN

カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
ブログ内検索
プロフィール
HN:
みそドラゴン
性別:
非公開
最新コメント
[03/03 みそ]
[01/30 dooom]
[11/18 みそ]
[11/15 zelot]
[11/22 みそ]
最新トラックバック
カウンター
カウンター


忍者ブログ [PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



 ドゥームデスメタル、ゴシックドゥーム、ドゥーム/ブラックメタル、スラッジドゥーム、ドローンドゥーム、アトモスフェリックドゥームなど、特にフューネラルドゥームとの違いがわかりづらいジャンルについての特集。

 こう並べてみますとジャンル分けしたがる自分でも「そんなに分けなくても……」と思ってしまいますね。しかしそれでも分けられているということは、ファン層が違うことであり、それぞれの魅力もまた違うということ。ここではあえてその違いと、区別の付け方について記そうと思います。




ドゥームデスメタル 
 従来のドゥームメタルにあったグルーヴを捨てさって、更なる重さと遅さを追求したジャンル。ボーカルのスタイルも低く唸るグロウルボイスとなったことで、どこをとっても重さしかないサウンドが作り上げられている。重低音が裏方にまわっているフューネラルドゥームと違って、こちらは完全に重低音リフがメイン。あとフューネラルドゥームほど遅くはないです。バンドによってはメロディを絡ませることもありますがアクセント程度で、メロディックな場面とヘヴィに迫る場面がくっきり分かれている。
 フューネラルドゥームの親的存在といえるジャンルであり、中間的なバンドも多い。

WINTER 『Goden』 


ENCOFFINATION 『Rites Of Ceremonial Embalm'ment』 

他:diSEMBOWELMENTDELIRIUMSOL など


ゴシックドゥーム 
 ドゥームデスメタルをもとにして更にメロディを打ち出したタイプと、ゴシックメタルがそのまま遅くなったタイプの2種類がいる。キーボードやピアノ、ヴァイオリンなどで装飾を施したバンドも多く、暗くも美を感じさせるサウンドが売り。また、従来のゴシックメタルよりも“ゴシックぽさ”を強調する傾向にある。

My Dying Bride 『A Doomed Lover』 


DRACONIAN 『A Scenery of Loss』 

他:Estatic FearDepressed ModeDOOM:VS など


ドゥーム/ブラックメタル 
 これといってジャンルとして確立されているわけでもなく、代表的なバンドもいません。ブラックメタルがそのまま遅くなったようなバンドや、ドゥームメタルにブラックの雰囲気だけを加えたバンドをとりあえず収めるためにあるような感じ。何故かフューネラルドゥームを名乗るバンドが多く、実際聴いてみるとそこまで遅くなかったり、重低音は使われず、ザラザラとしたトレモロメインだったりで、ブラックを好む層向けだなと強く感じます。

Elysian Blaze 『Funeral possession』 

他:Licht Erlischt...Mourning DawnSkitliv など


スラッジドゥーム 
 文字通りスラッジコアとドゥームメタルの中間のバンドのことを指しますが、スラッジコアが苛烈に遅く重くなったバンドも含みます。後者はヘヴィトーチャースラッジとも呼ばれていましたが、こちらは死語になり統合された模様。両方ともスラッジ由来なので、重低音をハンマーのように叩きつけるようなリフがよく使われます。強く叩きつけるために「重低音を振り上げる」瞬間があり、ドゥームに比べて音に隙間があるのが特徴。

KHANATE 『Dead』 

Thorr's Hammer 『Norge』 

他:CORRUPTEDMOSSMONARCH など


ドローンドゥーム 
 ドローンを極端にヘヴィに演奏したことで奇怪になったジャンル。ドラムがいないことも多く、遅い速いを超越して進むことすら投げている。サウンド一面重低音一色。バンドによっては超重量級スラッジと被るところも。

EARTH 『Teeth of Lions Rule the Divine』 

Sunn O))) 『Richard』 

他:BunkurHabsyllBlack Boned Angel など


アトモスフェリックドゥーム/アンビエントドゥーム 
 アンビエント色や、シンフォニックなテイストの強いバンドが括られることが多い。また、バンドによってはドラムはおろかギターも登場しない場合もあり、ほとんどアンビエントだったりもする。こちらも代表的なバンドはおらず、一時的な括りのようなもの。

Longing For Dawn 『Once Supreme』 

他:IXIONOpaque Lucidity など



 以上。「ドゥーム」という単語を使いすぎてゲシュタルト崩壊を起こしそうな特集でした。
 ジャンル自体明確に決めたれたものではなく、情報のやり取りの中で自然にできていくものなので“あやふや”なのが当たり前です。でも、この記事を通して漠然とでも把握できたら幸いですね。
 あとはインダストリアルドゥームなどもいますが、ジャンルというよりピザのトッピングのようなものなので除外しました。
PR


※ Comment
HN
TITLE
COLOR
MAIL
URL
COMMENT
PASS

 Title:無題
勉強になりました!

あと「重低音を振り上げる」瞬間って表現で目から鱗が落ちました。
名前なんてない 2012/11/22(Thu)07:29:45 #edit

 Title:無題
ありがとうございます。

同じく重低音が要のジャンルなのに、ちょっとした違いでファンも分かれてしまうのは興味深いところですね。
みそ 2012/11/22(Thu)21:28:27 #edit





Powered by 忍者ブログ  Design by まめの
Copyright © [ GARBOLOGY ] All Rights Reserved.
http://garbology.en-grey.com/