フューネラルドゥーム追っかけブログ。
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不定形のもやの如き、不鮮明なブラック/フューネラルドゥーム BOSQUE『Passage』 ┃ポルトガル ┃1stアルバム ┃ジャンル/ブラック/フューネラル・ドゥーム ┃リリース/2009年 ┃レーベル/Total Holocaust ┃マイスペース/http://www.myspace.com/bosquedoom 基軸はフューネラルドゥーム。そこからポスト/シューゲイザーブラックに接近したサウンドを提示し、身を削る絶望感、切迫感は描かず、ただ安らぎに満ちた感触だけがある。真っ白なジャケからくるイメージを裏切らない。 ともすればメロディックな部分はあるものの、非常にぼやけた音作りかつ、輪郭を掴ませないアプローチを好んで多用してくるので、不定形のもやのように実在感がない。 ヴォーカルもいますが、変調され、エコーがかった声は、酷く不鮮明で言語としての意味を成さず、もはや単なる音として扱っていて、引っ掛かりそうな部分は徹底して削ぎ落としている。聴き終わった後は、具体的なメロディよりも、そこから得られた感覚ばかりが脳裏にこびりつく。 抽象的ですが、難解さを売りにはしていないので、フューネラルドゥームがいけるのであれば、音世界に浸ることはできます。 【ピックアップ】03.Behind 心が安らぐメロディックな小曲。他の曲が曲だけに凄く印象に残ります。 ■こんな人にオススメ ・生きるのに疲れた ・不鮮明な音楽が聴きたい ・遅い音楽しか聴けない状態 ■主な入手方法 ・diskunion ・T.H.A. ■この音源に近いアプローチをとるバンド Abyssmal Sorrow、Funeral Mourning、The Austrasian Goat PR 音の吹雪に埋もれる、壮大なブラック/フューネラルドゥーム The Austrasian Goat『The Austrasian Goat』 ┃フランス ┃1stアルバム ┃ジャンル/ブラック/フューネラル・ドゥーム ┃リリース/2007年 ┃レーベル/I Hate ┃マイスペース/http://www.myspace.com/austrasiangoat シンフォニックな側面が強いブラック/フューネラルドゥームスタイルを採用、壮大で奥行きのあるサウンドを組み上げる。ギターはブラック経由らしいノイズをたっぷりと含んだタイプで、ジリジリとした音の壁を形成。ヴォーカルが奥に引っ込んでいるため、視界の悪い音の吹雪の中、埋もれてしまわないよう、必死に声を出しているような寂寥さが生まれている。メロディも綺麗で耳なじみが良く、切迫した世界観にのめり込みやすくなっています。 Grief「I Hate The Human Race」をカバーしていますが、言われないと気付かないレベルにまで自分の色に染めていて、かすかにグルーヴ感が得られる程度にしか原曲らしさを残していない。 あと、妙なエレクトロニカ風の曲が途中にあるものの、作中の雰囲気にやや合っていないので、この曲は蛇足だと思う。 【ピックアップ】03.The Banks Of The Shadow's River 吹きすさぶ音の嵐。壮大な景色に埋もれていく。 ■こんな人にオススメ ・スケールは大きいほうが良い ・メロディックな音楽がいい ・遅い音楽しか聴けない状態 ■主な入手方法 ・GRAVE ■この音源に近いアプローチをとるバンド Funeral Mourning、Bosque 安らいだ音像がゆるやかに流れる1stアルバム ABYSSMAL SORROW 『Lament』 ┃オーストラリア ┃1stアルバム ┃ジャンル/ブラック/フューネラル・ドゥーム ┃リリース/2008年 ┃レーベル/Deaden フルとなった本作でも、EP同様に、耳に優しい音がゆるやかに流れ、落ち着くことのできる路線が展開されている。さらに発展させてフルにしたというよりも、EPの収録時間拡大バージョンと言ったほうがしっくりくるくらい変わっていません。