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フューネラルドゥーム追っかけブログ。

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1stアルバムにして唯一無二の世界観を確立した1枚

EVOKEN『Embrace the Emptyness』
┃アメリカ
┃1stアルバム
┃ジャンル/デスメタル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2006年(オリジナル-1998年)
┃レーベル/Solitude Productions
┃マイスペース/http://www.myspace.com/evoken

 本作は再発盤で、ジャケも差し替えられてます。個人的にもこちらのほうが世界観にあっていると思う。
 フルとしては最初の作品なのですが、そうは思えないほど、すでに自己の世界を構築しきっていて、聴く者を底なしの闇へと引き擦り込む。まず、残響音による空間の演出の仕方が上手く、「Intro」からして真っ暗な広い空間に佇んでいるような感覚を演出し、場の空気を異界のソレへと変えてくる。つかみとして申し分なし。
 この手の音にしては結構多彩な展開をするので、以外にも聴きやすく、キャッチーなメロディあり、ゴシック的なアプローチあり、ドラムの手数も多いので、比較的アピールできる層は広いのではないかと。
 これから作品を出すごとにドロドロしたムードが強くなっていくバンドですが、本作もチラホラ。ゴシックな部分にしろ、提示するのが、単なる廃退の美という生易しいものになってないところが彼ららしいです。

【ピックアップ】07.Curse the Sunrise
 ギターの綺麗な響きが良い。……良いのにどこか畏れ多い。

■こんな人にオススメ
・ダークサイド側の人間
・闇に呑まれたい

■主な取り扱い店
・AMAZON
・Weird Truth
・GRAVE
・はるまげ堂

■この音源に近いアプローチをとるバンド
My Shameful、Esoteric、Ego Depths
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後の布石たっぷりなDEMO音源集

EVOKEN『Shades of Night Descending』
┃アメリカ
┃音源集
┃ジャンル/ドゥーム・デスメタル
┃リリース/2009年(オリジナル-1994年)
┃レーベル/Displeased
┃マイスペース/http://www.myspace.com/evoken

 フューネラルドゥームというよりも、アングラドゥームの重鎮と言ったほうがしっくりくるEVOKENのDEMO音源集。こちらは再発盤で、96年のDEMOと97年のDEMOも収録されてます。
 Thergothonの曲からバンド名を拝借したにも関わらず、デスメタル色の残ったフューネラルドゥームをプレイする彼らですが、ここで聴けるのはフューネラルの“フ”の字くらいしか確認できない完全なドゥームデスメタル作となってます。曲のテンポもそれほど遅くなく、時たま「ウッ!」という声と共に疾走したりするので、今のサウンドを期待して聴くのはいけないかと。それでも、このバンドの特徴である混沌を思わせるギターは拝めたり、後に作られる曲の元ネタなどが聴けるので、EVOKEN好きはニヤニヤできます。

【ピックアップ】10.Outro
 むしろ始まりって感じ。

■こんな人にオススメ
・EVOKENが好き

■主な取り扱い店
・AMAZON
・Weird Truth
・GRAVE
・はるまげ堂

■この音源に近いアプローチをとるバンド
My Shameful、Esoteric、Ego Depths


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インパクトはないが、空虚感に襲われる遅効性ありの1stアルバム

WORSHIP『Dooom』
┃ドイツ
┃1stアルバム
┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2007年
┃レーベル/Endzeit Elegies
┃マイスペース/http://www.myspace.com/worshipdoom

 前作は確かに何かが宿っているとしか思えない出来で、かつメリハリのある曲展開をしましたが、対する今作はもう抜け殻としか思えない雰囲気が漂っていて、曲はほぼ同じトーンでゆったりゆったり進む。これを“ただダルいだけ”と捉えるか“喪失感の表現”として捉えるかで、評価が分かれるのではないかと。私はもちろん後者のほうです。ちなみに、フューネラルドゥームらしいことをしているのはどちらかと言うと今作なので、もし、前作よりも気に入った人がいるのなら、このジャンルそのものにのめり込めると思う。
 終始、生気切れかけなトーンで進んでいくため、聴いていると、ざらついたノイズが覆う重低音に気力が押し潰され、悲観することにも、エネルギーを使えないほど力感じさせない空虚なメロディに、沸いてくる活力に先手を打たれる。前作が号泣だとすると今作は泣き疲れた後の茫然自失状態に近い。そのためインパクトはないが、一度呑まれると、本当に気分が抜けきらないある意味危険なアルバム。
 今聴きながらこの文章書いているのですが、とにかく筆が進みません。もうこの辺でいいよね? 部屋の片隅で途方に暮れていいよね?

