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フューネラルドゥーム追っかけブログ。

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MY SHAMEFULのスタイルが極まった感のあるフィンランドのドゥーム3作目

MY SHAMEFUL『The Return To Nothing』
┃フィンランド
┃3rdアルバム
┃ジャンル/デスメタル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2006年
┃レーベル/Firebox Records
┃マイスペース/http://www.myspace.com/myshameful

 陰りのあるジャケからはゴシック的なイメージが浮かびますが、実際は、そのような耽美な要素はほんの少ししか導入せず、どちらかというと、綺麗な展開よりも無骨さを優先させ、頑としてドゥームデスメタル寄りのスタイルで勝負しています。
 本作は、体制を整えた前作の延長線であり、単純に完成度を高めている。音圧も増したことで、重苦しさとは別にカッコよさが出ており、エッジを効かせ、グルーヴを意識してウネるくだりは堂々とした佇まいで、負を源泉とした多大なる力を感じる。
 音圧を増すことは必ずしもプラスにならず、むしろマイナスになることが多いジャンルでありますが、もともと弱々しさを醸し出すバンドではないため、順当にパワーアップした印象が強い。

 曲の求心力も断然強まり、それぞれのバラエティも補強され、MY SHAMEFULのアルバムの中から代表作を選ぶとしたら間違いなく本作でしょう。鬱々としたイントロに対比させるように力強く叩きつける#1から、しっとりと締める#8まで緊張感は途切れない。
 気になっている人は、まずはこれから。

【ピックアップ】04.The Return To Nothing
 ずっしりと渦巻く重低音に、儚くクリーンギターが響くさまは、まるで混沌から手招きされているかのよう。ちょうどEVOKENからキーボードを抜いた感じ。

■こんな人にオススメ
・キーボードはいらない
・遅い音楽しか聴けない状態
・地味な音楽を好きになる傾向がある

■主な入手方法
・AMAZON
・GRAVE
・WEIRD TRUTH

■この音源に近いアプローチをとるバンド
EVOKEN、ESOTERIC、AHAB
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バンドとして体制が整い、音の説得力を増したフィンランドのドゥーム2作目

MY SHAMEFUL『...of Dust』
┃フィンランド
┃2ndアルバム
┃ジャンル/デスメタル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2004年
┃レーベル/Firedoom Music
┃マイスペース/http://www.myspace.com/myshameful

 1人で製作された前作と異なり、本作は4人体制になったことで、音の説得力が大幅にグレードアップしています。
 それにともない、若干メロディックになりましたが、まだまだメロディを求めて聴く人に薦められる音源ではなく、重低音リフメインであるため、あくまでもドゥームデスメタル周辺が好きな人対象であることには変わりません。
 余計な装飾を入れず、シンプルな曲構成をよくとるバンドであるものの、今回珍しくキーボードが入るパートがあり、ゴシック的な雰囲気を匂わせてきます。しかし、入っても目立たず、また長々と使わない。曲それぞれの味を立たせるために使われる程度であり、大きく主張してこないので、シンフォニックなアレンジ嫌いな人でも安心して手を伸ばせるかと。

 聴き手の堕落を誘うような廃退の雰囲気を噴出する#4、妖しげなメロディがゆらりと踊る#7など、一見地味ですが、聴き込むごとにジワジワと効いてくるような曲ばかりそろっています。

【ピックアップ】03.Your Darkness Shine
 アルバム中もっとも遅く、反復要素の強い曲。強く印象つけるように叩き付けられる重低音によって息苦しさを演出。最後の最後にメロディックな開放が待っている。

■こんな人にオススメ
・キーボードは主張しすぎないほうがいい
・遅い音楽しか聴けない状態
・地味な音楽を好きになる傾向がある

■主な入手方法
・AMAZON
・GRAVE
・WEIRD TRUTH

■この音源に近いアプローチをとるバンド
EVOKEN、ESOTERIC、AHAB


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手堅く暗黒世界を展開するフィンランドのドゥーム

MY SHAMEFUL『Of All the Wrong Things』
┃フィンランド
┃1stアルバム
┃ジャンル/デスメタル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2003年
┃レーベル/Firebox Records
┃マイスペース/http://www.myspace.com/myshameful

