フューネラルドゥーム追っかけブログ。
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女性ヴォーカルをフィーチャーしたゴシック/フューネラルドゥーム HERODIAS 『Dance of the Seven Veils』 ┃アメリカ ┃1stアルバム ┃ジャンル/ゴシック/フューネラルドゥーム ┃リリース/2012年 ┃レーベル/Self release ┃バンドキャンプ/http://herodias.bandcamp.com/ 男女2人組よるゴシック/フューネラルドゥームバンド。 ドラムとギターが生み出すゆったりとしたリズムに乗せて、女性ヴォーカルがメインを張る珍しいタイプ。ぱっと聴き、Shape of DespairやREMEMBRANCEなどのゴシック系統のバンドを思い浮かべるものの、シンフォニックなアプローチを採り入れつつも、それらはあまり前面に出さず、あくまでヴォーカルに焦点を当てているところが、まず1つ目の相違点。そして歌モノというにはアンビエントな側面が強いため、例えるならSKEPTICISM系でいうキーボードの役割に近いことをやっている。いわば、材料はゴシック、手法がフューネラルドゥームといった感じで、ありそうでなかったニッチなラインを突いているのが新鮮。 基本的には神聖な雰囲気を作る表現ばかり行うものの、曲の節々で不鮮明な悪夢のような場面や、乾いた笑い声のSEが入ってくるおかげで、どことなくやさぐれた印象もつきまとっている。どれだけヴォーカルが澄み切った声を披露したとしても、それくらいでは掃えないほどの闇が底に沈殿しているように思えてならない。 現時点だとこのジャンルが好きな人にしか薦められない出来ですが、垢抜けたらかなり面白い存在になりそうではあります。 【ピックアップ】05.The Tower この作品のハイライトと言わんばかりにいきなりメロディで盛り上げる。それでも憑き物が落ちたと言えないところがなんとも。 ■こんな人にオススメ ・テンプレから脱却を図ろうとするバンドが好き ・堕落したい ■主な入手方法 ・bandcamp ■この音源に近いアプローチをとるバンド F.I.N、Lacrymae Rerum PR 怪しさをふんだんに放つポーランドのドゥームデスメタル YSIGIM 『Whispers』 ┃ポーランド ┃コンピレーション ┃ジャンル/フューネラル/ドゥームデスメタル ┃リリース/1996年 ┃レーベル/Wild Rags Records 1994年にリリースされた1stアルバム『Ain Soph Or』から4曲、新曲を4曲にライヴ音源を4曲収録したアルバム。なんとも括りに困る収録範囲なので仮にコンピレーションとしておきます。 フューネラルドゥームとして扱われているものの、実際の内容はドゥームデスメタルに近く、重低音リフをメインにノッシリノッシリ迫ってくるタイプ。そこに似非オリエンタルな響きを纏ったメロディが絡んでくるのですが、音質、演奏共に垢抜けないため、必要以上に怪しさが醸し出されている。長年倉庫に放っておいたような趣きもあり、スピーカーから積もりに積もったホコリが舞ってきそうな勢いすら感じるほど。雰囲気的に初期のESOTERICを彷彿とさせますが、カルト臭に限ってはあちらより断然濃いので、その類の言葉に弱い人は要チェック。洗練に洗練を重ねた現在のシーンからは絶対に出てくることのない音なのもあって、かえって新鮮に聴こえるかと。 【ピックアップ】07.Sleepness スナックとかで流れていそうな小洒落たインスト。散々怪しさを噴出した後に飛び出してくるので面食らう。 ■こんな人にオススメ ・カルトという言葉に弱い ・怪しい音楽が好き ■主な入手方法 ・record boy ■この音源に近いアプローチをとるバンド ESOTERIC、Ego Depths 反復する音が停滞を誘うベラルーシのデスメタル/フューネラルドゥーム Fading Sun 『Yawning Void』 ┃ベラルーシ ┃EP ┃ジャンル/デスメタル/フューネラルドゥーム ┃リリース/2011年 ┃レーベル/BeBlessedTheCursed ベラルーシの独りデスメタル/フューネラルドゥームバンドの2011年EP。全1曲19分。 BeBlessedTheCursedからTAPE(限定100本)、Decrepit ProductionsからCDR(限定50枚)と、2種類のフォーマットでリリースされている。ちなみに今回購入したのはTAPEのほう。 ちょうどdiSEMBOWELMENTを本格的にフューネラルドゥーム側に落とし込んだような音を出しており、デスメタル由来の重さを主体としながらも、少しの加速も許さない徹底した遅さで迫る。