フューネラルドゥーム追っかけブログ。
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(((o(´-`)o))) 上半期には「豊作でも不作でもないといった感じ」と書きましたが、とんでもない。 まさかの新譜あり、直球で泣かせにくる作品あり、安定作あり、変化球あり、で近年まれにみる豊作の年でした。 ※ちなみに、何をフューネラルドゥームとするのかは完全に独断と偏見です。 TYRANNY 『Aeons in Tectonic Interment』 まさかの新譜ですよ。 EP『Bleak Vistae』にあった暗黒成分が戻ってきていて嬉しいかぎり。それどころか過去最高に黒い。音の重みと、広い空間を思わせるアレンジを両立させることで、永遠に脱出できなさそうな常闇空間が生まれています。以前では見られなかったアプローチや、SEも巧みに扱うようになって、以前よりは垂れ流し状態を脱出しているかと。 退路を自ら断つ快感のような感覚が得られ、自暴自棄状態のときによく馴染みます。 SLOW 『IV - Mythologiæ』 今年一番お世話になったと言っても過言ではないSLOWの4th。このジャンルと言えども、さすがに悠長さを感じずにはいられなかった過去作とは違い、曲は細かく切り分けられ、焦点もくっきり定まっています。精神安定剤としては他を寄せ付けない出来でしょう。来年もよろしくおねがいします。 DEOS 『...To Depart』 ……こんなの抗えるわけない。琴線の、なかでも特に弱い部分を掻きむしられ、思わず身悶えしてしまいました。 ピアノとクリーンボイスの扱いが反則級で、人によっては涙腺崩壊モノでしょう。前作も質は高かったものの、あくまで「新バンドとしては」という評価を下していただけに、本作は完全に予想外でした。 SKEPTICISM 『Ordeal』 7年ぶりの新譜。予定より遅れたものの、無事リリース。 もともとフューネラルドゥームのダークなイメージからは程遠いバンドでしたが、今回はより一層「光」を感じます。とはいえ、ポップスにあるような明るさとは違うので、拒否感はありません。むしろ神々しさに拍車がかかる形に。 やはりベテランだけあって、場の支配力は別格です。それだけにアートワーク方面の雑さというか無頓着ぶりが残念。 Of Darkness 『Tribute to Krzysztof Penderecki』 ペンデレツキ×ドゥーム。どう考えても混ぜたら危険なものを配合した結果が、この怪作です。終始黒いGnaw Their Tonguesと比べると、様々な音が使われているだけあって、色鮮やかな印象をうけます。ただ、この鮮やかさは、有毒生物が見せる鮮やかさに近いのですが。 The Slow Death 『Ark』 一気にフューネラルドゥームに近づいた3rdアルバム。このジャンルは基本的に、地味に始まり、派手にメロディックになって終わるのが定石ですが、本作は最初から最後までクライマックス状態です。そのくせ、クドく感じさせない匙加減で、本当にどえらいものを作ったなと。 Arche 『Undercurrents』 Profetusのメンバー含む新バンドの1stEP。ゴシックドゥームあたりと比べると、まだメロディは抑え目ですが、Profetusよりは目立った使われ方をしています。なにより感情に訴えかけるタイプのメロディなので、より広く聴かれそうです。1作目にして、想像力に働きかける力も抜群で、今後が楽しみ。 Shape of Despair 『Monotony Fields』 アルバムとしては11年ぶりになる4thアルバム。 2ndほど派手なメロディはないので、耳の残りの良い曲はありませんが、それがかえって個人的には馴染みやすくなっています。凄く心落ち着く。 HellLight 『Journey Through Endless Storms』 HellLightといえば、フューネラルドゥームのなかでも快活な印象を受ける「明るい」バンドと記憶していますが、モノトーンのジャケを見てわかる通り、今回は仄暗い作風になっています。スイッチが入るとなかなか止まらないギターソロも、作風に合わせてか、やや控えめ。個人的にはこちらのほうが馴染みやすいので、嬉しい方向転換です。 Abysskvlt 『Thanatochromia』 広大な宇宙を思わせるロシアのドゥーム。シンフォニックの要素がとても強く、高く高く、高位の存在へと上り詰めるが如く伸びゆく音像は、大きなインパクトを残します。あらゆるくびきから解き放たれるような感覚が大変心地良いです。 Bell Witch 『Four Phantoms』 形式的にはフューネラルドゥームですが、他のバンドとはテイストが違うバンドです。実際、普段メンバーがどういう音楽を聴いているのかわかりませんが、まるで、従来のドゥームメタルを好んでいる人が、フューネラルドゥームを作ったらこうなった、と例えたくなるぐらい、その雰囲気をまとっています。少なくともWORSHIP聴いてこの音にはならないはず。 上半期にも書きましたが、普段このジャンルを聴かない人にこそ受けそうです。 Ennui 『Falsvs Anno Domini』 個人的に「悪くはないけど愛聴するなら他のバンド選んでしまう」カテゴリに入っていて、高いクオリティとは裏腹に、あまり手が伸びない典型のバンドでした。そして本作ですが、嬉しいことに単なる優等生から脱しつつあります。もともと曲構成に気を配っているバンドでしたが、リフとリフが互いをより生かす構成になっていて、以前より印象に残りやすいです。 Annexia 『Egress』 出来損ないの心霊写真のようなジャケですが中身はホラーではありません。