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フューネラルドゥーム追っかけブログ。

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Alloy.jpg

緩急がつき、耳に馴染みやすくなった4thアルバム。

SKEPTICISM『Alloy』
┃フィンランド
┃4thアルバム
┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2008年
┃レーベル/Red Stream
┃マイスペース/http://www.myspace.com/officialskepticism

 聴いた当初、とても聴きやすくなっていてビックリした覚えがあります。
 これまでも、メロディアスな部分はありましたが、以前と違ってより耳に残りやすくなっているのは、単にメロディによるところだけでなく、緩急をつけたことが大きく影響していると思う。メインのところに差しかかったときに、テンポを落としたり、間をあけたりして、印象に残そうする場面が多々見られ、雰囲気に浸らせることよりも、曲そのものを聴かせようとする路線にシフトしています。
 傑作であることには変わりなく、普段フューネラルドゥームを聴かないような人にも薦められるくらいの作品なのですが、これを気入って他の作品に手を出すと火傷するから注意。(というか低音火傷か)
 元々のファンからすると「とても良いが本来の味はこれではない」と、少々複雑な思いを持ちそう。

【ピックアップ】05.Pendulum
刺すような冷気を感じる曲。聴くと世界にたった一人取り残されたような気分になる。

■こんな人にオススメ
・根暗だけど若干落ち着いた人
・地味好き
・ゴシック聴いてるよ

■主な取り扱い店
・AMAZON
・T.H.A.

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Profetus、WIJLEN WIJ、Abstract Spirit
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Farmakon.jpg

世界観表現がドロリ濃厚なほどに際立った3rdアルバム。
 

SKEPTICISM『Farmakon』
┃フィンランド
┃3rdアルバム
┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2003年
┃レーベル/Red Stream
┃マイスペース/http://www.myspace.com/officialskepticism
 

 現時点で全アルバム中もっとも濃い作品。これまで通り感情を揺さぶるアプローチはとらず、暗黒世界のサウンドトラック的なことしかやってませんが、本作をもってその完成度を極めた感じ。
 まず耳に入るのは“ポン”と鳴るスネアの音。これがまるで、邦楽の太鼓の音のように聴こえるのが面白い。この特異な音が、数々の音が浮上しては身を翻すように沈んでいく曲展開のなかにあって、よりいっそう儀式めいた雰囲気を匂い立たせている。曲を通して何か神的な存在を降ろそうとしているかのよう。お家芸であるオルガンも天を貫くように響き渡り、イメージの増幅を狙う。
 もともと抽象的な描写を得意するバンドでありましたが、本作では手加減なし。SKEPTICISM節とも言える独特な世界観は、これまで以上に際立ってCDに収まっている。
 なので、SKEPTICISMが好みに合うとわかった人以外には薦めません。そのぶん波長が合ってしまった人は帰ってこれなくなること請け合い。
 

 一度聴き始めたら、向こう側から手を引かれるようにズルズルとのめり込み、安易にストップボタンが押せなくなる妙な魔力があります。
 

【ピックアップ】04.          
 特に呪術的な雰囲気が色濃い名無しトラック。静謐の向こう側に存在感だけがある。

■主な取り扱い店
・AMAZON
・T.H.A.
 

■こんな人にオススメ
・根暗だけど若干落ち着いた人
・地味好き
 

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Profetus、WIJLEN WIJ、Abstract Spirit



Aes.jpg

コンパクトに魅力がまとまり入門に適したEP
 

SKEPTICISM『Aes』
┃フィンランド
┃EP
┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/1999年
┃レーベル/Red Stream
┃マイスペース/http://www.myspace.com/officialskepticism
 

 1曲約28分入りEP。
 路線としてはこれまで通りのスタイルを貫き通していますが、本作は過去作と比べて、ややキーボード・オルガンによるメロディが取っ付きやすくなっているのと、ギターがそれなりに動くシーンもあり、ほどよく耳に馴染む。ゴシックドゥームあたりがいける人であれば、比較的入りやすいと思います。
 EPなのでトータル時間も短いので、入門としては最適。もしも、これに物足りなさを感じるようになったらアルバムを手に取りましょう。そうなればSKEPTICISM中毒の素質あり。
 

■主な取り扱い店
・AMAZON
・T.H.A.
 