 もはや、根暗バンドを多数輩出する国としての認識が固まったフィンランドからのお出まし。比較的若いバンドではあるものの、コンスタントなリリースを続けるため、この手のジャンルにしてはアルバム枚数は多め。本作はその1作目にあたります。
 基本的にドゥームデスメタル寄りの音楽性を中心に据えており、極端な遅さやメロディよりも、重さを活かして迫ったり、グルーヴを描く方面へと舵をとりがち。それでいて、盛り上がってもカタルシスというには薄く、まったりダラダラと聴かせるタイプ。
 近いことをやるバンドにEVOKENやESOTERICが思い浮かびますが、個性によるインパクトという点においても2者にかなり劣るため、「もう少し○○だったらいいのに」という声に応える立ち位置にいる。ちょうどキーボードを入れず、たとえ入っても目立たせないので、それがこのバンドを選ぶ理由の1つになるかと。比較的音源を入手しやすいバンドではありますが、その実態はこだわる人向け。

 本作はそんな地味めな音源が多いMy Shamefulの中でも、もっとも地味なアルバムと言え、一応、重低音で圧すだけでなく、静寂なパートの差込みによりメリハリを効かせていますが、1人で製作しているだけあって、ドラムがモロに打ち込みとわかる音をしており、そこが気になる人は注意。

【ピックアップ】03.Blackened Lies
揺らめくメロディに、ギターとヴォーカルの掛け合いなど、印象に残りやすい稀有な曲。

■こんな人にオススメ
・キーボードはいらない
・遅い音楽しか聴けない状態
・地味な音楽を好きになる傾向がある

■主な入手方法
・AMAZON
・GRAVE
・WEIRD TRUTH

■この音源に近いアプローチをとるバンド
EVOKEN、ESOTERIC、AHAB


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自棄を刺激し、掻き乱すオランダのフューネラルドゥーム

Planet AIDS『Apokalyptik AIDS』
┃オランダ
┃EP
┃ジャンル/アンビエント・フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2004年
┃レーベル/GoatowaRex
┃マイスペース/http://www.myspace.com/planetaids

 1曲28分収録。
 前置きすると、非常に淡々としたサウンドであり、過度な重さでインパクトも与えてこないので、よほどフューネラル系が好きでなければ、退屈以外得ることはできない。あえて地味なものが聴きたい人向け。
 しかし、ただ淡白なだけで終わらず、電子音楽を思わせるキック音の使用、音圧で押し潰すことよりも、音量を控えめにしてジワジワ不安を煽ってくる重低音ギター、強迫観念に支配されているが如く、落ち着きなく怯えるヴォーカルなど、従来のモノとは若干異なるアプローチをとり、雰囲気だけを切り取っても差別化が図られていて、特に自暴自棄な印象が色濃い。
 実際に、耐え切れずに走るパートもあり、前に進もうとする意思は感じるが、わざと自分から壊れる方向へ進んでいるかのようで、不吉な未来しか想像できず、聴いていると、しだいに前向きな気持ち、または前向きになれる材料が臭気をあげて腐り果てていく。この黒々とした世界観に身をゆだねて、余計なことは遮断し、無思考なまま、破滅に身を浸したくなる。
 先にも書いたとおり、よほどフューネラル系が好きでなければ、耳を通り過ぎるだけ。心のどこかに破滅願望を持つ人だけが、引っ掛かり、惑わされる1枚だと思う。よって、影響を受けやすい人にはあまり薦めません。

■こんな人にオススメ
・根暗
・自暴自棄
・茫然自失

■主な入手方法
・GRAVE

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Of Darkness、Disjecta Membrae


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よりメロディックに、よりへヴィに迫る待望のフルレングス

Loss『Despond』
┃アメリカ
┃1stアルバム
┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2011年
┃レーベル/Profound Lore Records
┃マイスペース/http://www.myspace.com/lossdoom

 長い間、出そうで出ない状況が続いたのち、ようやくリリースされたLossの1stアルバム。
 DEMO音源の曲が、この界隈屈指のメロディックさを誇っていただけに、この路線でフルボリュームとなると胃もたれを起こすのでは、と思っていましたが、蓋を開けてみるとバランスの取れた内容で安心。メロディックに迫るパートは、まったく自重せずに迫ってきて、鈍重なパートはひたすら重く加圧をかけてくる。双方の比重が絶妙で、クドくなりそうでクドくならず、よほどメロディに拒絶反応がなければ最後までスルリと聴けてしまう。