あまり感情を表に出さずに儀式を執り行っている光景が見えてきそうなサウンドで、私が知っているバンドではSKEPTICISMが最も近いでしょうか。ただ、SKEPTICISMが教会など、格式の高いロケーションを想起させるのに対して、このバンドはトラッドな音使いも含むおかげで、人も寄り付かない山奥などが脳裏に浮かびます。重低音が使われない曲もあって、このジャンルに含めていいのかわかりませんが、怪しい雰囲気の音楽が好きであれば、ワクワクしながら聴けると思います。 Heimskringla 『Vikingløypa』 ド派手なシンフォニック要素と、手加減なしのメロディの乱舞が強いインパクトを残します。美と安らぎを力技で描ききった、ある意味これも怪作のひとつ。 Carma 『Carma』 ジャケがやっつけすぎて二の足を踏みましたが、これが意外にも堂に入ったブラック風味ドゥームでして、やはり見た目で判断するのは勿体無いなと。悩ましいメロディと、ドラマティックな展開で聴かせてくれます。 以下、簡易コメント DRYOM 『2』 オーソドックスかつ、一定以上のクオリティに達しており、悪くない作品ですが、2015年は他の作品が強すぎました。 UN 『The Tomb of All Things』 陰りのある雰囲気がとても良い。でも、その雰囲気を破壊する情けないクリーンボイスはどうにかならなかったのか。 Funeris 『Funereal Symphonies』『Act III: Bitterness』 良いところは多々あるのだから、あとはまとめてくれれば……。 Endless Funeral 『Messenger from the Oblivion Gates』 ガチでチープな音源を聴いた後だと、それなりに健闘はしていることがわかります。怖さよりも寂しさを覚える悪夢を見ているような感じ、わりと好きです。 Plagueprayer 『Forgotten Witchery』 深夜、目が覚めると、消し忘れたテレビには、タイトルも知らないような古いホラー映画が映し出されていた記憶を何故か思い出します。古い作品ゆえに作りは安っぽいものの、観ているシチュエーションも相まって、ほのかな怖さを抱きました。とても個人的な体験の例えですみませんが、本作の無碍にできない不気味さに通ずるところがあります。 Without Dreams 『rejected by angel, betrayed by demon』 ベタすぎるメロディに赤面しそうになるロシアのドゥーム。C級以下バンドに萌える人向け。 Il Vuoto 『Weakness』 チープで怪しいジャケ。いかにもな地下クオリティを期待しましたが、意外にもしっかりしていて逆に肩透かしでした。でも癒されていいのか、慄いていいのか判断に困るシーンがあるあたり、やっぱり地下だなと。 Grimirg 『Pioneer Anomaly』 平穏に満ちたアンビエントフューネラルドゥーム。聴いていると感情のアップダウンが緩やかになって、かなり楽になります。垢抜けないものの、変に引き込まれる魅力あり。 Lumen Oceani 『Errabundus Eram Regno Tenebrarum』 SKEPTICISMタイプのバンド。本家と違うところと言えば、謎の優しみがあるところ。野暮ったいものの、作風のおかげでプラスに働いてます。超なごむ。 Flegethon 『Cry Of The Ice Wolves III』 相変わらずチープ&地味で安心します。 お久しぶりです。bandcampにて、判別に困るような中間ジャンルならともかく、そうでもないバンドも、funeral doomタグをつけるようになってからチェックが面倒になってきましたね(ここまでがあいさつ)。 更新頻度がガタ落ちした理由は「面白い、または読む価値のあるレビューとは何だろう」と考えるあまり、お布団から出れなくなったからです。まあ、結局のところ無理に背伸びせず、思ったことを率直に書くしかないけれども。 もうひとつの原因は、似たようなバンドばかり取り上げているので、いい加減使える語彙が少なくなってきたこと。 私的なことはここまでにして、 冒頭でも書きましたが、近年まれにみる豊作の年でした。 久しぶりの新譜はいくつかあるものの、最も衝撃受けたのはTYRANNYです。あまりにも音沙汰なく、ぶっちゃけ諦めて、過去作やSolemn They Awaitなどのフォロワーで飢えをしのいでいたのですが、なにがあるかわかりませんね。 あと何気に、Funeral MourningがDEMOをリリースしていたりして、まだ生きていたのかと驚いています。 ちなみに、Monolithe、Cult of Herodias、Luna、AHABはどうも馴染めず。時間をあけてまた挑戦したい次第。 さて、来年というか、更新日時的にもう今年のことですが、把握しているだけでも、 Lycus、Bosque、HYPONIC、Funeral Mothのリリースが予定されています。雲行きが怪しいですが一応WORSHIPも。 HYPONICもTYRANNYと並んで諦めていたバンドなので、知ったときには文面を二度見しました。あれですかね、諦めるとリリースされるフラグがたつのでしょうか。Norttの新譜諦めようかな……。 あ、レーベルで公開されているFuneral Mothのジャケは一見の価値ありですよ。実際の内容がどうなるのか現時点では未知数ですが、こういう挑戦的な姿勢は応援したいです。 いろいろあって更新も少なくなりましたが、生きているかぎり、興味が尽きない限りは続けていきたい所存。 PR Copyright © [ GARBOLOGY ] All Rights Reserved. http://garbology.en-grey.com/ |