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フューネラルドゥーム追っかけブログ。

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Arid.jpg

ギミックを増やしたものの、相変わらずシュールなフューネラルドゥーム

NYCTOPHOBIA『ARID』
┃イギリス
┃2ndアルバム
┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2009年
┃レーベル/セルフリリース
┃オフィシャル/http://nyctophobia.110mb.com/

 イギリスのC級ドゥームの2nd。
 今回は、前作の流れを踏襲しつつ、従来のドゥームメタルが持つ、重いグルーヴを見せる場面があったり、インダストリアルがかったノイズを塗したりと、やや実験的な作風となっている。
 1曲目「Thirst」は相変わらず奇妙に響くシンセによって、ぼんやりとしたシュールな夢しか連想できない曲でありますが、次の2曲目「Under the Midday Sun」では、いきなり殺伐としたノイズが覆いかぶさってきて面食らう。ギターも終始、無機質にリフを刻むばかりで、ひりついたムードが強く匂ってくる。しかし、やはりチープな音質ゆえか、どこか鬼気迫った感が薄いため、シュールな印象であることには変わりなし。
 どうしようもない物好きだけ聴いてください。

【ピックアップ】03.Exhaustion
 前曲の流れを引き継ぎ、ドゥームメタルらしいリフで幕を開ける。メロディは、やっぱり怪しげ。

■こんな人にオススメ
・変な音楽が聴きたい
・遅い音楽しか聴けない状態

■主な入手方法
・オフィシャルを通じてフリーダウンロード可能

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Archaic、Until My Funerals Began
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TheNightmare.jpg

悪夢というよりもシュールな夢の如き、イギリスのフューネラルドゥーム

NYCTOPHOBIA『The Nightmare』
┃イギリス
┃1stアルバム
┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2008年
┃レーベル/Pale Horse Recordings
┃オフィシャル/http://nyctophobia.110mb.com/

 ザラザラとしたノイズをふんだんに携え、低音で隙間を埋めるように響くギターに、不気味に空間を伝播していくシンセの音を主に聴かせるフューネラルドゥームを演奏。チープな音質と相まって、奇怪な世界に迷い込んでしまったような、如何わしい雰囲気を漂わせつつ、訥々と展開していく。
 B級どころかC級と言っていいほど、素人臭い音源でありますが、このシュールな夢をぼんやりと見ているような感触は、物好きな人ならば引っ掛かる可能性があるかもしれません。

【ピックアップ】04.Dawn
 ファミコン時代RPGのフィールドBGMのような。

■こんな人にオススメ
・変な音楽が聴きたい
・遅い音楽しか聴けない状態

■主な入手方法
・オフィシャルを通じてフリーダウンロード可能

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Archaic、Until My Funerals Began


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メロディックにモッサリと進行する、デスメタル/フューネラルドゥーム

Imindain『And the Living Shall Envy the Dead...』
┃イギリス
┃1stアルバム
┃ジャンル/デスメタル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2007年
┃レーベル/Weird Truth Productions
┃マイスペース/http://www.myspace.com/imindain

 遅く重い曲ばかり収められていますが、ここぞというときにダイナミックな動きを見せるデスメタル色の強い部分に、メロディックに憂いを表現するギターのおかげでかなり取っ付きやすい作品に仕上がっている。
 聴き手を飽きさせないために、展開は多めに採られており、しっかりと力を入れて取り組んでいるのは凄く伝わってくるものの、どこか垢抜けなさも、いたるところで付きまとう。モッサリとした音質はともかく、気の抜けたスクリームなどはどうしても興を削がれていしまう原因で、できるだけグロウルのみを使って欲しかったです。
 光る要素はいくつか持っているだけに、突き抜けそうで突き抜けない感じが非常にもったいない1枚。

【ピックアップ】06.This Empty Flesh
 叙述性が渦を巻き、心をかき回すようなメロディでドラマティックに展開。

■こんな人にオススメ
・惜しいバンドに惹かれる
・メロディは多めが良い
・遅い音楽しか聴けない状態

■主な入手方法
・WEIRD TRUTH
・GRAVE
・はるまげ堂

■この音源に近いアプローチをとるバンド
My Shameful、Ego Depths


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神聖さを少しずつ濃くしていく、カナダのフューネラルドゥーム

Krief De Soli『Procul Este, Profani』
┃カナダ
┃1stアルバム
┃ジャンル/ゴシック/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2010年
┃レーベル/Endless Winter
┃マイスペース/http://www.myspace.com/kriefdesoli

 少量のゴシック要素を加味して紡がれるサウンドは、感情を表現したものではなく、あくまで神聖な雰囲気を出すことをメインとし、絶望感は漂っておらず、神々しいムードの中、心を休めているかのような感覚が得られる。
 過剰にならない程度のシンフォニックさで飾り付けをするキーボードに、その下で這い、ベース的役割を果すことに終始している重低音ギターは、手堅くオードソックスな印象。その流れに対抗するかの如く、ドラムは比較的動く場面があるものの、音が小さく録られているため交わらず、ちぐはぐになってしまっているのが残念。この部分を改善すれば、他と違った音が聴けたかもしれない。
 B級的な垢抜けなさなので、そちらの嗜好を持った人向け。

【ピックアップ】03.Benedictio Domini Sit Vobiscum
 絵本の世界を思わせる、素朴なファンタジーな締めが良いです。

■こんな人にオススメ
・B級バンドに惹かれる
・遅い音楽しか聴けない状態

■主な入手方法
・WEIRD TRUTH

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Ego Depths、Lacrymae Rerum


c2924eaf.jpg

底無しの闇に塗れたまま堕落していく、スペインのフューネラルドゥーム

OF DARKNESS『THE EMPTY EYE / DEATH』
┃スペイン
┃コンピレーション
┃ジャンル/アンビエント/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2010年
┃レーベル/Black Mass
┃マイスペース/http://myspace.com/theemptyeye