正直、遅い部分だけを抽出したとも言えてしまいますが、瘴気を溜め込んだまま一切発散しない楽曲はなかなかに魅力的。執拗に振り下ろされる重低音と妖しげに響くクリーンギターが、腐り果てたい気分を良い感じに後押ししてくれる。 耳を惹くメロディもなく極端な重さもないバンドなので、多くの人には薦められないものの、重い気だるさのみが支配する作風が個人的にヒット。これは是非ともフルで堪能したい。あと、新人にしては素人臭さが薄い点も頼もしいところ。 ■こんな人にオススメ ・全てのことを投げ出したい ・薄味なものが好き ■主な入手方法 ・DEATHRASH ARMAGEDDON ■この音源に近いアプローチをとるバンド diSEMBOWELMENT、Septic Mind これまでの作品の要素が見え隠れするセルフタイトル作 Ea 『Ea』 ┃出身不明 ┃4thアルバム ┃ジャンル/フューネラルドゥーム ┃リリース/2012年 ┃レーベル/Solitude Productions ┃バンドキャンプ/http://eadoom.bandcamp.com/album/ea 正体不明フューネラルドゥームバンドによる4作目。トータル1曲47分。 自身の名をタイトルに据えている時点で期待が高まってしまうものの、結論から先に書くと期待値を高く設定してはいけない作品になっていました。 タイトルから想像できる通り、過去の作品の要素が見え隠れする作風となっていて、これまで出してきた要素の総括が目的であることが窺える。しかし、1stではシンフォニックに迫り、2ndでは重さで圧倒、3rdでは郷愁を誘うメロディを強化するなど、過去3作がそれぞれの方向で突き抜けていただけに、本作ならではの特色が薄くなってしまっている。どうしても「無難にまとまった」という印象がぬぐえないのが惜しいところ。 それでも決して駄作というわけもなく、一定のクオリティは保たれており、とりわけ、水のSEが挿入されたのちに静かに盛り上がっていく16分あたりと、低速を極めた沈んだ流れから、泣きのギターソロが起き上がってくる30分あたりは本作最大のハイライトと言えるほどで、過去作と比べても聴き劣りはしない。Eaのアルバムにしては特色がないというだけで、あと聴くのに大切なすべては詰まっている。このジャンルが好きなら損はしないはず。 あと、ついに1トラックになりましたが、もともとアルバム通して1曲といった作風であったために、過去作を知っている人にとっては特に問題はないかと。それに60分越えが当たり前なこの界隈において、47分はかなり短めな収録時間であるため、敷居は意外と低かったりもする。 ■こんな人にオススメ ・メロディックな作品に惹かれる ・落ち着きたい ■主な入手方法 ・AMAZON(DLのみ) ・zero dimensional records ・Solitude Productions ■この音源に近いアプローチをとるバンド Funeral Tears、The Howling Void、Kairi 丁寧な曲展開により場の支配力を強めた2ndアルバム PROFETUS 『・・・To Open The Passages In Dusk』 ┃フィンランド ┃2ndアルバム ┃ジャンル/フューネラルドゥーム ┃リリース/2012年 ┃レーベル/Weird Truth Productions ┃フェイスブック/http://www.facebook.com/SaturnineDoom ┃バンドキャンプ/http://profetus.bandcamp.com/ 2012年リリースのProfetusの2ndアルバム。 前作と同じく、オルガンの音色を主に荘厳な雰囲気を形作る路線を展開していますが、今回は特に中毒性が強化されているように思う。もともと展開の落差などはまったく考慮に入れないバンドでしたが、安定感重視な曲展開にさらなる磨きをかけている。重低音ギターと共に猛るオルガンが印象的なパートと、少ない音数で気配のみを漂わせるパートの移り変わりは、もはや空気の流れのように自然。音に浸ることのみをひたすらに追求しており「安易に停止ボタンを押せない度」は前作よりはるかに高い。 以前のレビューではSKEPTICISMそのまんまだと書きましたが、本家は4thアルバムにて叙情的な方面へと向かったのに対し、こちらは変わらず抽象的かつ儀式的なムードを守っている面が違いと言えば違いかもしれない。本家の活動の緩やかさと路線を継ぐバンドが少ないこともあって、一口にフォロワーといってもその存在価値は高いかと。