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フューネラルドゥーム追っかけブログ。

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全音源中、もっともメロディアスな仕上がりになった2ndアルバム

INTESTINE BAALISM『BANQUET IN THE DARKNESS』
┃日本(東京)
┃2ndアルバム
┃ジャンル/メロディック・デスメタル
┃リリース/2003年
┃レーベル/BLACK END
┃マイスペース/http://www.myspace.com/intestinebaalism

 東京を拠点に活動、ENTOMBEDやDISMEMBERなどに影響を受けたスウェディッシュデスメタルを基調とする。前作はまさに苛烈なデスメタルに少々のメロディを入れ込んだ、先人達をモロに意識したサウンドでしたが、本作ではメロディの比重が大幅に増量。メロディックデスメタルの領域に足を突っ込み、とどめとばかりに日本人お得意のやりすぎなメロディセンスが後を押し、前作が好きだった人には甘すぎる作りになってます。
 #1で小手調べ、#2から開き直ったような曲ばかりが並びますが、特に#8のイントロ部分は言い訳がきかないくらいにアニソン。
 一応、#11で最後の最後に純粋にデスメタルしている曲が収録されているものの、それでも、印象が覆されないほど中核を成す曲が甘ったるいため、照れ隠しにしか見えず。また、この曲がアルバム中もっとも古い曲だという事実に、日本人の業めいたものを感じます。
 甘党メロデスファンにしか薦められないシロモノ。



【ピックアップ】02.Banquet in the Darkness
 本作のハイライトにして、その後のメロディラッシュを予感をさせる狼煙曲。

■こんな人にオススメ
・覚えやすいサウンドがいい
・メロディはやりすぎていたほうが好み

■主な入手方法
・diskunion

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Serpent、SORROW OF TRANQUILITY、DISMEMBER
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 時の流れは早く、今年も半分消化です。そんなわけで2011年上半期の総括的な記事。
 Mournful Congregation、WORSHIP、Profetus、Comatose Vigilなどのリリースが控えているので、フューネラル好きにとってはこれからが本番です。
「続きを読む」からどうぞ。バンドごとに動画も貼ったので少し重いかもしれません。


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よりメロディックに、よりへヴィに迫る待望のフルレングス

Loss『Despond』
┃アメリカ
┃1stアルバム
┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2011年
┃レーベル/Profound Lore Records
┃マイスペース/http://www.myspace.com/lossdoom

 長い間、出そうで出ない状況が続いたのち、ようやくリリースされたLossの1stアルバム。
 DEMO音源の曲が、この界隈屈指のメロディックさを誇っていただけに、この路線でフルボリュームとなると胃もたれを起こすのでは、と思っていましたが、蓋を開けてみるとバランスの取れた内容で安心。メロディックに迫るパートは、まったく自重せずに迫ってきて、鈍重なパートはひたすら重く加圧をかけてくる。双方の比重が絶妙で、クドくなりそうでクドくならず、よほどメロディに拒絶反応がなければ最後までスルリと聴けてしまう。

 DEMOに収録されていた2曲もアレンジを施されて収録。より涙腺を刺激する方向へと進んでいて、DEMOを持っている人は聴き比べてみるとおもしろいかと。その他、ギターをかき鳴らし痛みを搾り出すように向かってくる#2、クリーンヴォイスが印象的な#9など、キャッチーと言えるようなアプローチが幾多見られ、かなり取っ付きやすく仕上げており、このジャンルにしては比較的広い層にアピール可能。もう一度書きますが、このジャンルにしては。

【ピックアップ】07.Shallow Pulse
 重低音で聴かせる曲かと思えば、すぐに静寂パートへ。そして再び重低音。闇の中でむせび泣くような曲。
どうでもいいことですが、静寂パートにて、携帯が鳴っているように錯覚する音が入っていて、まぎわらしい。

■こんな人にオススメ
・泣きたい
・悲しいメロディが欲しい
・遅い音楽しか聴けない状態

■主な入手方法
・AMAZON
・diskunion

■この音源に近いアプローチをとるバンド
WORSHIP、Imindain


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憤怒の表情でゆったりと憎悪を吐き散らす現代型スラッジ

Black Sheep Wall『I Am God Songs』
┃アメリカ
┃1stアルバム
┃ジャンル/スラッジ・コア
┃リリース/2008年
┃レーベル/Shels
┃マイスペース/http://www.myspace.com/blacksheepwallmusic

 アメリカのスラッジコアバンドによる1stアルバム。
 重低音をハンマーのように叩きつけ、曲を形作るアプローチはスラッジコアの系譜に連なりますが、ハードコアの名残のある初期のタイプではなく、ISIS近辺のポストメタル/スラッジを由来にしたタイプ。Coalesceあたりのカオティックさも併せ持ち、00年代のエッセンスが詰まった現代型と言えます。
 ちょうどISISの『Celestial』に宿る激性のみをピックアップして増強した、と形容したくなるような憤怒の音を鳴らし、変拍子を多用した音像は、ねじくれたイメージを植えつける。重量感のある怒号を繰り返すヴォーカルのインパクトも凄い。かぎりなく重苦しい印象を与えようとしますが、意外にもグルーヴを意識していて、取っ付きやすさも備えている。

 背後にポストロックな繊細さが見え隠れする#4、咆哮と対比させるようにクリーンヴォイスが入る#5など、ポストメタル経由の美的な面も垣間見ることができますが、どちらにしてせよ結局は、目に映るものすべてを憎しみの目で睨み付け、破砕してまわる攻撃性が上回る。



【ピックアップ】09.Xiomara
 多数の呻き声が入り乱れるノイズを垂れ流したのちフェードアウト。このまま終わると見せかけて鉄槌の如く重低音、猛る声。嫌な締め方。

■こんな人にオススメ
・世の中が憎い
・重い音を求める
・グルーヴも欲しい
・遅い音楽しか聴けない状態

■主な入手方法
・AMAZON

■この音源に近いアプローチをとるバンド
GAZA、Eryn Non Dae.


