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フューネラルドゥーム追っかけブログ。

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それぞれ表情の違う曲が収録された、バラエティ豊かなフューネラルドゥーム

Wijlen Wij『Wijlen Wij』
┃ベルギー
┃1stアルバム
┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2007年
┃レーベル/Aesthetic Death
┃オフィシャル/http://wijlenwij.nulll-void.com/

 Stijn Van Cauter参加バンド。
 神々しいオルガンと厳かな歌から始まり、徐々にドラマティックに盛り上がっていく。壮大な内容を期待させるような導入部がとても良いのですが、2曲目で表情が一変。ドス黒い音塊が襲いかかり期待感を踏みにじるという、スケールの大きい内容を示唆したあとに、圧迫感の強い曲で、一気に奈落に突き落とす曲配置のしかたに悪意を感じます。ギャップが酷い。
 基本的に、SKEPTICISM由来のスタイルで展開していきますが、それぞれ曲の表情を大幅に変えていて、黒さを強調したタイプ、荘厳さを強調したタイプ、ダイナミックなタイプなど、ニュアンスを変えており、この手では珍しくバラエティは豊か。どのようなことを表現できるかを実験しているようにも捉えられます。
 SKEPTICISM好きに勧めたいのですが、前2曲のギャップがやはり問題となるかと。

【ピックアップ】02.Wijlen Wij
 振り下ろされ、ノイズを撒き散らす重低音ギターの音が、何よりも前面に出ているため、身動きが取れないほどの閉塞感を覚える。また、落胆し、うなだれる人をさらにジワジワ追い込むアプローチをするので、なによりも救いようがない。
 まさしく、鬱屈にさらなる鬱屈をぶつけて対消滅させることにしか、使い道がない一曲。

■こんな人にオススメ
・バラエティはあったほうがいい
・ゆったりとした音楽しか聴けない状態

■主な入手方法
・GRAVE
・WEIRD TRUTH
・オフィシャルを通じて通販&フリーダウンロード

■この音源に近いアプローチをとるバンド
SKEPTICISM、Profetus
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無の地平をスローモーションに映す、ドローン/フューネラルドゥーム

Beyond Black Void 『Desolate』
┃ベルギー
┃1stアルバム
┃ジャンル/ドローン/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2006年(2003年)
┃レーベル/Marche Funebre Productions
┃オフィシャル/
http://udom.nulll-void.com/

 Stijn Van Cauterによるプロジェクト。
 極限に遅く展開するフューネラルドゥーム界において、更なる遅さを追求した彼の関連作のなかでも、特に抜きん出た遅さを誇る作品。
 キーボードによる味付けもなく、使われているのはギターと声のみという非常にシンプルな作りなのが、スロウな曲調に拍車をかけている。もう、時が停止しているかような錯覚すら覚え、これらの音から得られる印象としては、ほとんど“無”に近い。
 無限に伸びて響いていく音に、否が応でも思考停止を迫られるので、情報のノイズに掻きまわされた脳を休ませるのにちょうど良い音源。とにかく、思考する気がなくなります。
 物好きの中でも、特にレベルの高い人にオススメ。

【ピックアップ】02.Storm Over Jupiter
 31分という収録時間なので、時間を気にせず頭空っぽにできます。

■こんな人にオススメ
・もう、なにも考えたくない
・ゆったりとした音楽しか聴けない状態

■主な入手方法
・GRAVE
・WEIRD TRUTH

■この音源に近いアプローチをとるバンド
The Ethereal、Solicide


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暗黒に支配された広大な世界を、無感情に歩くようなフューネラルドゥーム

SOLICIDE 『Der Untergang des Abendlandes』
┃ベルギー
┃1stアルバム
┃ジャンル/ドローン/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2003年
┃レーベル/Nulll
┃マイスペース/http://www.myspace.com/funeralsolicide

 Stijn Van Cauterが参加したバンドの1stアルバム。
 UDOMを彷彿とさせる間延びした重低音に、スロウなキーボードが重なるスタイルが展開されてますが、あちらよりも黒のイメージが色濃く、UDOMが昼間だとするとSOLICIDEは真夜中。広い空間を想起させるアプローチをしてくるものの、あたり一面真っ暗闇。夜の異界を、呆然としつつ、目的地も定めないままに、ゆっくりと歩いていく感覚があります。
 そこから、民族的な歌が響く場面へと辿り着き、長い異界紀行の幕を閉じるのですが、作中のムードゆえに何か浮いた印象に。
 途中に神聖さを思わせる部分があるにせよ、無感情に淡々と描写していくため、結局は、妄想好き御用達です。

【ピックアップ】02.The Memory And The Monolith
 冒頭のオルガンが印象的。おかげで、さらに遅くなったSKEPTICISMといったニュアンスがある。

■こんな人にオススメ
・夜の散歩が好き
・ゆったりとした音楽しか聴けない状態

■主な入手方法
・GRAVE

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Until Death Overtakes Me、Wijlen Wij


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Split作『Infra sub Ultra』からの独立音源

The Sad Sun『The Sad Sun』
┃ベルギー
┃DEMO
┃ジャンル/ドローン/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2009年
┃レーベル/Satanarsa
┃オフィシャル/http://udom.nulll-void.com/

 Stijn Van Cauter関連バンドのDEMO。……なのですが、2008年にリリースされたSplit作『Infra sub Ultra』に収録されていた内容をそのまま単独でリリースしただけです。
 特に録り直しもしていません。アレンジもされていません。
 あくまで単独で欲しい人専用。それ以外の人は、間違って買わないように。