【ピックアップ】05.Zorn a Rust-Red Scythe
 もうダメ。私は無力な存在です。

■こんな人にオススメ
・人生に疲れている
・亡くしモノが多い

■主な取り扱い店
・AMAZON
・Weird Truth
・GRAVE

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Intaglio、Tyranny


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フューネラルドゥームを象徴するバンドの代表的なDEMO音源

WORSHIP『Last CD Before Doomsday』
┃ドイツ
┃DEMO
┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2004年
┃レーベル/Weird Truth
┃マイスペース/http://www.myspace.com/worshipdoom

 スタートボタンを押したとたん、いきなりグロウルと共に絶望的な曲が始まる。不意打ちもいいとこ。
 WORSHIPのサウンドはまさに絶望という2文字がふさわしく、メンバーの自殺などのセンセーショナルな出来事も含め、フューネラルドゥームの象徴的なバンドになりました。(なってしまった?) Thergothon、Skepticism、Mournful Congregationといった連中に比べると活動期間は短いのですが、話題作ったもの勝ちだなとは不謹慎ながら思う。
 正直、話題のなりかたに含むところがあるのですが、音のクオリティが普通に高いのが個人的に複雑だったり。不の感情を嘔吐しているようなグロウルのインパクトの大きさはもちろん、惨めさの独白を思わせる語り、ボソボソとした声などと、ヴォーカルに焦点当てるだけでも、バリエーション多く取り揃えていて、これに重さ十分なギター、意外に力強いドラム、遅いながらも、この手のバンドらしからぬ展開の豊富さが手伝ってダレにくい。結構ドゥームメタルの名残を残しているので、そちらのファンも延長して手が伸ばせるようになってます。
 良い作品だけど、これから入った人は他のフューネラルドゥームバンドを悠長とか言いそうで、さらに複雑……。つまみ食い程度のスタンスの人にとっては、まさしく最適な1枚。

【ピックアップ】02.Solicide and the Dawning of the Moonkult
 これでもかというくらいに悲壮なヴォーカルが聴ける曲。必死に罰を請うているようにも聴こえ、居たたまれない気持ちになる。

■こんな人にオススメ
・人生嫌なことばかり
・悲観的

■主な取り扱い店
・AMAZON
・Weird Truth
・GRAVE

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Stabat Mater、REIDO、Loss


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前作の路線そのままに、完成度と聴きやすさを高めた3ndアルバム

Mournful Congregation『The June Frost』
┃オーストラリア
┃3ndアルバム
┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2009年
┃レーベル/Weird Truth
┃マイスペース/http://www.myspace.com/mournfulcongregation

 いきなり余談だけど、楽器構成は違いますがThergothonの“聴き手に与えるニュアンス”を受け継いでいるのはこのバンドだと思う。肝心のEVOKENは提示するイメージがドロドロしすぎてるし。
 それはさておき、満を期しての3ndアルバム。前作が出世作とも言えるものだっただけに期待も大きかったのですが、リリースされたものは、超えてもなければ下回ってもいない、いわば前作の再体験に近いものでした。それでも、音の厚みやバランスなど、細かなところは良くなっているので、前作が好きな人にとって衝撃こそ受けないが、愛聴盤になりうる良作だと思う。
 今作の最大の変化は、休止としての小曲を、より曲と曲との合間に配置したこと。それによってかなり聴き通しやすくなっているので、同時にアピールできる層も広がっている。布教用としての活躍が期待できるかも。

【ピックアップ】07.Suicide Choir
 Mournful Congregationの魅力が炸裂しまくっている曲。ただ完成度を高めただけなのをわかりつつも、後半の展開に屈してしまう……。ギターの泣きっぷりが、もはや号泣レベルに達していて胸に痛い。聴いた後は黒い感情が消えてなくなっている。

■こんな人にオススメ
・焦りをどうにかしたい人
・嗜虐的

■主な取り扱い店
・AMAZON
・T.H.A.
・Weird Truth
・GRAVE

■この音源に近いアプローチをとるバンド
SOMNOLENT、Thergothon、Maiden Voyage


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ジャンル内での地位を不動のものにしたMournful Congregationの代表作

Mournful Congregation『The Monad of Creation』
┃オーストラリア
┃2ndアルバム
┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2005年
┃レーベル/Weird Truth
┃マイスペース/http://www.myspace.com/mournfulcongregation

