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フューネラルドゥーム追っかけブログ。

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全曲キラーチューン、夢のようなグラインドコアアルバム

The Kill 『Kill Them...All』
┃オーストラリア
┃2ndアルバム
┃ジャンル/グラインドコア
┃リリース/2015年
┃レーベル/Obscene Productions
┃バンドキャンプ/ http://blastasfuk.bandcamp.com/album/kill-them-all

 活動期間的に、もう中堅と言ってもいいぐらいのキャリアを持っていますが、意外にもフルアルバムは本作で2枚目。この手のジャンルは初期衝動がなによりも命なので、作を重ねるごとに路線が変わったり、ヌルくなったりしてしまうバンドも多いなか、このバンドは、純度100%の突進バカであり続けています。
 そして本作、まだまだ殺り足りないらしく、もともと凄まじかった前作を超えて、前人未踏な領域へと足を踏み入れた感があります。グラインドコアのキラーチューンばかりを集めたような、と例えても決して大げさではなく、上がったテンションが下がる瞬間なんてまったくありません。凝った展開や、世界観の構築などをする気は最初からありません。ただ殺気に突き動かされるがままに、壊れた勢いで突き抜ける27分。

 こういうアルバムを待っていました。



【ピックアップ】12.Spittin' Chips
 いつもならこのあたりでダレれしまいますが、テンションを上書きされます。

■こんな人にオススメ
・グラインドコアが好き
・みんな死ね

■主な入手方法
・bandcamp

■この音源に近いアプローチをとるバンド
グラインドコア全部
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刺し違える覚悟で突進してくる2ndアルバム

┃The Rodeo Idiot Engine 『consequences』
┃イギリス
┃2ndアルバム
┃ジャンル/カオティックハードコア
┃リリース/2013年
┃レーベル/Swarm Of Nails
┃バンドキャンプ/http://music.therodeoidiotengine.com/album/consequences

 イギリスのカオティックハードコアバンドによる2ndアルバム。
 1stアルバムはCONVERGEやThe Dillinger Escape Planなどの手法をなぞっただけで、特にプラスアルファもない作品でした。当然、本作もそこらへんのバンドで終わる作品かとナメてかかったら、予想に反して返り討ちに。
 1stリリース以降、一体何があったのかわかりませんが、一瞬別バンドかと思うぐらいに音がドス黒くなり、憎しみだけをエネルギーにして動く悪鬼の如き変貌を遂げてます。とはいえ「化けた」というには少しニュアンスが違い、むしろ前作よりも音のイメージは弱々しい。それこそ、他の強靭なエクストリーム勢に比べると吹けば飛んでしまいそうなほど、音は痩せていて、声も細いまま。普通に立ち向かえば腕の一振りであっさり負けてしまうでしょう。しかしそこは刺し違える覚悟でカバーしていて、体が動くかぎり、息の根が途絶える寸前まで、一矢報いるまで止まらない。追い込まれた者にしか出せない勢いが凄まじい。自暴自棄と言ってしまえばそこでおしまいですが、必死に突き進んでいく姿には心打たれるものがあります。

 憧れの無敵ヒーローにはなってはくれないものの、弱い自分の存在を無視できない人なら強く同調できる一枚。 激情ハードコア、リアルスクリーモあたりの要素も多く含んでいるため、AMPEREやOrchidあたりが好きな人も気に入るかもしれません。



【ピックアップ】11.Behind The Scars

 最終曲。息も絶え絶え、体も限界を超え、意志の力も底を尽きかけている。それでも胸の内でいまだに燃え続ける衝動を原動力にして進んでいく。そんな姿を思い浮かべる曲。持てる力を一気に解き放ち、そのまま事切れるようなラストが印象的。

■こんな人にオススメ
・自分は弱い、何もできない
・でもこのままでは死ぬに死ねない

 ■主な入手方法
・BANDCAMP
・AMAZON

 ■この音源に近いアプローチをとるバンド
AMPERE、Orchid、Converge


pigumanity.jpg

新しい要素は持たないが安心のクオリティ、ロシアのグラインドコア

Fitcage『Pigumanity』
┃ロシア
┃1stアルバム
┃ジャンル/グラインド・コア
┃リリース/2010年
┃レーベル/Soulflesh Collector
┃マイスペース/http://www.myspace.com/fitcage