■こんな人にオススメ
・根暗だけど若干落ち着いた人
・地味好き
・ゴシック聴いてるよ
 

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Profetus、WIJLEN WIJ、Abstract Spirit




07c5f95a.jpg

前作の要素を推し進め、完成度を高めたSKEPTICISMの代表作。
 

SKEPTICISM 『Lead and Aether』
┃フィンランド
┃2ndアルバム
┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/1998年
┃レーベル/Red Stream
┃マイスペース/http://www.myspace.com/officialskepticism
 

 初っ端から響くオルガンの音色。まるでこのサウンドの主役は自分だと言わんばかりに主張してきて、このバンドの特徴は“こんな”ですよとわかりやすく提示。名刺がわりとしてこれ以上ないイントロから始まる本作は、まさしくSKEPTICISM入門に適した音源だと言えます。
 路線としては前作とまったく変わっておらず、キーボードが牽引し、ゆったりゆったり進みマニアックな雰囲気を醸し出すのはこれまで通り。ただ、前作と比べ音質が良くなり、音の輪郭がわかりやすく、曲の構成も完成度が高まっていて音世界に入り込みやすくなっています。とは言っても元々の路線が路線なので、アピール率が10%ほど上がったにすぎませんが。
 

 オリジナリティがあり、他のバンドと一線を画すところがあるにもかかわらず、とても薦めづらい悩ましい存在。これ聴いて地味すぎるとか言われても文句言えませんし……。
 既存の音に飽きてしまった人向けでしょう。


【ピックアップ】04.Forge
 ハイライトの1つである曲。静かでありながらひそかな威圧感を感じる。

■こんな人にオススメ
・根暗だけど若干落ち着いた人
・地味好き
 

■主な取り扱い店
・AMAZON
・T.H.A.
 

■この音源に近いアプローチをとるバンド。
Profetus、WIJLEN WIJ、Abstract Spirit、




Stormcrowfleet.jpg

フューネラルドゥーム界の重鎮にして異端。記念すべき1stアルバム。

SKEPTICISM『Stormcrowfleet』
┃フィンランド

┃1stアルバム
┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/1995年
┃レーベル/Red Stream
┃マイスペース/http://www.myspace.com/officialskepticism

 THERGOTHONと並んでフューネラルドゥームの最重要バンドでありますが、現在進行形で活動を続けているにもかかわらず、レビューの数があまり見られないのは、リスナーに対する色目がまるでない作風ゆえなのか。とにかくこの周辺を探るリスナーに需要があるエモーショナルな部分は入れず、どこかの遺跡で佇んでいるような雰囲気や、暗黒世界を何の感慨を持たず旅するような描写ばかり繰り出し、カタルシスとは無縁な曲ばかり作ります。思うに、この人たちは自分の暗黒面と戦わずにあるがままに受け入れたタイプなのでしょう。全体的にすごく落ち着いてます。それが人によっては淡白に聞こえてしまうのかもしれません。

 SKEPTICISMと言えば、やはりキーボード(オルガン)の存在。THERGOTHONでもキーボードは使われていますが、あくまで味付け程度。曲の主導権を握るほどに前面に出てくるのはこのバンドの特色の1つであり、フューネラルドゥーム界に6割ほどいるキーボード主体のバンドや、最近多いアンビエントに接近したバンドは直接的、または間接的な影響下にあって、本家は地味な存在でありながらも、このジャンルにもたらしたものは結構大きいです。

 本作の話にフォーカスを当てますが、上で書いた独特のスタイルは1stにして完成系に達しています。ですが、これまでのカタログのなかで、音質の悪さも手伝ってもっとも取っ付きにくい作品、身も蓋もない言い方をしてしまえば特に地味な作品となっていますので、興味がある人は他のアルバムから入ったほうがよいと思われます。

【ピックアップ】02.Pouring
 本作の中では比較的耳に残りやすい曲。どこかの王宮に紛れ込んだような感じを受け、ふんぞり返った印象を与えるキーボードの音色がおもしろい。

■こんな人にオススメ
・根暗だけど若干落ち着いた人
・地味好き
・ルーツを探りたい人

■主な取り扱い店
・AMAZON
・T.H.A.

