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フューネラルドゥーム追っかけブログ。

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Split等収録曲を1つにまとめた音源集

Mournful Congregation『The Unspoken Hymns』
┃オーストラリア
┃コンピレーション
┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2011年
┃レーベル/20 Buck Spin
┃マイスペース/http://www.myspace.com/mournfulcongregation

 Splitなどに収録されていた曲を1枚に集めたコンピレーション。
 全5曲入りなのですが、#2は『The Dawning of Mournful Hymns』に収録、#3、#4は『The June Frost』にも収録されているので、普通にアルバムを持っているだけで3曲も被ってしまうことに。別レコーディングバージョンとされていますが、残念ながら劇的な変化はない。コンピレーションを作るにはストック不足が否めない状況でこれでは、レーベルとの契約関係上しかたなくリリースされたのでは、と邪推してしまいます。
 最後を飾るTHERGOTHONのカバーも、あのトリビュートアルバム中にあってこそ生きてくる曲だと思いますし……。
 一応、値段は比較的安価な設定になっているので入門とするには向いているかもしれませんが、代表作から入っていくのが一番無難です。
 Mournful Congregation関連ならなんでも欲しい人向け。

■こんな人にオススメ
・Mournful Congregation大好き

■主な入手方法
・AMAZON
・WEIRD TRUTH
・diskunion

■この音源に近いアプローチをとるバンド
SOMNOLENT、Thergothon、Maiden Voyage
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マイルドさを加味し、新たな魅力へと結びつけた6thアルバム

ESOTERIC『PARAGON OF DISSONANCE』
┃イギリス
┃6thアルバム
┃ジャンル/フューネラル/ドゥーム・デスメタル
┃リリース/2011年
┃レーベル/Season of Mist
┃マイスペース/http://www.myspace.com/esotericuk

 6thアルバム。
 本作も2枚組という見た目的にも体感的にも質量を感じさせる作りで、この手に馴染みのない人々を遠ざけていますが、ここにきて年齢からくる要因なのか落ち着きが見受けられ、かなり聴きやすくなっている。
 全体を通してこれまでとは考えられないほどにメロディの比重が増えており、ハイライトといえる場面もやはりメロディをメインにして描かれる。しかし、ESOTERICの魅力の核となっている強大な圧倒感は影を潜めたわけではなく、しっかりと土台に息づき、随所にて顔を出してくるので、意外性は感じつつも抵抗感はあまり受けないはず。じんわりと滲み出て加速するメロディの奔流がある一方で、抽象的な音の絡み合いに遭遇すると、やはりESOTERICの作品なのだと実感する。

 この手のジャンルでの「落ち着き」は、長所を食い潰す原因として忌み嫌われますが、本作では元々持ち合わせていた要素と結びつき、厳密に音としてしたためなくとも行間から漏れ出てくるものにより、確かな説得力が生まれ、浮ついた印象を与えない。ベテランならではの落ち着きが作品にプラスをもたらした好例だと思います。

【ピックアップ】1-4.Non Being
 憂鬱なアンビエントから始まり、次第に膨れ上がる情感に促されるまま弾きたおされるギターソロが新感覚。その後、重低音が支配するパートに雪崩れ込み、圧迫感を与えつつ最後まで引っ張る。本作の中ではややバッドエンドな構成。

■こんな人にオススメ
・難解なイメージのある音楽が聴きたい。
・巨大なスケールを感じるものが好き
・遅い音楽しか聴けない状態

■主な入手方法
・AMAZON
・diskunion

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Abstract Spirit、The NULLL Collective


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これまでの要素を含めて昇華させた集大成的なアルバム

ESOTERIC『The Maniacal Vale』
┃イギリス
┃5thアルバム
┃ジャンル/フューネラル/ドゥーム・デスメタル
┃リリース/2008年
┃レーベル/Season of Mist
┃マイスペース/http://www.myspace.com/esotericuk

 5thアルバム。
 3rd、4thと着実に実力を付けてきたバンドですが、ここにきて初期2作と同じく2枚組体制を採用。このことから汲み取れるように、4thの路線を基盤に置きながら、これまでを統括するような内容となっている。

 ESOTERICと言えば好きか嫌いか関係なく、否が応でも圧倒してくるスケール感が持ち味であるものの、本作ではその魅力が最大限に発揮されていると言っても過言ではないくらい極まり、その底知れなさはカルトバンドの面目躍如といったところ。
 白眉は、1枚目#1の中間地点にある、緩やかな反復が、やがて不安を煽り立てるほどの過剰な反復へと変化していくパート。手法としてはこれまでよく使ってきた手ではあるものの、今回はなんと二段構えで迫ってくる。甲高いギターとヴォーカルの絶叫がひとしきり鳴り響き、そのまま静のパートに突入するかと思えば、そのまま重低音が襲い来るパートへと雪崩れ込む。この高低差を生かした切り替えがとても良く、世界が一気に反転するような心地よさがある。ほか、1枚目#4のデスメタルらしく切り込んでくるパートは最も成長が感じ取れる箇所で、過去作では、勢いを出そうにもチープすぎてせっかく稼いだ雰囲気を壊してしまう要因の1つでありましたが、本作では雰囲気を引継ぎながら、苛烈な方向へとしっかり舵を取ることに成功している。

