フューネラルドゥーム追っかけブログ。
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重苦しい空気の中、低迷するようなフィンランドのフューネラルドゥーム Night Must Fall『Funeral of Mankind』 ┃フィンランド ┃コンピレーション ┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム ┃リリース/2005年 ┃レーベル/Endless Desperation ┃マイスペース/http://www.myspace.com/nmfdoom 2003年リリースDEMO『Night Must Fall』、2004年リリースEP『Funeral of Mankind』をまとめたコンピレーション盤。 反復多いスタイルのフューネラルドゥーム。シンフォニックな冒頭のため、メロディックな路線を期待してしまうかもしれないけど、繰り広げられるのは、ひたすら同じリフをネチネチ繰り返し、陰鬱な気分をジワジワと感染させていくことばかり。メロディ好きな人にとって、喜べる部分はほんの少ししかない。 そこからさらに不穏な方面へと舵をとって、ジリジリと響く重低音ギターの後ろで、キーボードが不安をゆったりと撫でるように煽る。苦悶に満ちたヴォーカルがそれに後押し。 終始、重苦しいムードが漂い、その空気は最後まで晴れない。 さらに人を選びそうな1枚。 【ピックアップ】02.Carried Amidst The Funeral Winds 憂鬱に過ぎ行く時間。廃退を前にして気力をなくすかの如く。中盤にて綺麗なピアノが登場しますが、印象的なのは、このパートぐらい。 ■こんな人にオススメ ・反復モノに惹かれる ・なにもしたくない ・遅い音楽しか聴けない状態 ■主な入手方法 ・GRAVE ・WEIRD TRUTH ■この音源に近いアプローチをとるバンド Night of Suicide、Intaglio PR チープさが、逆に孤独を浮き彫りにするウクライナのフューネラルドゥーム Until My Funerals Began『Cemeteries Flowers』 ┃ウクライナ ┃1stアルバム ┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム ┃リリース/2008年 ┃レーベル/Satanarsa ┃マイスペース/http://www.myspace.com/untilmyfuneralsbegan ウクライナの独りフューネラルドゥーム。フォーマットはCDR。 オードソックスなスタイルで変化球は放たず、ゴシックの要素を少々トッピングし、素朴に進行。音はチープで、盛り上げようとしている部分も見受けられるが、先導力に欠け、どこまでもアマチュアな感じが付きまとう。 どこからどう聴いてもB級バンドだけど、メロディは多めで聴きやすく、チープな音質も、昔のゲーム音楽のような、どこか寂しげな雰囲気を醸し出すのに一役買っていると考えると、人によってはアリかと。 B級と聞いて、好意的に受け取れる人のみオススメ。 【ピックアップ】04.Cemeteries Flowers シンフォニックの要素が強い表題曲。憂鬱な低音を響かせるベースも印象的。曲が進むごとに情念が剥き出しになっていく。 ■こんな人にオススメ ・B級バンドに何故か惹かれる ・素朴な音が好き ・遅い音楽しか聴けない状態 ■主な入手方法 ・GRAVE ・Solitude Productions ■この音源に近いアプローチをとるバンド Night of Suicide、Night Must Fall より純度を高め、情感が静かに満ちる2ndアルバム The Howling Void『Shadows Over the Cosmos』 ┃アメリカ(テキサス州) ┃2ndアルバム ┃ジャンル/シンフォニック/フューネラル・ドゥーム ┃リリース/2010年 ┃レーベル/Solitude Productions ┃マイスペース/http://www.myspace.com/thehowlingvoid 前作の延長線上というよりも、主な手法が前作とほとんど同じ。 