もちろん心を抉るような強烈な絶望感はなく、暗い音ではありますが、聴き手を必要以上に追い立てない。 楽曲のクライマックス部分も、畳み掛けというには、歩みは遅いが、それでも前に進もうという意思は感じさせる。 根暗人にとって前進への手引きをしてくれる1枚。 【ピックアップ】06.Austere Lament Part Two 物憂げなPart Oneを経て、安らいだメロディが鳴る最終曲。後半にてほんの少しだけ、感情が高ぶる。 ■こんな人にオススメ ・疲れている ・メロディックな音楽がいい ・遅い音楽しか聴けない状態 ■主な入手方法 ・diskunion ■この音源に近いアプローチをとるバンド Bosque、The Austrasian Goat、Intaglio 諦観を帯びた柔らかい音に包まれるブラック/フューネラルドゥーム ABYSSMAL SORROW 『ABYSSMAL SORROW』 ┃オーストラリア ┃EP ┃ジャンル/ブラック/フューネラル・ドゥーム ┃リリース/2007年 ┃レーベル/GoatowaRex ブラック色を残したままフューネラルドゥームを演奏、この手の代表であるNorttに比べると、深い闇よりも、諦観がジワジワと滲み出るイメージを持つ。 全編通して、耳に馴染みやすいメロディをゆったりと響かせ、緩やかな軌跡を描きながら、静かなクライマックスへと収束。起伏はあまりないタイプで、ギターの重みも抑え気味。白を連想させるサラサラとしたノイズが音全体を包み込んでいて、それが柔らかい音像を作り出し、聴き手の安心を誘う。非常に落ち着いていて、ポスト、シューゲイザーブラックなどが好きな人でもすんなりといけると思います。 あと、チープなサウンドですが、それが逆に寂しさ、もの悲しさを演出する結果になっているかと。 【ピックアップ】03.In Misery There Can Be Comfort 緩やかなメロディがジワジワと染み入り、焦りが消える。 ■こんな人にオススメ ・疲れている ・メロディックな音楽がいい ・遅い音楽しか聴けない状態 ■主な入手方法 ・T.H.A. ・diskunion ■この音源に近いアプローチをとるバンド Bosque、The Austrasian Goat、Intaglio 慇懃たる風格漂う、ロシアのフューネラルドゥーム ABSTRACT SPIRIT『Tragedy and Weeds』 ┃ロシア ┃2ndアルバム ┃ジャンル/ゴシック/フューネラル・ドゥーム ┃リリース/2009年 ┃レーベル/Solitude Productions ┃マイスペース/http://www.myspace.com/abstractspirit 音楽形態としてはフューネラルドゥームを採用しているものの、文字通りに葬式という雰囲気はなく、威圧的で、気力のみなぎったニュアンスを与えるサウンドであることには変わりないです。今回さらに、金管楽器を思わせる音が前作よりも多用され、なにより慇懃な表情を見せるため、身分の高い者がふんぞり返っているような印象を受ける。もちろん弱々しさなどまったくなく、曲名や歌詞には暗い単語が並んでいるにもかかわらず、陰鬱さを受け取ることができません。多少あったとしても、共感などできないでしょう。 バンドが意図したムードを作り出せているかはわかりませんが、独自の音の立ち上げには成功しているかと。 曲展開については、スムーズに広がりスムーズに閉じ、展開を楽しんでいるあいだに、気がつけば最後の曲まで到達している。この手の中では練られているほうで、割と広くアピールできるものを持っていると思います。 【ピックアップ】02.Funeral Waltz 曲名にFuneralと付いているのに、この大物が登場してきたような風格漂うオーラ。葬式という気分には間違ってもならない。 ■こんな人にオススメ ・スケールの大きい音楽を所望 ・遅い音楽しか聴けない状態 ■主な入手方法 ・GRAVE ・WEIRD TRUTH ・Solitude Productions ■この音源に近いアプローチをとるバンド ESOTERIC、COLOSSEUM テンポ遅くとも噴出する気迫、ロシアのフューネラルドゥーム ABSTRACT SPIRIT『Liquid Dimensions Change』 ┃ロシア ┃1stアルバム ┃ジャンル/ゴシック/フューネラル・ドゥーム ┃リリース/2008年 ┃レーベル/Solitude Productions ┃マイスペース/http://www.myspace.com/abstractspirit 遅く聴かせるスタイルを採っているにもかかわらず、気迫がこちらに嫌というほど伝わってくる。重みのある音を出していますが、噴出しているプレッシャーにも重みがあり、威圧感、圧迫感が凄い。 SKEPTICISMを由来にしたサウンドを基調とし、ゴシック色をトッピングしていますが、描くのは耽美な世界ではなく、途方もないほどの巨大な存在を想起させる、抽象的な世界。聴き手の理解や共感を拒むように、ただただ無駄に大きなスケール感のみを与え、圧倒的なテンションで押し切る様子はESOTERICを彷彿。SKEPTICISM+ESOTERICと言ったほうがわかりやすいかもしれない。 展開は練られており、シンフォニックさが印象に残る場面と、ひたすらへヴィな場面が立ち現れ、ここぞというときに入るメロディックなギターソロが、雰囲気をさらに後押し。割とスルスルと聴けてしまう。 ただし、高いテンションを緩和するパートはなくはないですが、相殺するほど多くはないため、最初は良くても聴き疲れする人もいるかと。 【ピックアップ】01.From Behind The Verge 大仰すぎて、むしろ脅迫的。 ■こんな人にオススメ ・スケールの大きい音楽を所望 ・遅い音楽しか聴けない状態 ■主な入手方法 ・GRAVE ・WEIRD TRUTH ・Solitude Productions ■この音源に近いアプローチをとるバンド ESOTERIC、Comatose Vigil 大仰さが鳴りをひそめ、押し引きに長けてきたCOLOSSEUMの3rdアルバム COLOSSEUM『Chapter 3:Parasomnia』 ┃フィンランド ┃3rdアルバム ┃ジャンル/ゴシック/フューネラル・ドゥーム ┃リリース/2011年 ┃レーベル/Firebox ┃マイスペース/http://www.myspace.com/colosseumband 落ち着いてます。前作、前々作でナルシストなゴシック世界を展開していた、あのCOLOSSEUMが落ち着いています。 慣れによる可能性も否めませんが、大仰なメロディを過剰に詰め込んだ従来のスタイルから、しっとりと聴かせるスタイルへと舵をとっているように思えます。相変わらずメロディックながらも、印象的なメロディを終始鳴らすことはせず、展開に気を配って使い分けていて、押し引きに長けてきたのも聴きやすくなった要因かと。派手なアプローチにあてられ、暑苦しさを覚えることも多少は薄まってます。 とは言っても所々では、やらかしている部分もなくはないので、本当にゴシックが苦手な人には薦められませんが、遅いサウンドが好きでメロディックなものがいけるのであれば、気に入る可能性は高いかと。 【ピックアップ】02.Towards The Infinite 20分を超える大曲ですが、ゆったりと染み入りさせるように鳴るメロディが後半に出てくる。安らかな印象を与えるクライマックス。まさかCOLOSSEUMにて、この手のタイプの曲が聴けるとは思いもしませんでした。 ■こんな人にオススメ ・メロディックな音楽が聴きたい ・落ち着きが欲しい ・遅い音楽しか聴けない状態 ■主な入手方法 ・diskunion ・Solitude Productions ■この音源に近いアプローチをとるバンド Shape of Despair、REMEMBRANCE、Lethargy Of Death Copyright © [ GARBOLOGY ] All Rights Reserved. http://garbology.en-grey.com/ |