フューネラルドゥーム追っかけブログ。
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反復と即興演奏を主に紡がれる狂乱の宴、フランスの暗黒チェンバー Shub Niggurath『Les Morts Vont Vite』 ┃フランス ┃1stアルバム ┃ジャンル/チェンバー・ロック ┃リリース/1986年 ┃レーベル/Gazul ジャケだけ見ると完全にブラックメタル。とてもプログレ関連の作品とは思えない。MAGMAやUNIVERS ZEROなどからの影響が窺えるサウンドだけど、これらのバンドよりも深く闇に浸かっている。 執拗な反復に、どこか壊れた即興演奏が飛び交うスタイルで、反復部分は淡々と儀式をしているようで気味が悪く、それに乗っかる、怨霊が出しているとしか思えないソプラノヴォイス、単純に音そのものが怖いオルガンの響きが演出効果を高めており、何か如何わしい場所に迷い込んだかのような感覚を覚える。ギター、トロンボーンやピアノによる即興が顔を出す場面にせよ、スロウに神経を逆撫でする音を出す、縦横無尽に引っ掻き回すなど、とても通常の精神状態によるものとは思えず、イメージできるのは、自らが生み出す奇々怪々な音に酔い、涎を垂らしながら一心不乱に演奏している姿だけ。 印象的なメロディやフレーズは盛り込まれておらず、奇怪に走り回る即興がメインと言える作品なので、聴きなれていない人にはやや厳しい内容かと。 【ピックアップ】02.Cabine 67 走り出しそうなピアノに、ドラムが時折絡んでいき、次第にいっしょに走り出す。珍しく躍動感があるが、やっぱり呪術的。 ■こんな人にオススメ ・ダークサイドの人間 ・即興演奏が好み ■主な取り扱い店 ・AMAZON ・WORLD DISQUE ■この音源に近いアプローチをとるバンド UNIVERS ZERO、ART ZOYD、MAGMA PR Copyright © [ GARBOLOGY ] All Rights Reserved. http://garbology.en-grey.com/ |