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フューネラルドゥーム追っかけブログ。

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Funeral Moth一強かと思ったらそうでもない感じでした。
期待が外れてしまったバンドや、好みから外れてしまったバンドも多々あったものの、
このジャンルにおいて、どうのような表現ができるのかという可能性を感じた上半期でした。

※ちなみに、何をフューネラルドゥームとするのかは完全に独断と偏見です。



Funeral Moth 『Transience』




 ジャケは見てのとおり、青空と穏やかな海辺。音はゆったりとした進行で、不穏と無常感が終始漂う。一見、ミスマッチな組み合わせですが、聴き進めていくと、このジャケがピッタリに思えてくるのが不思議です。良く考えると、海は多くの生命をかかえていますが、それ以上に多くの死もかかえているわけで、それらが表裏一体なのを踏まえると非常にしっくりきます。 海に対する畏怖と畏敬の念を同時に感じることが出来る作品。


Wyrding 『Wyrding』




 救いの光の差しっぷりがとんでもないことになっているアメリカのバンドによる1stアルバム。 初期PANTHEISTの田舎臭さを払拭して、「光」の部分をひたすら強化したような作風がとにかく強烈。 基本フォーマットはフューネラルドゥームであるものの、闇の要素はほぼないようなもので(しいて言えば冒頭と終盤ぐらい)、一面が光で彩られています。
 ここは天国なのか……。


Lycus 『Chasms』




 元Deafheavenのメンバーがいるおかげで、やたらと注目度が高いバンドの2ndフル。このバンドをきっかけにフューネラルドゥームに興味を持ってくれれば、と思いましたがそんなことはなさそうでした。 それはともかく、前作以上に展開は多く、憂鬱に花添えるメロディも豊富で、良い音源なのは確かです。

……どうしても余計なことを考えてしまいがちな立ち位置にいるバンドなので、ちょうどジャケのような、人そのものはもちろん、人工物すらもない、人の存在を一切感じ取れない世界に行きたくなります。


The Extinct Dreams 『Fragments of Eternity』




 1st聴いて、どちらかと言うとドゥームデスメタルのファン向けのバンドだなと、しばらくスルーしていました。すみません。まさかここまで接近していたとは……。
 さて、音のほうですが、メロディックなドゥームデスメタルが好きな人はもちろん、フューネラルドゥームを好む人にも馴染みやすい、まさにいいとこどりな音。希望を強く渇望するようなメロディがツボです。 そしてkawaiiなジャケも良い。


Chalice Of Suffering 『For You I Die』




 コッテコテのシンフォニックドゥーム。1曲目からして表現が大仰で、もはや脅迫レベル。これは最初から最後まで絶望と号泣を強いられる作風なのかもしれないと思いきや、今度は安らかなメロディが飛び出し、小曲では民族音楽ぽいアプローチをしだしたりで、まったく先が読めません。良くも悪くも荒削りな作品。


Sepultus Est 『En El Marmoreo Laberinto Donde Sueñan Los Muertos』




 オーソドックスなシンフォ系。上記のChalice Of Sufferingよりもメロディは多め。ただし、よりバタ臭いです。醸し出されるダメダメオーラをあえて好む人向け。


Suffer In Paradise 『This Dead Is World』




 ピアノを多用するSKEPTICISMといった感じのロシアのバンド。チープながらも、所々光る部分があり、特に闇に一筋の光が差すようなキーボードのアプローチは本家に引けをとりません。


Funeris 『Nocturnes for Grim Orchestra』




 音はおそいが、リリーススパンははやいFunerisによる今年の音源。まるで進歩は見られないものの、割としっかりと作られているので、無碍にもできず。正直、ここで安定してほしくないです。


Noctu 『Tempus Abire Tibi Est』




 ジャケを見てブラック色が強めかと思ったらそうでもなく、直球のフューネラルドゥームでした。メロディは必要最低限で、執拗に同じリフ繰り返すあたりも直球。音響の気の配り方がややNorttを彷彿とさせます。


Xoresth 『Yeghanku Madde』




 適当すぎるジャケとは裏腹に、音のほうは意外と圧力があって、油断していると精神をガリガリ削ってきます。あえて部屋を暗くし、大音量で鼓膜を覆う、そのような使い方をしてみるといいのではないでしょうか。





 こうして並べてみるとやや寂しさを覚えるランナップですが、このジャンルの良作は下半期にリリースされることも多いので、現時点で不作と断言するのは早計でしょう。

 8月にリリース予定のHyponicが楽しみです。恐らく方向性を変えてくる可能性が高いので、2ndアルバムのテイストを期待せずに待ちたいと思います。
 Monolitheもリリースを控えていますが、近年の惨状をかんがみるとあまり期待は出来ないです。たとえフューネラルドゥームでなくなっても、個人的に気に入れば、別枠で音源について書きたいところですが……。
 そして下半期こそはナンバー「WT045」がリリースされることを願いつつ、本記事を〆たいと思います。













おまけ

「お、Plagueprayerの新譜でてるじゃん」


「どういう顔して聴けばいいのだろう……」


「……あなたもですか」
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