 2004年リリース『DEATH』、2005年リリース『THE EMPTY EYE』の2つのDEMOをカップリングし、CDフォーマットで再発された2枚組み音源。
 バンド名が示す通り、闇しか描かず、メロディによって感情の起伏を表現したり、強烈な重低音で襲い掛かったりといった、聴き手がおおよそこのジャンルに求めるだろう要素は、半ば意図的に排されている。先にも書いたように、本当に闇しか描かない。徹頭徹尾どこを聴いても、黒一色で塗りたくられた光景のみが繰り広げられるばかり。
 メロディなどは少しも入れない徹底ぶりを誇り、ドゥームを由来にした音楽性であるものの、ムード一辺倒のこの音像は、完全にアンビエント音楽として向かい合う以外に道はない。
 2枚とも路線としては同じでありますが、『DEATH』は重低音ギターが目立ち、ドゥームデスメタル色が微かに残り、『THE EMPTY EYE』はより一層アンビエント色が強まっていて、このバンドの方向性としては、後に発表されているだけあって『THE EMPTY EYE』のほうが持ち味が濃く反映されている。背筋を沿うように飛び交うシンセもより不気味なっており、順当に救いのない方向へと進んでいることがわかります。

 粘性の響きを湛えた漆黒の闇に浸かり、堕落した時を貪ることにしか使えない作品。

【ピックアップ】DISC1-04.IV:Absence / Disappearance
 重ねられた黒と黒。切迫した無数の声。さらなる深みへと沈んでいく。

■こんな人にオススメ
・暗黒要素さえあれば、他はいらない
・なにもしたくない
・遅い音楽しか聴けない状態

■主な入手方法
・WEIRD TRUTH
・GRAVE
・はるまげ堂

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Planet AIDS、Yrsel


Necrology.jpg

流れ出る冷酷な世界観、チリのフューネラルドゥーム

Lethargy Of Death『Necrology』
┃チリ
┃1stアルバム
┃ジャンル/ゴシック/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2010年
┃レーベル/Endless Winter
┃マイスペース/http://www.myspace.com/lethargyofdeath

 SKEPTICISMの影響下にあるフューネラルドゥームを基調とし、そこからゴシック面を強化したスタイルを売りとするチリの独りバンド。
 場を支配するキーボードは冷たく凍えるような感触を放ち、作中のイメージを冷徹な色で隅から隅まで塗りつぶす。生命活動の熱をことごとく奪い去る、冷え切った世界しか想起できない雰囲気の下地を構築。重く引きずるギターが、深く唸るヴォーカルが、冷酷な世界観をさらに閉ざしたものへと変える。その中で時折入るピアノの音が、メロディックに美を描き、薄暗い中に微かな光を見せるが、それよりも大きな悲劇調の流れによって埋められていく。基本的に諦観しようという思いが渦巻いているものの、思い出したように前進の意思を少しだけ見せるのがおもしろいです。その模様が特に出ている2曲目「Death」は恐らく本作のハイライト。
 あとなぜか、4曲目「The Treason」だけ微妙に他の曲と表情が異なり、SKEPTICISMをモロに想起させ、若干浮いてます。リスペクト曲かは知りませんが、個人的にムードは統一して欲しかったです。

 同じく、ゴシック色を取り入れているCOLOSSEUMあたりに比べると、ゴシック的装飾度は標準値を示し、過剰な濃さではないため、聴き疲れすることはないかと。
曲の合間にダークアンビエント曲を挟み込んで、想像喚起を補完するなど、インパクトを捨てているかわりに、世界観を丁寧に紡ぐ手堅い作品。

【ピックアップ】06.Adrift
 静かに高まりをあらわにするピアノに合わせて、前に進もうともがくが、再び諦観を思わせるスロウなパートに沈んでいく。

■こんな人にオススメ
・暗く綺麗なバンド所望
・遅い音楽しか聴けない状態

■主な入手方法
・WEIRD TRUTH

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Comatose Vigil、Shape of Despair、SKEPTICISM


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小さな芽が詰まった、ハンガリーのフューネラルドゥームバンドのDEMO音源

DEAD MONUMENTS『DEAD MONUMENTS』
┃ハンガリー
┃DEMO
┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2002年
┃レーベル/セルフリリース
┃マイスペース/http://myspace.com/deadmonuments

 ハンガリーの2人組によるDEMO音源。フォーマットはCDR。
 4曲53分収録されているけど、大まかにTHERGOTHONの影響が窺える曲と、SKEPTICISMの影響が窺える曲の2種類に分かれ、まだ自分達の路線を模索している段階であることがわかります。
 THERGOTHON由来の、メロディックな歩みを見せる曲は悪くはないのですが、SKEPTICISMを由来にした曲は変調された声が乗せられているためか、如何わしい宗教の集会にでも迷いこんだような奇妙さで、正直リアクションに困る。
 個人的にはメロディック路線のほうが持ち味を発揮できると思ったのですが、オフィシャルサイトにて「Making the new album!!!! Cooming soon 2006」という文字が載せられたまま現在に至るので、DEAD MONUMENTSの活動は途中でなげられてしまった模様。

【ピックアップ】03.Into Oblivion
怪しすぎて、どのような心情で向かい合っていいのかわからない。

■こんな人にオススメ
・発展途上のバンドに惹かれる
・遅い音楽しか聴けない状態

■主な入手方法
・GRAVE

■この音源に近いアプローチをとるバンド
THERGOTHON、SKEPTICISM





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