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Profetus、WIJLEN WIJ、Abstract Spirit、




7432437d.jpg

フューネラルドゥームの基本形を打ち出したバンドによる、初のフルレングスにして最終作。
 

THERGOTHON 『Stream from the heavens』
┃フィンランド
┃1stアルバム
┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/1994年
┃レーベル/Avantgarde Music
┃マイスペース/http://www.myspace.com/thergothon

 本作をもってTHERGOTHONの音が到達点にいたり、フューネラルドゥームの基本形が完成するわけですが、このジャンルが話題になり始めたのが00年以降と、遺伝子の広がり方もスロー。そもそも後続のバンドが現われたこと自体が奇跡と言え、共に黎明期を支えたSkepticismもはっきり言って地味ですし、ジャンルが出来上がるほど後続のバンドが増えたのがとても不思議に思えます。個人的にはラッキーな奇跡ですけど。
 さて、フューネラルドゥーム最重要バンドの代表作ですが、入門に聴かなくてもいいです。やはりネックなのは音質で、DEMOほどにではないにしろ全体的に潰れた感じであり、ただでさえ単調な曲調なのがより単調に聴こえ、何かしながら聴くと数少ない盛り上がり所を素通りしてしまうことになります。メリハリをつけるための工夫が多く込められているのに、音質で台無しになっているのはとてももったいないこと。これは是非良い音で聴きたかったです。おそらく別物に聴こえそう。
 

 もうすでに所持している人は、一度集中して聴いてみるのもいいかもしれません。新たな発見があるはず。



【ピックアップ】04.Elemental
 これはDEMOにも入っていた曲で、再録されてます。途中、メロディックに盛り上がるくだりは、苦痛を背負いながら走り出す感じで、躍動感がある今作の聴き所のひとつ。最初は気付かなかったけど、バックでかき鳴らされるアコギも良い味出してます。

■こんな人にオススメ
・根暗IS根暗
・ルーツを知りたい人
 

■主な取り扱い店
・AMAZON
・GRAVE
・はるまげ堂
・DISK UNION
・T.H.A.
 

■この音源に近いアプローチをとるバンド。
Mournful Congregation、Somnolent、Maiden Voyage



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すべてはここから始まった。フューネラルドゥームの始祖によるDEMO音源。

THERGOTHON 『Fhtagn-nagh Yog-Sothoth』
┃フィンランド
┃DEMO
┃ジャンル/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/1991年
┃レーベル/EIBON RECORDS
┃マイスペース/
http://www.myspace.com/thergothon 

 THERGOTHONの記念すべきDEMO音源。
 1990年初頭、デスメタルやグラインドコア勢などが出現し、エクストリーム嗜好の高まりに導かれるまま、過激さや速さを競い合っていた地下の地下では、極限までテンポを落すことにより、どのような表現ができるかを探る逆の動きもありました。その中でも特に極端な音を出していたのがこのバンド。

 本作は、後にフューネラルドゥームというジャンルを形作る上での種火にあたる音源ですが、特徴の1つである、沈み込むような印象を与えるほどにスローなギターのアプローチも片鱗ほどしか拝めず、まだまだ鈍重に振るわれるリフをメインとしたドゥーム/デスメタル色が濃く残っている。
 ジャンルとジャンルを繋ぐミッシングリングを埋める1枚であるものの、音質も悪く、リピートするには厳しく、確実にマニア向け。フューネラルドゥームをある程度聴いた人だけがルーツを辿る目的で、入手したほうがよろしいかと。

【ピックアップ】02.Evoken
 某USバンドが名前に拝借した曲。
 骨太にゆっくり責めるドゥーム/デス曲であり、メロディはあってもどこか禍々しく怪しげな仕上がりになっている。

■こんな人にオススメ
・根暗で物好きな人
・ルーツを知りたい人

■主な取り扱い店
・はるまげ堂

■この音源に近いアプローチをとるバンド
 Mournful Congregation、Somnolent、Maiden Voyage

 






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