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フューネラルドゥーム追っかけブログ。

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堕落への誘惑と、理性の麻痺

Station Dysthymia 『Overhead, Without Any Fuss, The Stars Were Going Out』
┃ロシア
┃2ndアルバム
┃ジャンル/フューネラルドゥーム
┃リリース/2013年
┃レーベル/Solitude Productions
┃バンドキャンプ/
http://stationdysthymia.bandcamp.com/

 このジャンルでは大手のSolitude Productionsへと籍を置いたためか、メジャー感もアップ。物好き向けだった前作とは打って変わって訴求力も断然増しました。とはいえ、そもそも目指す方向性がアレなわけですが。
 前作は、夢を見ているような非現実感を押し出した作風でありましたが、本作では非現実感は残しつつ、より闇へと身を投げるような作風へと転じています。しかし、より重く暗くなったにもかかわらず、自分を執拗に責めたてる場面はなく、何故か全編心地良さに満たされています。これはおそらく全てを放棄する快感なのではないかと。日々、生きるために様々な考えをめぐらせていますが、煩わしくもあるそれをあっさりと捨てる。重々しく窮屈な気分にさせる足枷を外す偽りの開放感。もちろんいけないことなので理性がブレーキをかけてくるものの、音に揉まれていくうちにしだいに感覚も鈍り、気がつけば引き止める感情はわいてこなくなります。この段々と麻痺させて、闇に身を慣らしていく手練手管が本当に見事。みごとに成長したなと思います。先に書いたとおり方向性はアレですが。
 引き合いに出すとすればOf Darknessでしょうか。このバンドはドローンに片足突っ込んでいるので聴きやすさに差はありますが、堕落への誘惑がひっきりなしに侵食してくるあたりは非常に近いものがあるかと。

 心地良さと深入りすることへの禁忌感の狭間で揺れる1枚。



【ピックアップ】04.Starlit: We Rest At Last

 音だけ聴くと心が動くクライマックス部分であるはずなのに、気持ちが前へとまったく向かわないのはどういうことなのか。

■こんな人にオススメ
・この世は窮屈だ
・もうどうにもならない

■主な入手方法
・Solitude Productions
・bandcamp

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Of Darkness、HJARNIDAUDI
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