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息も詰まりそうな重低音による蹂躙、日本のドゥームバンドのDEMO音源。

Funeral Moth『The Moth Flying to the Funeral Sky』
┃日本(東京)
┃DEMO
┃ジャンル/デスメタル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2006年
┃レーベル/Weird Truth
┃マイスペース/http://www.myspace.com/funeralmoth

 Weird Truthのオーナーが関わるフューネラルドゥームバンドのDEMO音源。2曲27分収録。TAPEフォーマット。限定300本。
 美旋律をまったくと言っていいほど挟まず、ひたすら振り下ろされる重低音によって蹂躙される路線を貫く。安易な苦痛の開放を行わないどころか、むしろ自ら率先して、息が詰まりそうなプレッシャーの只中に閉じ込め、忘我と自虐衝動の狭間で苦悶の声を荒げる。ドラムはもはや、曲を進行させる役割をおっておらず、インパクトを補強するために叩かれ、行き場を無くして留まった負の情念は次第に濃度を増し、さらに淀んでいく。
 狙いとしては、マイナスとマイナスの乗算によるプラスへの転化。息を吐くのも忘れそうなほどの緊迫感を誇り、聞き終わった後は疲れますが、憑き物もいつの間にか消えているので、どこか開放感も得られます。
「良薬は口に苦し」な、強めの薬といった感じの作品。

【ピックアップ】01.Ignorance
 前振りなしで重低音による不意打ち。歌詞は日本語であるものの、聴き取れない。

■こんな人にオススメ
・自分が嫌い
・メロディはいらない
・重い音を求める
・遅い音楽しか聴けない状態

■主な入手方法
・GRAVE
・WEIRD TRUTH

■この音源に近いアプローチをとるバンド
FUNERALIUM、Stabat Mater


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沖縄のNorttフォロワーによるDEMO音源。

Saten『Index of Funeral』
┃日本(沖縄)
┃DEMO
┃ジャンル/アンビエント/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2010年
┃レーベル/Self release
┃マイスペース/http://www.myspace.com/saten666

 4曲37分収録。CDRでのリリース。限定103枚。
 アンビエントの比重が大半を占めるNorttの『Galgenfrist』路線を引き継ぎ、そこから過剰なほどの重量感を持たせ、音の反響をさらに強調したスタイル。Norttと同様にブラックメタルの要素はほとんどなく、あくまでイメージを借りているにすぎない。
 ピアノによるメロディは入ってくるものの、完全に雰囲気ものであり、分厚く振動する重低音に、淀んだ空間を形成するシンセによって暗澹な世界観を淡々と紡いでいく。雰囲気に浸る以外の選択肢はなく、それ以外を求めて聴く人を跳ね除ける。
 地に足が着いていないところもありますが、、アンビエントを聴きながら、いろいろ妄想に耽るのが好きな人は、これで十分喜べるかと。

【ピックアップ】04.Index IV
 何かが倒壊していくような荒々しさを持つ曲。寂しげなピアノが鳴ったかと思えば、精神に揺さぶりをかけるような重低音が襲い来る。

■こんな人にオススメ
・Norttが好き
・妄想するのが癖になっている
・遅い音楽しか聴けない状態

■主な入手方法
・GRAVE
・T.H.A.
・WEIRD TRUTH

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Nortt


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清らかな教会が邪な存在に侵食される、チリのフューネラルドゥーム

Lacrymae Rerum『MORTUI SEPELIANT MORTUOS』
┃チリ
┃EP
┃ジャンル/アンビエント/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2006年
┃レーベル/Beautiful Doomsday
┃マイスペース/http://www.myspace.com/lacrymaererum

 チリの独りフューネラルドゥームバンドのEP。3曲51分。DVDケース入りCDR。100枚限定。
 アンビエント色が強く、演奏もそれに倣って、目立った動きはあまりせずにゆったりと音像を作り上げていく。演奏で聴かせることよりも雰囲気に浸らせることを目的にしているタイプで、ジャケのような神聖な教会内にいるようなアプローチを行い、そこから徐々に黒い靄の如く不穏な空気が入り込む。まるで、邪な存在が教会を侵食していく様子を思わせ、整然とした鐘の音が、厳粛な聖歌が、暗く堕落した音によって塗りつぶされる。音を聴くだけでもアンチキリストな思想が透けてきます。
 EPですが何故かライブ音源のような感触。実際にそうなのかもしれませんが。
 全体的にチープであるものの、地下バンドらしい妙な魅力も放っているので、物好きにオススメ。

【ピックアップ】03.De Profundis Clamavi In Tenebras
 男女混合による心洗われるような聖歌。しかし即座に黒く染められていく。

■こんな人にオススメ
・妙な雰囲気に浸りたい
・教会とか好き
・遅い音楽しか聴けない状態

■主な入手方法
・WEIRD TRUTH

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Stabat Mater、WORSHIP





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