 Mournful Congregationの代表作にして、フューネラルドゥームというジャンルを代表する1枚。Thergothonは早々に解散しちゃったし、SKEPTICISMは素知らぬ顔でマニアック中のマニアック路線を貫いてるわで、現在進行形のアイコンと言えるのは、このバンドとドイツのWORSHIPだと思ってます。実際、ネット上のレビュー数は始祖バンドよりも多く見られ、ジャンルの窓口としての役割も果たしています。
 音に関しては、『The Dawning Of Mournful Hymns』でやったことの集大成的な内容となっており、メロディそのものの求心力、鬱蒼とした空気渦巻く場面から開放される場面への導き方などが、もはや完成型に達していて、屈折した根暗人の心を鷲づかみしてはなさない。
 一口に根暗と言っても、黒い感情を内に向かわせるタイプと外に向かわせるタイプがいますが、こちらは間違いなく衝動を内に向かわせて自身をさらに追い込んでしまうタイプにうってつけ。思いを外へと吐き出すことが出来ず、八方塞がりになっている人の重荷をゆったりと解きほぐし、少しずつ霧散させるかたちで憑き物をおとす。
 名盤でしょう。WORSHIPの『Last CD Before Doomsday』とならんでこのジャンルの入門に適した作品。

【ピックアップ】04.The Monad of Creation
 20分を超える大曲。荘厳で神聖な場面、憂鬱な雰囲気がたゆたう場面、徐々に徐々にメロディックに盛り上げ、前に向かうことを示唆するかのようなラストといい、内容が充実していて、否が応でも感情をゆさぶられる。

■こんな人にオススメ
・焦りをどうにかしたい人
・嗜虐的

■主な取り扱い店
・AMAZON
・T.H.A.
・Weird Truth
・GRAVE

■この音源に近いアプローチをとるバンド
SOMNOLENT、Thergothon、Maiden Voyage



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初期音源を集めたボリュームたっぷりな2枚組CD

Mournful Congregation『Dawning of Mournful Hymns』
┃オーストラリア
┃音源集
┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2002年
┃レーベル/Weird Truth
┃マイスペース/http://www.myspace.com/mournfulcongregation

 今やフューネラルドゥーム界で、ジャンルを代表する立場になっているバンドの2本のDEMO『Weeping』『An Epic Dream of Desire』と1stアルバム『Tears From a Grieving Heart』に未発表2曲を収録したトータル126分におよぶ初期音源集。すごい量なので一気に聴くと消化不良を起こすが、その分長く使えるので、これで1500円はかなり安い。
 初期の頃のため、まだまだ垢抜けないところはあるものの、このバンド特有である、暗い中にも温かみを感じるアプローチは本作でも味わえる。ちなみにギターの音は全作中もっとも重いので、真性ドゥームファンにもアピール可能。

『Weeping』
┃1994年/DEMO
 初っ端からのグロウルがインパクト大。メロディ自体はチープだけど、どことなく説得力はある。中盤にメロディックな小曲を配置して流れをいったん休止し、全体にメリハリをつけるところもあり、基本的なスタンスはこの時点でほぼ完成していたことが見受けられます。

『An Epic Dream of Desire』
┃1995年/DEMO
 さらにメロディックになっていて、最初からクライマックス状態。
 今回の羽休め的役割を果たす「Miriam」は、おだやかに流れる川の音にメランコリックな音が被さる曲で、せつなさが胸に満ちてきます。タイトル曲の「An Epic Dream Of Desire」のラストも、痛みに耐え、歯を食いしばりながら前に進んでいく感じで、まさにMournful Congregationの真骨頂とも言える曲。

『Tears From a Grieving Heart』
┃1999年/1stアルバム
 オリジナルとは違い、曲の順番も変わっていて、「Empirical Choirs」が追加されている。
 前のDEMOでは、全体にメロディがまぶされていたのに対し、今作はやや重低音ギターメインのパートの比重が高く、特にタイトル曲「Tears From a Grieving Heart」は息が詰まりそうなほど遅く、まさしく暗中模索といった趣。オリジナルではこの曲で幕を閉じるわけだけど、この盤では中盤に配置され、変わりにメロディックな「Elemental」で閉めるあたり、暗いだけで終わるのはバンドイメージにそぐわないと判断したのでしょうか。
 元々の休止役であった「Elemental」を終わりに配置したおかげで、代わりに追加されることになった「Empirical Choirs」はアコギの響きが素晴らしい1曲。2ndのアノ曲を連想するんだけど、もしかするとこの曲の延長線上の曲なのかも。

『The Epitome Of Men And Gods Alike』
┃2002/Split
 始まりから終わりまで涙腺刺激しまくり。しかもラストに向かうにつれて勢いをあげていくので、気を抜くと泣きそうになる。

■こんな人にオススメ
・焦りをどうにかしたい人
・嗜虐的

■主な取り扱い店
・AMAZON
・T.H.A.
・Weird Truth

■この音源に近いアプローチをとるバンド
SOMNOLENT、Thergothon、Maiden Voyage





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