 全体としてのトーンは統一しつつも、振り幅を持たせることにより想像力のベクトルは縦横無尽。それがこの「閉じているのに広い」世界観の構築に繋がっていると思います。

【ピックアップ】2-1.Silence
 2枚目の冒頭を飾る曲。タイトルの通り、轟音の中に密かに息づく静謐さがあるような気がする。途中不安を煽るパートを挟むものの、全体的に柔らかめな感触。

■こんな人にオススメ
・難解なイメージのある音楽が聴きたい。
・巨大なスケールを感じるものが好き
・遅い音楽しか聴けない状態

■主な入手方法
・GRAVE
・WEIRD TRUTH
■この音源に近いアプローチをとるバンド
Abstract Spirit、The NULLL Collective


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スタイルの完成へと至った4thアルバム

ESOTERIC『Subconscious Dissolution into the Continuum』
┃イギリス
┃4thアルバム
┃ジャンル/フューネラル/ドゥーム・デスメタル
┃リリース/2004年
┃レーベル/Season of Mist
┃マイスペース/http://www.myspace.com/esotericuk

 4thアルバム。
 創作を通じて浮かび上がるイメージを心象風景という言葉で表すことがありますが、ESOTERICの場合、その持ち合わせたスケール感から心象“宇宙”と例えたくなる。
 本作では、そのESOTERICの最大の売りが、いよいよ地に根を下ろして効力を遺憾なく発揮しており、眩暈がしそうなほどの莫大なイメージ量に圧倒されることうけあい。
 過去作にあった野暮ったさはもはや見受けられず、その原因であった抽象的な表現も堂に入ってきている始末で、曲の流れに合わせて妄想を展開していくのが楽しい。また、圧迫に圧迫を重ね合わせるパートから、流麗なメロディが舞う緩和したパートへの移り変わりも自然に描かれており、展開に置いていかれることもない。隅から隅までスキのない曲構成を誇り、それぞれの要素を無駄なく噛み合わせる巧みさに、いよいよベテランとしての風格が感じ取れるようになってきている。

 アルバムも増えてきて、どれから手を付けていいのか渋っている人には、完成度の高さと、ESOTERICの曲の中で最もキャッチーな#2の存在、そしてなにより1枚に収まっているというコンパクトさから本作をオススメします。

【ピックアップ】2.The Blood of the Eyes
 どこのメロディックドゥームだと思ってしまいそうなほど、エモーショナルなメロディが印象的な曲。苦行に苦行を重ねる#1から通して聴くと、高まった緊張が一気にスッと引く感触が大変心地良く、一層味わい深いです。

■こんな人にオススメ
・難解なイメージのある音楽が聴きたい。
・巨大なスケールを感じるものが好き
・遅い音楽しか聴けない状態

■主な入手方法
・GRAVE
・WEIRD TRUTH

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Abstract Spirit、The NULLL Collective


Metamorphogenesis.jpg

説得力とスケールを補強、スタイルの転換期にあたる3rdアルバム

ESOTERIC『Metamorphogenesis』
┃イギリス
┃3rdアルバム
┃ジャンル/フューネラル/ドゥーム・デスメタル
┃リリース/1999年
┃レーベル/Eibon Records
┃マイスペース/http://www.myspace.com/esotericuk

 3rdアルバム。
 1st、2ndでは当たり前のように2枚組みで通してきたものの、ここにきてまさかの1枚。ESOTERICのアルバム中、最も影の薄い音源だと認識していますが、“幻惑と圧倒”こそがESOTERICならではの味だと思っている私にとっては、まさしく本領を発揮してきた転換期にあたる作品とみています。

 音質の向上により、ハッタリが効きやすくなったことが大きな要因の1つで、単純ですが効果は大きく、説得力が補強されており、脈打つドローンに乱れ舞うノイズが被さる、といった抽象的な場面において強く顕在化。それに伴い、意味深な表現が、より意味深に感じられるようになって、想像力を遊ばせるのが容易になりました。そして、ハッタリと言えば、淡々としたリフから徐々にボルテージを上げていき、過剰な畳み掛けにまで達する表現は特に印象的で、巨大な亜空間を漂うなか、精神に直接アタックされているかの如き圧倒感などは後の作品に通じるものがあります。

 前作までは、音の迷宮はただ存在するだけで、ゆえに聴き手自身が踏み入る必要性がありましたが、本作は自ら呑み込もうと進み出てくるのが大きな違いとなっています。
 アルバムトータルでの完成度は次作に譲りますが、影が薄いながらも転換期ならではの魅力は存分に含んでいるかと。

