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フューネラルドゥーム追っかけブログ。

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Monolith.jpg

自分しか存在しない世界を立ち上げる、原点回帰した第5作目

Until Death Overtakes Me『Symphony III - Monolith』
┃ベルギー
┃5thアルバム
┃ジャンル/アンビエント/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2006年
┃レーベル/Flood The Earth
┃オフィシャル/http://udom.nulll-void.com/

 前作ではギターやヴォーカルを除き、平穏な時が流れる完全にアンビエントな路線を繰り広げていましたが、本作では原点回帰し、いつものUDOM節とも言える間延びした音世界に浸ることができる。
 前作に収録されていた「Funeral Dance」が、重低音ギター込み23分バージョンへと姿を変えていますが、原曲にあった清涼感は感じられず、孤独を思わせる部分が増えている。やっていることはいつもの手法であるものの、原曲との対比でいつもと若干違って聴こえます。しかし、よりによってUODMの音源を聴き比べしようなんて奇特な人はあまりいないので、あしからず。
 やはり物好き以外は手を出さないほうが得策。

【ピックアップ】04.Soon
 後半にてピアノによるドラマティックなメロディが聴け、少量ですがカタルシスが得られます。地味に珍しい。

■こんな人にオススメ
・チープな音に癒される性質だ
・最初から最後まで静かな作品を所望
・孤独を愛する

■主な入手方法
・オフィシャルを通じて通販&フリーダウンロード

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Solicide、FLEGETHON、TYRANNY
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アンビエント路線へと完全に舵をとった第4作目

Until Death Overtakes Me『Interludium I: Funeral Path』
┃ベルギー
┃4thアルバム
┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム/アンビエント
┃リリース/2004年
┃レーベル/NULLL
┃オフィシャル/http://udom.nulll-void.com/

 50分の曲とか収録されていますが、どのみち同じ展開ばかりが続く作風なので、1つにまとめられているか、切り分けられているかの違いです。特に問題はないでしょう。
 もう、9割9分アンビエントな作品。ギターは「Marche Funebre」にほんの少し使われるだけ。それもほとんどの人は挿入されていることすら気づかないレベルの主張であり、ヴォーカルにいたってはまったく使われておらず、完全にアンビエント方面へと舵を取っている。
 終始、さざなみなど立たない間延びした時間が過ぎていくだけ。平穏な空気が、乱されることなく、無限に連なっては、どこまでも続いていく。
 耳は疲れているのに、それでも音を欲しているときに、ちょうどマッチした作品でした。すごく休まります。
 アンビエント好き限定であることには変わりはありません。

【ピックアップ】01.Funeral Dance
 あの世で安らかに眠っているかのよう。

■こんな人にオススメ
・チープな音に癒される性質だ
・最初から最後まで静かな作品を所望
・孤独を愛する

■主な入手方法
・オフィシャルを通じて通販&フリーダウンロード

■この音源に近いアプローチをとるバンド
The World on Higher Downs


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低ポリゴンで構成された広大な世界を永遠と描く第3作目

Until Death Overtakes Me『Prelude to Monolith』
┃ベルギー
┃3rdアルバム
┃ジャンル/アンビエント・フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2003年
┃レーベル/Firebox
┃オフィシャル/http://udom.nulll-void.com/

 神聖さたっぷりに乱舞するキーボードが印象的な3rdアルバム。
 ギターの出番が少ししかなく、9割がたアンビエントだった前作に比べて、しっかりとドゥームしている。それにあわせて音が格段に良くなっており、音世界に惹きこむ力も当然増した形に。あくまで前作に比べての話なので、一般的にはまだまだチープさから抜けてはいません。
 イメージされる世界にしても、ドット絵から低ポリゴン、簡素テクスチャ構成に変化しただけ。それに依然として、音を元に妄想する人限定という大きなハードルがそびえ立ったままなので、多くの人に勧められる内容ではありません。
 波長の合った人のみが、遮るもののない広大な世界に浸ればOK。

【ピックアップ】05.Marche Funebre
 ゆったりながらもドラマティックさを感じるピアノによって、エンティングのような印象がある。

■こんな人にオススメ
・チープな音に癒される性質だ
・最初から最後まで静かな作品を所望
・孤独を愛する

■主な入手方法
・オフィシャルを通じて通販&フリーダウンロード
・AMAZON
・diskunion

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Solicide、FLEGETHON、TYRANNY


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16ビットの広大な世界を永遠と描く第2作目

Until Death Overtakes Me『Symphony II - Absence of Life』
┃ベルギー
┃2ndアルバム
┃ジャンル/アンビエント・フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2001年
┃レーベル/?
┃オフィシャル/http://udom.nulll-void.com/

 シンフォニックというには、あまりにもスロウな音の響きに、おぼろげなメロディがポツポツとのってくるスタイルはそのままですが、ギターの出番も少なくなっているため、もうほとんどアンビエントです。おかげで、もともと強かった孤独を思わせるイメージが、さらに浮き彫りに。現実逃避先でも人と会いたくないとでもいうような、自分しか存在しない単純世界を徹底して作り出している。
 音で空想するのが好き。チープな音をあえて好む。という二つのハードルを越えなければ楽しめない作品。
 おまけに4曲中2曲はバージョンアップ版が作られているので、いよいよもって本作をピンポイントで選ぶ理由が少なくなってます。

