忍者ブログ
フューネラルドゥーム追っかけブログ。

WRITE | ADMIN

カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ブログ内検索
プロフィール
HN:
みそドラゴン
性別:
非公開
最新コメント
[03/03 みそ]
[01/30 dooom]
[11/18 みそ]
[11/15 zelot]
[11/22 みそ]
最新トラックバック
カウンター
カウンター


忍者ブログ [PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



93951fdc.jpeg

ドラムに本来の仕事をさせない系フューネラルドゥームの2ndアルバム

Krief de Soli 『Munus solitudinis』
┃カナダ
┃2ndアルバム
┃ジャンル/フューネラルドゥーム
┃リリース/2012年
┃レーベル/Endless Winter


 カナダ産独りフューネラルドゥームバンドによる2ndアルバム。全5曲69分。
 ドラムの音を限りなく小さくすることで、謎の聴き心地を生むアプローチは本作でも健在。特に追加要素もなく前作の正統進化盤と言える内容に仕上がっている。特に音に奥行きが出たことで、より広いスケール感が身に付いており、シンフォニックな響きをメインとするバンドしての魅力が大幅に強化。なので、ライト層にも受け入れられる余地は少しだけですが生まれたかと。とは言っても、まだまだ野暮ったさもあるので今後も音を発展させて欲しいところ。変り種なだけに化けたら面白くなると思う。

【ピックアップ】01.Nascentes morimur
 曲のテンポに影響を与えずに、最下層からそっと煽るブラストが良い味出している。

■こんな人にオススメ
・シンフォニック系が好き
・変り種に惹かれる

■主な入手方法
・diskunion
・WEIRD TRUTH

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Ego Depths、F.I.N
PR


642cb7c5.png

無味乾燥な世界が連なるドイツのドローンドゥーム

The Cold View 『Weeping Winter』
┃ドイツ
┃1stアルバム
┃ジャンル/ドローンドゥーム
┃リリース/2012年
┃レーベル/self release
┃バンドキャンプ/
http://thecoldview.bandcamp.com/

 公式では自身のジャンルをドローンドゥームとしているものの、やっていることはほとんどフューネラルドゥーム。sunn O)))などに代表されるような重低音を前面に出したアプローチはあまり見られず、そもそもそこまで重さを強調していない。メインとなるのはキーボードによる気味の悪い音だったりと、ドローンドゥームという名に期待した人は落胆すると思います。
 全体的に低予算なつくりで、特に打ち込み丸出しなドラムの音は酷い。しかし、かろうじて雰囲気作りには成功していて、色のない無味乾燥な世界を思わせる寂しげな感覚には、無碍にできないものが宿っているかと。とはいえこの作品に惹かれそうなのは一部の物好きだけですが。SATANARSAモノあたりがいける人ならお気に召すかと思います。

【ピックアップ】05.Mournful March
地を這う重低音。その上で踊るトレモロリフが印象的。

■こんな人にオススメ
・地味な音が好き
・寂しげな夢を見るのが好き

■主な入手方法
・bandcamp

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Solicide、NYCTOPHOBIA


2bf249a1.jpeg

徹底した薄味嗜好でお送りするALDEBARANの2ndアルバム

ALDEBARAN 『Embracing The Lightless Depths』
┃アメリカ
┃2ndアルバム
┃ジャンル/フューネラルドゥーム
┃リリース/2012年
┃レーベル/Profound Lore Records
┃フェイスブック/
http://ja-jp.facebook.com/pages/ALDEBARAN/137090346304944

 ALDEBARANの2ndアルバム。全5曲66分。
 一言で説明するなら「Mournful Congregationの2ndアルバムを薄く希釈したようなサウンド」
 前作ではスラッジドゥームに取り組んでいたと記憶していますが、何があったのかフューネラルドゥームに様変わりしている。本作ではMournful Congregationを教科書にしたようなスタイルになっており、他の要素はまったくといっていいほど入っていない。こう書くとMournful Congregationのファンにオススメできそうですが、メロディをあまり目立たせない非常に薄味な仕上がりになっているので、そのまま薦めるには厳しい。元ネタのほうでも薄味な場面はあったものの、それは後に控えるメロディとの対比のため。本バンドではたとえ終盤であっても薄味。一応、終盤にツーバス連打やギターソロなどを入れて変化をつけようとしていますが、ミックスの影響もあるのか、いまいち盛り上がらず全体的に平坦なまま曲が終わる。
 正直、劣化コピーと言われても文句は返せないと思う。しかし聴きこんでいくうちにこの地味さが、草木も生えない広大な土地を彷徨う、といった表現とも受け取れるようになってきたので、地味であることを好意的に見れる人なら手に取ってみてもいいかもしれない。