【ピックアップ】1.Dissident
 突然始まり、おまけにいきなり全力で迫ってくるので思わずつんのめりますが、後半でも抽象的な表現が怒涛のように顔を出すので、いわば長い出オチのような曲。これを聴いた先には聴きやすい音が待っています。

■こんな人にオススメ
・難解なイメージのある音楽が聴きたい。
・巨大なスケールを感じるものが好き
・遅い音楽しか聴けない状態

■主な入手方法
・GRAVE
・WEIRD TRUTH

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Abstract Spirit、The NULLL Collective


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さらなる難解的なアプローチへと突き進んだ2ndアルバム

ESOTERIC『The Pernicious Enigma』
┃イギリス
┃2ndアルバム
┃ジャンル/フューネラル/ドゥーム・デスメタル
┃リリース/1997年
┃レーベル/Aesthetic Death
┃マイスペース/http://www.myspace.com/esotericuk

 やわらかな感触のあるメロディックな曲で幕を開けるものの、アルバム全体を見渡すと、敷居が高かった1stを平然と超える出来となっており、もちろん本作も2枚組。トータル115分というボリュームで一見さんを跳ね除ける。
 冒頭の3曲は小手調べなのか比較的聴きやすく、強迫観念に支配された雰囲気の中、要所要所でポツポツと鳴り揺らめくメロディがギリギリでキャッチーさを保つ。しかし、1枚目の最後を飾る#4突入後から雲行きが怪しくなっていき、元々高い難解さがここで急上昇。煙を思わせる実体のないイメージがユラユラと立ち上がり、感情移入のきっかけを少しも与えず、どのような面持ちで聴いていいのかわからず軽い混乱に襲われる。そもそもメタルの範疇から外れたことをやっていて、幻惑を促す手法はどちらかというとサイケに近い。続く2枚目で、ややキャッチーさを取り戻すも気休め程度。終始、言語化を拒んでいるかの如き漠然とした音世界だけが展開され、追撃とばかりに後半へと向かうにしたがい幽玄さを深めていく。

 凝り固まった意識をゆっくりとダルダルに溶かすような、ESOTERICのアルバム中もっとも取っ付きにくい作品。向き合ってみてわかったことは「考えて聴くな。ただ感じろ」そして「音と一体化しろ」

【ピックアップ】1-01.Creation (Through Destruction)
 まどろむようなギターの音が心地良い。他のバンドと比べると決して馴染みやすい部類の曲には入らないが、本作の中にあっては完全に癒し曲と化している。あと、中盤のドタドタと走るパートはまだまだ垢抜けなさが目立つ。

■こんな人にオススメ
・難解なイメージのある音楽が聴きたい。
・遅い音楽しか聴けない状態
・もっさり要素に萌える

■主な入手方法
・GRAVE
・WEIRD TRUTH

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Abstract Spirit、The NULLL Collective


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カルトと言えばカルトらしい記念すべき1stアルバム

ESOTERIC『Epistemological Despondency』
┃イギリス
┃1stアルバム
┃ジャンル/フューネラル/ドゥーム・デスメタル
┃リリース/1994年
┃レーベル/Aesthetic Death
┃マイスペース/http://www.myspace.com/esotericuk

 今や、アングラドゥームの重鎮とも言える存在となったESOTERICの1stアルバム。
 この時代から哲学的な単語が歌詞に並び、音そのものも、安易にメロディで感傷を促すようなことはせず、サイケデリックな音使いでもって、精神の奥底に直接呼びかけるような路線を展開している。いきなり2枚組トータル88分と、質量の面でもリスナーを音世界に溺れさせようとする巨大な意欲は健在。カルトと呼ぶに相応しい業の深さを誇る。
 ただ、本作は時期が時期だけに音がチープであり、このバンドの最大の魅力である圧倒的な威圧感が影を薄めていて、靄のような難解さばかりが前面に押し出されるかたちに。それにより、アプローチの時点ですでに高くなった敷居を、もう一段階押し上げている。こうなるとESOTERICの音が心底好きなファンにしかオススメできず、興味を持った人は近作からどうぞ、と言うしかない。あと、せっかく構築した良い雰囲気を、ちゃぶ台をひっくり返すように破壊する場面が気になる……。
 結構、辛口になりましたが、2枚目の最後を飾る曲は逸材ですし、本作でしか味わえない雰囲気は確かにあります。

 初期衝動をたんまり詰め込んだカルトバンドに相応しいカルトな音源。

【ピックアップ】1-02.Only Hate (Baresark)
疾走曲。あまりに軽快な出だしに面食らうことうけあい。

■こんな人にオススメ
・難解なイメージのある音楽が聴きたい。
・遅い音楽しか聴けない状態
・もっさり要素に萌える

■主な入手方法
・GRAVE
・WEIRD TRUTH

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Abstract Spirit、The NULLL Collective





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