■こんな人にオススメ
・形容しがたい音を聴きたい
・混沌さに惹かれる
・単独で手に入れたい

■主な入手方法
・Solitude Productions
・オフィシャルを通じて通販&フリーダウンロード

■この音源に近いアプローチをとるバンド
ESOTERIC、Septic Mind


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Stijn Van Cauter関連の3バンドをパックしたSplit作

The Sad Sun / Cold Aeon / The Ethereal 『Infra sub Ultra』
┃ベルギー
┃Split
┃リリース/2008年
┃レーベル/Nulll Void
┃オフィシャル/http://udom.nulll-void.com/

The Sad Sun
┃ジャンル/ドローン/フューネラル・ドゥーム
 2曲30分収録。
 間延びしたスロウな展開は、Stijn Van Cauter関連作らしさにあふれていますが、他のバンド、他のプロジェクトにあるような神聖さや空虚さといったニュアンスは含んでいません。ひたすら、奇怪なメロディが踊り、不穏な空気を生み出していて、この混沌に満ちた世界観はESOTERICあたりを彷彿とさせます。
 Stijn Van Cauter関連では異色のサウンドと言えるでしょう。ある意味で新鮮でした。

Cold Aeon
┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム/ドローン
 1曲15分収録。
 Stijn Van Cauter関連では初期から存在していたらしく、たしかに言われてみれば、以後を示唆する原始的なモノは感じます。
 縦横無尽に吹き荒れる音の嵐のバックで、我関せずと淡々と鳴らされる神秘的なピアノのメロディが印象的。

The Ethereal
┃ジャンル/ドローン/フューネラル・ドゥーム
 1曲14分収録。
 間髪入れず、襲い来る重低音。1stのときより格段に重圧さが増しているので驚く。メロディックな展開に入るのが1stより早いため、聴きやすくはなっているものの、やはり、物好き以外は受け付けないサウンドであることには変わりなし。
 呆然と虚空を見つめるためのBGM。

■こんな人にオススメ
・もう、なにも考えたくない
・シンプルイズベスト
・極限まで遅い作品希望

■主な入手方法
・GRAVE
・オフィシャルを通じて通販&フリーダウンロード

■この音源に近いアプローチをとるバンド
ESOTERIC、Septic Mind、Solicide、FLEGETHON、Beyond Black Void


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ノイズを多く含んだ重低音が描く、虚無の世界

The Ethereal『From Funeral Skies』
┃ベルギー
┃1stアルバム
┃ジャンル/ドローン/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2005年(2002年)
┃レーベル/Marche Funebre
┃オフィシャル/http://udom.nulll-void.com/

 Stijn Van Cauterによるプロジェクト。2002年にリリースされた音源に「From Funeral Skies」を追加した再発盤。
 UDOMにて、かろうじてキャッチーさを与えていた、メロディやシンフォニックさを大幅に排除しているため、より敷地は高い。基本的に、ノイズをふんだんに含んだ重低音を、今にも止まりそうな速度で、ズルズルと響かせ、一応、後半にメロディックな展開が待っているものの、ほとんどの人は冒頭で退屈さを感じて寝てしまうかと。
 UDOMにあった安らぎを得られる要素はなく、世の中に対して斜に構えるようなネガティヴなムードが色濃い。なにもない、虚無の支配する世界を、徹底して描写していく。
 もはや、物好きな人にしか薦めることができません。

【ピックアップ】04.From Funeral Skies
 永久に続いていくような錯覚。強烈な閉塞感にゆったりと締め付けられる。しかし、後半にて耐え切れず、裂くようにして感情が表に出てくるので、最後の最後にほんの少しだけ、闇が除かれるのが良い。

■こんな人にオススメ
・最初から最後まで静かな作品を所望
・孤独を愛する
・茫然自失状態

■主な入手方法
・WEIRD TRUTH
・GRAVE

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Solicide、FLEGETHON、Beyond Black Void


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息をのむ壮大な情景が、無限に広がる第6作目

Until Death Overtakes Me『Days Without Hope』
┃ベルギー
┃6thアルバム
┃ジャンル/アンビエント/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2009年
┃レーベル/Marche Funebre
┃オフィシャル/http://udom.nulll-void.com/

 6枚目ということもあり、こなれてきたのかチープさも薄れていて、音世界への牽引力もアップ。もともと巨大な空間にポツンと佇むような演出を得意としてきましたが、本作ではさらに広く感じられる。それこそ無限に。
 また、これまでどおり起伏のない曲調をメインとしているものの、シンフォニックパートと、ザクザクとリフを刻むパートを交互に繰り出してきたり、印象的なピアノのメロディをかぶせてきたり、緩やかながらも壮大さを強めていくアプローチがあったりで、過去作と比べるとキャッチーな部類に入る。よりわかりやすく、孤独なサウンドながらも、徐々に安らぎに満ちてくるUDOMの特色を体感でき、大きな変化はないが、細かいところで力をつけた作品となっています。
 興味がある人は本作から手に取るほうが無難かと。

【ピックアップ】06.T.D.D. (Reprise)
 無限に広い世界のただなかに浮遊し、吸い込まれて、やがて同化していく。巨大なものに包まれる安心感がある。

■こんな人にオススメ
・最初から最後まで静かな作品を所望
・孤独を愛する
・広い空間が好き

■主な入手方法
・WEIRD TRUTH
・diskunion

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Solicide、FLEGETHON、TYRANNY





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