 どこを切り取ってもグラインドコアとしか言いようのないほどオードソックスなことをやっている。Brutal Truthのカバーを収録しているが、グラインド初期のロウな感じはあまりなく、どちらかというとDEAD INFECTIONをベースに、NASUMあたりをアクセントとして混ぜ込んだ印象。この、グラインドと分類されるバンド達の良いとこ取りなところが、オードソックスさに拍車をかけていますが、ツボを抑えた曲展開をするので、なんにも考えないで身を委ねられる。フォロワーとしてのクオリティ自体は高いです。
 グラインドコア、ゴアグラインドの有名バンドを聴いてなお、激走サウンドを求める人にとっては、うってつけと言えます。

【ピックアップ】17.Thirst Of Violence
 単純にブラストの勢いのままに突進する曲かと思えば、途中、不意打ち的にゴアらしいリズミカルなパートに切り替わるのがおもしろい。

■こんな人にオススメ
・グラインド好き
・我が手にさらなるグラインドを

■主な取り扱い店
・Amputated Vein Records

■この音源に近いアプローチをとるバンド
DEAD INFECTION、NASUM


1fdc217c.jpg

ブッ壊れたテンションで集中砲火、ウルトラ暴走パワーバイオレンス

Yacopsae『TANZ,GROSNY,TANZ...』
┃ドイツ
┃3rdアルバム
┃ジャンル/パワー・バイオレンス
┃リリース/2007年
┃レーベル/OBSCENE
┃マイスペース/http://www.myspace.com/yacopsae

 やりすぎ。もう一度言う。やりすぎ。
 それこそドラムの速さ自体はありふれているものの、勢いによる体感速度が他を大きく引き離している。終始喚きっぱなしの壊れたヴォーカル、ブラストもさることながら、やたら金物が強調されたドラムのおかげで、とてつもなくやかましい。意外にもリフはシンプルなんだけど、このテンションの中にあるせいで一緒にグチャグチャな印象。
 一応、パンクらしいノリノリさ、ミドルテンポなパートはありますが、すべて爆走するための引き立て役としか扱っていない。基本、限界振り切ったまま帰ってきません。

 グラインドコア、ブルータルブラック、スピードコアなど、うるさくて、速くて、バカな音が好きならば必聴。



【ピックアップ】01.Tanz, Grosny, Tanz ...
 いきなり至近距離でマシンガンを連射されたような衝撃。ツッこむヒマもない。

■こんな人にオススメ
・うるさいのが好き
・速いのが好き

■主な取り扱い店
・GRAVE
・はるまげ堂
・diskunion

■この音源に近いアプローチをとるバンド
ASTERISK、Clinging to the Trees of a Forest Fire


bdce2173.jpg

胸いっぱいに憎悪を取り込み、苛烈に吐き出すGAZAの1stアルバム

GAZA『I Don't Care Where I Go When I Die』
┃アメリカ(ソルトレイク)
┃1stアルバム
┃ジャンル/カオティック・ハードコア
┃リリース/2007年
┃レーベル/Black Market Activities(Metal Blade)
┃マイスペース/http://www.myspace.com/gaza

 一言で例えるなら「傷を負った獣」
 Dillinger Escape Plan、Converge等から発展したカオティックハードコアを演奏しているが、これらのバンド特有の、激音の中に見え隠れするインテリジェンスさは皆無。むしろそのようなことを考える余裕がないとでも言うような、理性の飛んだままに、力を振るう作風となっている。おまけに、単純に力あるものが力を振るうのではなく、冒頭で書いた通り、根っこの部分にどうしようもないほどの憎悪を溜め込んで、それをエネルギーに、自分を傷つけた相手を執拗に追い回す粘着質なイメージが、他と一線を画す要因であり、同時にこのバンドの売りになっている。
 ブラストなども使われていて、ドラムだけ聴くと速いのだけれど、それ以上に、時折差し込まれるスラッジなパート、ねじくれたリフワークにより体感速度そのものは遅め。特筆すべきはヴォーカルで、怨念を込めた唸り声、感情が暴発したような叫びが鬼気迫っていて、本作がこうも真っ黒になった原因の7割方は、この人によるところが大きい。
 最初から最後まで呪詛撒き散らしているので、後半が単調になっているのが欠点だけど、黒く過激な作品を好む人に対して強く勧めます。

 噎せ返るほどの負の感情が詰め込まれた1枚。



【ピックアップ】01.Calf
 スラッジをバックに殺気を振り撒きながら唸ったかと思えば、いきなり臨界点に達する。先の読めない精神の不安定さが怖い。

■こんな人にオススメ
・自分は他人からバカにされやすい
・感情を内に溜め込んでしまうタイプ

■主な取り扱い店
・AMAZON
・GRAVE

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Clinging to the Trees of a Forest Fire、Eryn Non Dae.





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