一貫してシンフォニックな路線が繰り広げられ、アクセントとしてブラックメタルなトレモロリフを差し込む工夫もありますが、単に、間の取り方やメロディの求心力が段違いに上がり、純粋に完成度を高めた形に。より一層、構築される壮大な世界の中で、情感が満ちていき、思いが押し寄せる様子に、現実世界で乱された心を休めることができる。 どの曲もグレードアップしていますが、特に「The Primordial Gloom」はこのバンドの代表曲となってもおかしくない出来。得意とする方向性が凝縮されていて、なおかつ印象に残りやすい。 前作を真っ当に進化させた作品。 【ピックアップ】04.The Hidden Sun 最終曲に向けての一休み曲。安らかさを感じます。 ■こんな人にオススメ ・シンフォニック作品に惹かれる ・静かな場所が好き ・遅い音楽しか聴けない状態 ■主な入手方法 ・GRAVE ・Solitude Productions ■この音源に近いアプローチをとるバンド Ea、Lethargy Of Death 空間を悲劇調にうっすらと染め上げるアメリカのフューネラルドゥーム The Howling Void『Megaliths of the Abyss』 ┃アメリカ(テキサス州) ┃1stアルバム ┃ジャンル/シンフォニック/フューネラル・ドゥーム ┃リリース/2009年 ┃レーベル/Black Plague ┃マイスペース/http://www.myspace.com/thehowlingvoid 騒音ゴアグラインドで悪名高いIntestinal Disgorgeのメンバーが携わっていますが、こちらで聴けるのはシリアスで神聖な雰囲気がたちこめるサウンドであり、行き過ぎた悪ふざけの要素は入っていない。 シンフォニックな響きを何よりも前面に持ってきて、場の主導権を握らせたタイプで、悲しみを帯びた音が空間を滑り、ポツポツと鳴らされるピアノが綺麗な印象へと纏め上げ、ギターのによるメロディでゆったりと情感に訴える。メロディで聴かせるバンドと、ムードで押すバンドを足して2で割った音楽性を持つ。 決して派手なアプローチはとらずに、淡々と悲壮さを演出するので、悪く言って地味、良く言って素朴。凄く気に入る人がいなさそうな反面、損もしない作品かと。 【ピックアップ】02.Mollusk 諦観が強いが、どこか勇壮な面も感じさせるギターのメロディ。まどろむように静かな終盤も良い。 ■こんな人にオススメ ・シンフォニック作品に惹かれる ・静かな場所が好き ・遅い音楽しか聴けない状態 ■主な入手方法 ・Solitude Productions ■この音源に近いアプローチをとるバンド Ea、Lethargy Of Death 鈍重な作りながらも、展開豊かなプログレ風味なフューネラルドゥーム MONOLITHE『MONOLITHE II』 ┃フランス ┃2ndアルバム ┃ジャンル/プログレッシブ/フューネラル・ドゥーム ┃リリース/2005年 ┃レーベル/Appease Me ┃マイスペース/http://www.myspace.com/monolithedoom 前作同様1曲のみ収録で、長さは50分弱。プログレ風味な曲展開を見せ、それでもフューネラルドゥームの文法はしっかり守るMONOLITHEの特色は本作でも存分に発揮されている。 前作の中盤にあったような意表をつくような展開がないのが、個人的に少々不満であるものの、キーボードによるものかアコーディオンの音色も使用され、音像の色彩が豊かに。また、相変わらずアイディアの詰め込みが凄く、軽く3枚分のアルバム作れそうな量を惜しげもなく一作品に注ぐ。それらを違和感なく繋いでいく曲運びも上手く、なにより反復を好まず、同じフレーズを繰り返す場面があっても、咄嗟に何らかのアプローチを挟んできて、積極的にダレるのを回避。聴き手を、より自然に音世界に導こうとする、妥協なき姿勢が感じられます。 強烈なインパクトは持たないが、一度レールに乗ると、数々の音に導かれて最後までスルリと聴いてしまう作品。 【ピックアップ】01.MONOLITHE II 38分を超えたあたりのメロディ乱舞は、鳥肌を立たせて余りあるもの。