【ピックアップ】02.Embracing The Lightless Depths
 躍動感が出そうで出ないところが萌えポイントです。

■こんな人にオススメ
・地味な音が好き

■主な入手方法
・AMAZON
・GRAVE
・diskunion
・はるまげ堂

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Mournful Congregation、ASUNDER


29eed153.jpeg

心地の良い薄闇が広がる5thアルバム

EVOKEN 『Atra Mors』
┃アメリカ
┃5thアルバム
┃ジャンル/デスメタル/フューネラルドゥーム
┃リリース/2012年
┃レーベル/Profound Lore Records
┃フェイスブック/
http://www.facebook.com/pages/Evoken-Official/91505789372?ref=ts

 EVOKENの5thアルバム。全8曲67分。
 Beneath the Frozen SoilとのSplitから数えると2年ぶり。フルレングスとしては5年ぶりになる。淀んだ空気がいくらか晴れたSplitの路線を継いでおり、フルしかチェックしていない人には結構ギャップを感じると思います。EVOKENが注目されはじめたのも、特に闇を濃くした3rdからであるため、暗くもサッパリとしたところのある本作はどうしても賛否評論は避けれないかと。
 フェイバリットにフューネラルドゥームやデスメタルバンドだけではなく、KING CRIMSONなどのプログレバンドも挙げる意外な一面を持っていましたが、今回はそのプログレ的な面が押し出されてきていて、聴き手を誘うような曲展開が多くなっている。それぞれの楽器がゆっくりと重なっていっては、ゆっくりと引いていく展開の仕方は強烈なインパクトは与えないかわりに、一度捕らえられるとジワジワと惹きつけられていく魅力がある。これまでのようにどきつく闇を演出するのではなく、居心地の良い薄闇を作って同類を呼び込んでいる印象が強い。
 3rd、4thに比べると瘴気はかなり薄れた出来になってしまいましたが、間違っても「日和った」などとは思えず。どことなく、甘い匂い(メロディ)で虫を誘う食虫植物を想起せずにはいられないは自分だけでしょうか。表現方法がやや変わっただけで根っこは変わっていないような気がします。
 3rd、4thあたりが好きな人には注意が必要な一枚。案外、暗黒プログレ好きのほうが気に入るかもしれません。

【ピックアップ】04.Grim Eloquence
 なんといっても終盤が良い。暗黒を描き続けたまま曲が終わるかと思いきや、一転して光を思わせるギターのメロディが差し込んでくる。ここまで眩しさを感じる展開もなかなかない。さり気なく響くヴァイオリンもニクい。

■こんな人にオススメ
・丁寧に展開していく曲が好き
・負の側の人間だと思う

■主な入手方法
・AMAZON
・diskunion

■この音源に近いアプローチをとるバンド
ESOTERIC、diSEMBOWELMENT


4040bcdb.jpeg

キャッチーさと重さを両立したアトモスフェリックドゥーム

Mare Infinitum 『Sea Of Infinity』
┃ロシア
┃1stアルバム
┃ジャンル/アトモスフェリックドゥーム
┃リリース/2011年
┃レーベル/Solitude Productions
┃バンドキャンプ/
http://mareinfinitum.bandcamp.com/

 Abstract Spiritを率いるA.K.iEzorと、元Who Dies in Siberian SlushのHomerによるアトモスフェリックドゥーム。アトモスフェリックと言っても、ほとんど低速メインなので、フューネラルドゥームと捉えても遜色はないです。
 曲を書いているのはHomerですが、限りなくAbstract Spiritに近いことをやっており、違いと言えばクリーンボイスの使用ぐらい。Abstract Spiritと言えば、数々の装飾で彩りつつも、何故か絢爛さよりも重圧さが先行する作風が特徴でしたが、本バンドもどこまでも重たげに進行していく。それだけにクリーンボイスしても、雰囲気を軟化させる役割を持たせるはずもなく、いざ出番を与えられるも、ヒステリックな声色で激情を煽り立てるばかり。ゴテゴテと飾りつけしたはいいものの、かえって重みになり、それらが圧しかかってくるのが面白いです。
 重さを損なうことなくキャッチーに仕上げた1枚。結構広い層にアピールできるバンドだと思います。もちろんAbstract Spiritが好きなら損はしないはず。

