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フューネラルドゥーム追っかけブログ。

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 Twitterのほうでは、しきりにTHERGOTHONのDEMOが1991年リリースであることにかこつけて「フューネラルドゥーム20周年です! 20周年ですっ!」と連呼していましたが、奇しくも豊作ではありました。これでWORSHIPとProfetusの新譜が予定通りにリリースされていれば満点でしたが、あのLossがついにアルバムを出したので、その事実だけでも十分でしょう。


≫ESOTERIC 『PARAGON OF DISSONANCE』
 

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 メロディの比重が増え、過去作に比べて幾分かマイルドな仕上がりになりました。かといって変に親しみ安くなっておらず、たとえ隙が見えようとも、安易に近寄りがたい堂々たる雰囲気は健在。それでいて、案外さらっと聴けてしまう巧みなアルバム構成は見事の一言。
 

≫Mournful Congregation 『The Book of Kings』
 

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 やっていることはこれまで通りですが、これまで以上にパーツの結びつきに気が配られ、クライマックス時の畳み掛けといい、曲の中盤のアクセントといい、施された要素がしっかりと機能していて、単に完成度を高めただけとわかりつつも降参せざるえませんでした。
 

≫The Undergrave Experience 『Macabre Il Richiamo Delle Ombre』


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SOLITUDEの試聴ページ

 





 レトロホラー風味なフューネラルドゥームと言えばThe Liquescent Horrorがすでにいるものの、チープな音ゆえに残念ながらネタ枠。そんな中、イタリアからいきなり代表バンドに引けをとらないような説得力を携えて出てきたのがこのバンド。先行バンドを完全に食ってしまいました。
 

≫ABSTRACT SPIRIT 『Horror Vacui』
 

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 音を津波のように叩きつけ、聴き手に威圧感を与える従来の手法は、今回は採用せず、ゆったりジワジワと心の臓を踏み潰す要領で加圧をかけてくるようになりました。性質が悪いのは変わっていません。
 

≫Night of Suicide 『Desire』
 

Desire.jpg



 叙述性をふんだんに絡め、かなりメロディックに振舞っていますが、過剰になる寸前で止めているのがポイント高かったです。また、このジャンル内では珍しく曲が覚えやすいのも長所の1つと言えるのではないでしょうか。
 

≫Comatose Vigil 『Fuimus Non Sumus』
 

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 普通のゴシックドゥームに接近したEP路線は採らなかったので、ひとまず安心。触れると指先の熱を瞬時に奪われそうなキーボードの応酬に鳥肌。しかしメンバーが被っているABSTRACT SPIRITの若干のアプローチ変更に、差別化する意義がやや薄れた感じ。
 

≫Loss 『Despond』
 

despond.jpg


 もうリリースされただけでありがとうを言いたくなる。DEMOではメロディが際立った曲を立て続けに聴かされる構成だったので、胃もたれ起こしそうでしたが、間にメロディを抑えた曲を挟み込み込んだおかげですんなり聴けるようになりました。
 

≫COLOSSEUM 『Chapter 3:Parasomnia』
 

Parasomnia.jpg


 こちらもマイルドになったタイプ。以前はありえない量の涙をドバドバと流し、大げさに悲劇を訴えるような過剰なサウンドはある意味面白かったのですが、ほのかに情念を浮き彫りにしていく本作のほうが興味深く聴けました。
 

≫Septic Mind 『The True Call』
 

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 前作から短いスパンでリリースされた今作。ESOTERICの雰囲気を引き継ぎ、それを音数少なく表現したような路線は変わらず。波打つ音に現実感に揺さぶりをかけられ、そのままズルズルと引き込まれてしまう感覚が心地よい。
 

10≫Aabsynthum 『Inanimus』


Inanimus.jpg

 

myspace


 





 キーボードを主体に歩を進めるタイプであり、ヴァイオリンのような音を多様するところが他と違う点。常に流麗な雰囲気が付きまとっているため、デコレーションが過ぎるイメージがあるも、あまり甘ったるいメロディは導入しないので辟易には至らない。ややコッテリ。




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 ほか、Tranqvillitas Maris、Womb Of Decay、Until My Funerals Beganなども地味ながらも味がありました。
 

 そして残念なおしらせ、ウクライナのSOMNOLENTがポストメタル方面へと路線変更。聴きましたが完全に別バンドです。
 ベラルーシのREIDOも路線変更。もともとスラッジ色をちらつかせていたものの、本格的にモダン風なスラッジに移行しました。あの空虚感はバッサリなくなり、攻撃的なグルーヴが大半を占めています。
 PANTHEISTは見る影もありませんが、前作の時点ですでに「別物」なので、ついにそこまでいったのかとしか。
 

 あと何があったかな、そうそうEVOKENの1stがまたアートワーク差し替えで再発されてます。中身は変わっていませんが気になる方はどうぞ。そして廃盤で一時期入手困難であったTYRANNYの『BLEAK VISTAE』も再発されてます。暗黒成分は後の1stよりも濃いのでオススメ。
 

 ではでは、来年も良い精神安定剤を賄えるよう願いつつ……。


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