何気にベースも瑞々しい。 ■こんな人にオススメ ・プログレが好き ・内容は充実しているほうが良い ・遅い音楽しか聴けない状態 ■主な入手方法 ・Solitude Productions ■この音源に近いアプローチをとるバンド SKEPTICISM、Wijlen Wij、COLOSSEUM 多彩な変化を見せるプログレ風味なフューネラルドゥーム MONOLITHE『MONOLITHE I』 ┃フランス ┃1stアルバム ┃ジャンル/プログレッシブ/フューネラル・ドゥーム ┃リリース/2003年 ┃レーベル/Appease Me ┃マイスペース/http://www.myspace.com/monolithedoom 1曲51分収録。なにげにBlut aus NordのVindsvalも参加してます。 1曲あたりの収録時間がアレなので、その時点で尻込みしてしまいそうな人が多いかもしれないけど、展開は詰まっているので聴き通すのはあまり苦ではないかと。 SKEPTICISMに影響を受けているらしいのですが、冒頭の小川を流れる水の音に、綺麗なピアノの音を被せてくる場面から、他のフォロワーや、それに限らず、他のフューネラルドゥーム系列のバンドとは違ったイメージを発するバンドだということがわかります。 序盤では悲劇調のゴシック色のあるドゥームを演奏しているものの、そこから徐々に使われるメロディが明るくなっていき、想起される世界も、広大さを増していく。しまいには中盤にて軽快に鳴るギターを合図に、視界が開けるようなパートへと突入、すかさずキーボードが空間の広がりをシンフォニックに演出して後押し。この辺の展開には思わずハッとさせられました。 その他、ギターが弾いたメロディを、その後ピアノで弾いたり、メインを務める楽器が小気味良く切り替わったりで、曲展開の手法がいちいちプログレらしい。一応、本家もプログレらしさが見え隠れしますが、こちらはより露骨。 様々な道筋を辿り、そのつど表情も変化し、物語性が強く内容が充実しているので、聴き応えがあります。 フューネラルドゥーム好き以外にもアピールできる作品かと。 【ピックアップ】01.Monolithe I 32分あたりの、緊張が高まるパートも捨てがたいです。 ■こんな人にオススメ ・プログレが好き ・内容は充実しているほうが良い ・遅い音楽しか聴けない状態 ■主な入手方法 ・GRAVE ・AMAZON ■この音源に近いアプローチをとるバンド SKEPTICISM、Wijlen Wij、COLOSSEUM フランスのC級フューネラルドゥーム Archaic『Akelarre / Regressor』 ┃フランス ┃コンピレーション ┃ジャンル/デスメタル/フューネラル・ドゥーム ┃リリース/2006年 ┃レーベル/Obskure Sombre 2つのDEMOをカップリングしたコンピレーション盤。 下品なまでの重低音に、エフェクトかけまくったグロウルが印象的でありますが、何かと浮き足立っており、演奏している本人も適当にやっているのではないかと思うほど、曲展開に必然性がありません。いきなり、デスメタル風にザクザクとリフを刻んだかと思えば、そのまま行かずに失速。とにかく煮え切らす、しまいには音とび……。 『Regressor』での重さはインパクトがあるものの、これを買うくらいなら他に良いものはたくさんあるので、あえて本作を選ぶ必要はないかと。フューネラルドゥームが好きな私でも、これはさすがに擁護できません。 お金に余裕のある人以外はスルー推奨。または、CDの強度を確かめる実験に使うといいと思います。 【ピックアップ】03.Infinite Hybernation Cycle 寂しげなピアノによる小曲。かろうじて楽しめたのはこれだけでした。 ■こんな人にオススメ ・フューネラルドゥームとあればなにがなんでも買う ・遅い音楽しか聴けない状態 ■主な入手方法 ・GRAVE ・WEIRD TRUTH ■この音源に近いアプローチをとるバンド Amaranthine Trampler Copyright © [ GARBOLOGY ] All Rights Reserved. http://garbology.en-grey.com/ |