おまけに本家では絶対にやらないようなクリーンボイスによる高らかな歌いっぷりも最後の最後で出てくるため、プラスアルファ面でも今後に期待。 部屋を真っ暗にして蝋燭のほんのりとした明かりのもとで聴きたい1枚。 【ピックアップ】04.Burn, Lanterns Of Eve 最後の最後に本家にないアプローチを聴かせてくれる曲。単なるフォロワーでは終わらないという気概を感じる。 ■こんな人にオススメ ・SKEPTICISM好き ・キーボード主体のバンドが好み ■主な入手方法 ・GRAVE ・diskunion ・はるまげ堂 ・WEIRD TRUTH ■この音源に近いアプローチをとるバンド SKEPTICISM、De Profvndis Clamati 少しだけ聴きやすくなったDéhàによるアンビエント/フューネラルドゥーム作 SLOW 『Deeper In The Space, Higher In The Ocean』 ┃ベルギー ┃2ndアルバム ┃ジャンル/アンビエント/フューネラルドゥーム ┃リリース/2011年 ┃レーベル/Self Released ┃バンドキャンプ/http://musicalexcrements.bandcamp.com/ ベルギーのDéhàによる独りアンビエント/フューネラルドゥームバンド。本編1曲60分、ボーナストラック1曲10分収録の計70分。今回も表記がないため仮に2ndアルバムとしておきます。自身のbandcampより配信。 本作もアンビエントの要素を絡めた路線を採用しているものの、以前よりシンフォニックなアプローチが増えたために若干ニュアンスも異なるものへと変化。前作は闇を少しだけ晴らしたNorttと例えたくなる印象でしたが、かすかにゴシックめいている場面もあることで、今回はチリのLethargy Of Deathあたりを想起。感情に訴えかけるギターソロも中盤以降に顔を覗かせることもあり、聴きやすさも出てきている。とはいえ、ジャンルに慣れていない人にとっては1曲60分の時点でハードルは高いと思うので、よほどフューネラルドゥームに入れ込んだ人にしか薦められませんが。 一応#2は結構メロディックな曲なので、ボーナストラック目的でダウンロードするのもあり。 【ピックアップ】02.Bonus Track ピアノがメインを務める10分の曲。とても憂鬱な雰囲気が出ていて、むしろ本編より気に入る人が多いのではないかと思う。メロディも覚えやすく聴き始めな人にも薦められる。 ■こんな人にオススメ ・人気ない場所に行きたい ・アンビエント系が好み ■主な入手方法 ・bandcamp ■この音源に近いアプローチをとるバンド Lethargy Of Death、Longing For Dawn あくまでも柔らかな聴き心地を追求するベルギーのアンビエント/フューネラルドゥーム SLOW 『Silence Lives Out/Over Whirlpool』 ┃ベルギー ┃1stアルバム ┃ジャンル/アンビエント/フューネラルドゥーム ┃リリース/2007年 ┃レーベル/Self Released ┃バンドキャンプ/http://musicalexcrements.bandcamp.com/ ベルギーのDéhàによる独りアンビエント/フューネラルドゥームバンド。2曲60分。特に表記がないため仮に1stアルバムとしておきます。自身のbandcampより配信。 以前のDEMO同様にアンビエント色を多く導入したフューネラルドゥームをやっていますが、ドラムの反響音に気を配っているのと、シンセのアプローチがよりキャッチーになっているため、Until Death Overtakes MeというよりもNorttの3rdあたりに近く感じる。それでいて“癒し”を第一に置いた雰囲気作りは健在であるので「マイルドになったNortt」と形容したほうがわかりやすいかもしれない。救えないほどの真っ暗闇ではなく、ちょうどジャケのような月明かりが闇を柔らかいものへと変えているイメージがあり、安心感が漂う。人気のない場所を散歩するのが好きな人にピッタリな音源かと。 【ピックアップ】02.Silence Lives Over Whirlpool 薄味な#1と違ってシンフォニックな味付けがされている曲。アルバムのハイライトを担う。 ■こんな人にオススメ ・人気ない場所に行きたい ・アンビエント系が好み ■主な入手方法 ・bandcamp ■この音源に近いアプローチをとるバンド Nortt、Until Death Overtakes Me Copyright © [ GARBOLOGY ] All Rights Reserved. http://garbology.en-grey.com/ |