【ピックアップ】02.In The Mist
 どこまでも続く幻影。脈絡のない夢の如き、不定形な世界。

■こんな人にオススメ
・チープな音に癒される性質だ
・最初から最後まで静かな作品を所望
・孤独を愛する

■主な入手方法
・オフィシャルを通じて通販&フリーダウンロード

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Solicide、FLEGETHON、TYRANNY


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8ビットの広大な世界を永遠と描く第1作目

Until Death Overtakes Me『Symphony I - Deep Dark Red』
┃ベルギー
┃1stアルバム
┃ジャンル/アンビエント・フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2001年
┃レーベル/?
┃オフィシャル/http://udom.nulll-void.com/

 数々のバンドやプロジェクトを立ち上げるStijn Van Cauterによる、おそらく代表ソロプロジェクト。フューネラルドゥームにアンビエントを溶け込ましたスタイルを持つバンドの“影響を受けたバンドリスト”に載っていることが多いので、この手のタイプのアイコン的な存在だと思う。
 キーボードが曲を牽引する、SKEPTICISM由来のアプローチをさらに推し進めていて、もはや感覚としてはアンビエントそのもの。水面下でジリジリと伸びゆくノイズがかったギターが、ギリギリでドゥームとしての接点を保っている。それゆえに、非常に淡白なつくりで、ゆったりと流れるムードを壊す要素はない。
 綺麗な部分もところどころで見受けられるので、身を削るような絶望感はなく、なにもない広大な亜空間に佇んでいるイメージだけがあり、現実逃避先として最適。

 アンビエントが聴ける妄想好きだけに勧めます。が、1stゆえに最近の作品に比べて音がチープなので、ファミコンの音に対して「和む」「味がある」という感想を持たれる方以外は、あえて本作を選ぶ必要はありません。最新作を聴きましょう。

【ピックアップ】05.Painless Careless Far Away
 現実の煩わしさから開放されて一息。ピアノのメロディが何気に綺麗。

■こんな人にオススメ
・チープな音に癒される性質だ
・最初から最後まで静かな作品を所望
・孤独を愛する

■主な入手方法
・オフィシャルを通じて通販&フリーダウンロード

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Solicide、FLEGETHON、TYRANNY


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ウクライナの暗黒面を抽出したSplit作

Ego Depths / DISPERSIVE LIGHT『Follow the Skua』
┃Split
┃リリース/2010年
┃レーベル/Endless Winter

Ego Depths
┃ウクライナ
┃ジャンル/デスメタル/フューネラル・ドゥーム
┃マイスペース/http://www.myspace.com/egodepths
 酷評した1stアルバムと比べて、かなり垢抜けていたので驚きました。最初の数秒聴いただけで、音質と反響音の処理が良くなっているのがわかり、一気に惹きこまれる。おまけにメロディも耳残りが良いものを導入。普通に綺麗なモノあり、怪しげなモノありで、独特の雰囲気を立ち上げている。特に「Let Us Prey For Their Worthless Life」の、ファンタジックなメロディと重低音の対比は、ゴシックドゥームものとは違った耽美さを感じる。
 引き合いを出すとしたらESOTERICあたりにより接近した印象。さすがに凄みはあちらのほうが上ですが、決して見劣りもしない域に達してます。まさかこうなるとは。
 まだまだ絶賛するのには至らないですが、この成長ぶりを考えると今後が楽しみ。

DISPERSIVE LIGHT
┃ウクライナ
┃ジャンル/ドローン・ノイズ
┃マイスペース/http://www.myspace.com/dispersivelight
 ギターによるガリガリとした重低音が、殺伐とした空気を作り出す。ヘヴィなドローンを基調としているものの、輪郭が崩壊するほどに歪みきっているため、なかばノイズに足を突っ込んでいる。それが、黒い紙に黒のクレヨンを執拗に塗りたくるような、底のなさと狂気の演出を、さらにどうしようもない段階に押し上げている。
 暗黒をそのまま抽出してるかのようなサウンドであり、暗さを美化するアプローチ、絶望を描き、対消滅させるアプローチは見込むことができず、最初から最後まで、聴き手の心を闇の牢獄に閉じ込めたまま開放しない。

■こんな人にオススメ
・フューネラルドゥームが好き
・暗黒空間にずっといたい

■主な取り扱い店
・WEIRD TRUTH

■この音源に近いアプローチをとるバンド
My Shameful、ESOTERIC、Yrsel


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ドゥームデスメタル色を残したウクライナのB級フューネラルドゥーム

Ego Depths『Equilibrium Sickness』
┃ウクライナ
┃1stアルバム
┃ジャンル/デスメタル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2009年
┃レーベル/ARX Productions
┃マイスペース/http://www.myspace.com/egodepths

 My Dying Brideの曲をカバーしているので、ゴシック色の強いタイプかと思いましたが違いました。思えば「Sear Me」はまだまだドゥームデスメタル色が強い時期の曲であり、メインの曲もそれにならって、重低音リフの響きを主にしたスタイルを打ち出している。
 とにかく地味で、メロディも導入されてはいますが、印象に残らず、聴きこんでも変わらず。いきなりモタモタと走るパートを差し込むアプローチの仕方や、生っぽい録音状態がB級感を醸し出しています。一応シンフォニックな部分もありますが、奥に引っ込んでいるので、場を彩る効果をあまりあげていない。
 リフを聴かすにしても雰囲気モノとしても中途半端。ドゥーム中毒者にしか勧めることができません。

【ピックアップ】01.Blindness As A Punishment For The Unchristened (Instrumental Praeludium)
 雨の音に憂鬱なメロディが絡む。この雰囲気を最後まで維持出来ていればよかったです。

■こんな人にオススメ
・ドゥームデスメタルは好み
・B級バンドに惹かれる

■主な取り扱い店
・GRAVE
・WEIRD TRUTH

■この音源に近いアプローチをとるバンド
My Shameful、ESOTERIC、Ataraxie





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