 DEMOに収録されていた2曲もアレンジを施されて収録。より涙腺を刺激する方向へと進んでいて、DEMOを持っている人は聴き比べてみるとおもしろいかと。その他、ギターをかき鳴らし痛みを搾り出すように向かってくる#2、クリーンヴォイスが印象的な#9など、キャッチーと言えるようなアプローチが幾多見られ、かなり取っ付きやすく仕上げており、このジャンルにしては比較的広い層にアピール可能。もう一度書きますが、このジャンルにしては。

【ピックアップ】07.Shallow Pulse
 重低音で聴かせる曲かと思えば、すぐに静寂パートへ。そして再び重低音。闇の中でむせび泣くような曲。
どうでもいいことですが、静寂パートにて、携帯が鳴っているように錯覚する音が入っていて、まぎわらしい。

■こんな人にオススメ
・泣きたい
・悲しいメロディが欲しい
・遅い音楽しか聴けない状態

■主な入手方法
・AMAZON
・diskunion

■この音源に近いアプローチをとるバンド
WORSHIP、Imindain


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息も詰まりそうな重低音による蹂躙、日本のドゥームバンドのDEMO音源。

Funeral Moth『The Moth Flying to the Funeral Sky』
┃日本(東京)
┃DEMO
┃ジャンル/デスメタル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2006年
┃レーベル/Weird Truth
┃マイスペース/http://www.myspace.com/funeralmoth

 Weird Truthのオーナーが関わるフューネラルドゥームバンドのDEMO音源。2曲27分収録。TAPEフォーマット。限定300本。
 美旋律をまったくと言っていいほど挟まず、ひたすら振り下ろされる重低音によって蹂躙される路線を貫く。安易な苦痛の開放を行わないどころか、むしろ自ら率先して、息が詰まりそうなプレッシャーの只中に閉じ込め、忘我と自虐衝動の狭間で苦悶の声を荒げる。ドラムはもはや、曲を進行させる役割をおっておらず、インパクトを補強するために叩かれ、行き場を無くして留まった負の情念は次第に濃度を増し、さらに淀んでいく。
 狙いとしては、マイナスとマイナスの乗算によるプラスへの転化。息を吐くのも忘れそうなほどの緊迫感を誇り、聞き終わった後は疲れますが、憑き物もいつの間にか消えているので、どこか開放感も得られます。
「良薬は口に苦し」な、強めの薬といった感じの作品。

【ピックアップ】01.Ignorance
 前振りなしで重低音による不意打ち。歌詞は日本語であるものの、聴き取れない。

■こんな人にオススメ
・自分が嫌い
・メロディはいらない
・重い音を求める
・遅い音楽しか聴けない状態

■主な入手方法
・GRAVE
・WEIRD TRUTH

■この音源に近いアプローチをとるバンド
FUNERALIUM、Stabat Mater


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沖縄のNorttフォロワーによるDEMO音源。

Saten『Index of Funeral』
┃日本(沖縄)
┃DEMO
┃ジャンル/アンビエント/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2010年
┃レーベル/Self release
┃マイスペース/http://www.myspace.com/saten666

 4曲37分収録。CDRでのリリース。限定103枚。
 アンビエントの比重が大半を占めるNorttの『Galgenfrist』路線を引き継ぎ、そこから過剰なほどの重量感を持たせ、音の反響をさらに強調したスタイル。Norttと同様にブラックメタルの要素はほとんどなく、あくまでイメージを借りているにすぎない。
 ピアノによるメロディは入ってくるものの、完全に雰囲気ものであり、分厚く振動する重低音に、淀んだ空間を形成するシンセによって暗澹な世界観を淡々と紡いでいく。雰囲気に浸る以外の選択肢はなく、それ以外を求めて聴く人を跳ね除ける。
 地に足が着いていないところもありますが、、アンビエントを聴きながら、いろいろ妄想に耽るのが好きな人は、これで十分喜べるかと。

【ピックアップ】04.Index IV
 何かが倒壊していくような荒々しさを持つ曲。寂しげなピアノが鳴ったかと思えば、精神に揺さぶりをかけるような重低音が襲い来る。

■こんな人にオススメ
・Norttが好き
・妄想するのが癖になっている
・遅い音楽しか聴けない状態

■主な入手方法
・GRAVE
・T.H.A.
・WEIRD TRUTH

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Nortt





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