【ピックアップ】03.Beholding The Unseen
 重さを強調したグロウルボイスと、若干狂気の混じった演劇調なクリーンボイスの掛け合いが印象的。その後のギターソロも良い。

■こんな人にオススメ
・重くも聴きやすい音がいい
・遅くも展開は多いほうがいい

■主な入手方法
・AMAZON(DLのみ)
・diskunion
・zero dimensional records
・Solitude Productions

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Abstract Spirit、COLOSSEUM


6ada757c.jpeg

濃厚な陰りの美が迫るオーストラリア産ゴシック/フューネラルドゥーム

Tempestuous Fall 『The Stars Would Not Awake You』
┃オーストラリア
┃1stアルバム
┃ジャンル/ゴシック/フューネラルドゥーム
┃リリース/2012年
┃レーベル/I, Voidhanger Records
┃オフィシャル/
http://www.midnight-odyssey.com/?page_id=21

 Dis Paterによる独りゴシック/フューネラルドゥームバンドの1stアルバム。全5曲63分。
 出身はMournful Congregationと同じくオーストラリアであるものの、ピアノ、オルガン、ヴァイオリンなどをふんだんに盛ったコテコテな装飾は、思わずイタリア産かと産地を疑ってしまうほど濃い。メロディも大仰であり、ボーカルはグロウルだけでなくクリーンボイスも披露していますが、両方共に演劇じみた声使いであるためか、リアルな感傷などは完全に入り込む余地がない。おかげで脳裏には、誇張された美の世界、ちょうどジャケのような絵画の世界が連なるばかり。
 これほど派手な音にもかかわらず、女性Voが使われていないのが意外なところで、そのためか、どことなく男臭さもあり、同じゴシック寄りにしてもShape of Despairあたりとは趣が異なる印象。耽美というには暑苦しさが先行している部分がこのバンドの特色なのかもしれない。
 ともかく男一色ゴシックが好きな人ならお気に召す1枚だと思います。

【ピックアップ】02.Beneath a Stone Grave
 装飾が特に多い#1と違い、一転してフューネラルドゥームらしい遅さで迫る。それだけに歪み、弾けそうな重低音がより際立っている。

■こんな人にオススメ
・ゴシック好き
・暑苦しいのも好き

■主な入手方法
・AMAZON

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Arcana Coelestia、COLOSSEUM


c9862392.jpeg

ブラックメタルを基調に様々なジャンルを取り込んだ2ndアルバム

The Austrasian Goat 『Stains Of Resignation』
┃フランス
┃2ndアルバム
┃ジャンル/ポストロック/ブラックメタル
┃リリース/2010年
┃レーベル/Musicfearsatan
┃マイスペース/
http://www.myspace.com/austrasiangoat

 多数のSplitやEPをリリースしており、多作なイメージがあるものの、本作でフルとしては2枚目。
 前作は、ブラックメタルのザラザラとした質感を残してフューネラルドゥームへと迫った作品でしたが、今回はブラックメタルをベースにネオクラシカルや、フォーク、ポストロックなど、静謐なジャンルの要素を満遍なく散りばめた音に仕上がっている。フューネラルドゥームの要素はあっても、ほとんど一瞬なので、期待はしないほうがいいかと。また、取り入れたジャンルが多いためか、相対的にブラックメタル色も薄くなっており、もっとも色濃いパートであっても身を黒く染める邪悪さはなく、背中を押される切迫感のほうが前面に出ている。このこともあってオススメできる層がどこなのか非常に掴みにくい。あえて挙げるなら、硬直化したシーンに業を煮やしている人か。あと、ジャケからは難解な印象を受けますが、曲の特徴は把握しやすいです。
 ともかく前作の路線が好きな人は注意が必要な1枚。一方でジャンルを問わない人ならかなり興味深く聴けると思います。

【ピックアップ】09.Miles From Anywhere
 フォーク曲にして最終曲。前曲の雰囲気を引き継いでいないのでかなり唐突。おかげでよりオムニバス感が強まっている。

■こんな人にオススメ
・内省的であればジャンルは問わない。
・ブラックメタルも好き。

■主な入手方法
・AMAZON
・diskunion
・Solitude Productions

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Lake of Blood





Powered by 忍者ブログ  Design by まめの
Copyright © [ GARBOLOGY ] All Rights Reserved.
http://garbology.en-grey.com/