フューネラルドゥームを除いた2014年ベスト。
　今年は過去作を主に聴いていたので、あまり選別できないと思ったのですが意外と挙がりました。

IAMTHEMORNING　『Belighted』 　





　美しい。とにかく美しいシンフォニックロック。清らかですが、どこかしら影のようなものが常に寄り添っているので、自分のような根暗でも拒絶感はないです。 ガンコな憑き物がみるみる落ちます。


Teitanblood　『Death』 　





「わけがわからないけどなんだかすごい」を突き詰めたデスブラック。暴力的なボルテージの上がり方をする「anteinfierno」は何度聴いても笑いが漏れます。


DIR EN GREY　『ARCHE』





　最近、海外勢や、過激化を期待するリスナーに対抗しようとして無理してないか気がかりだったのですが、今回一転して肩の力が抜けてます。かといって丸くならずに不要な棘だけを削ぎ落としたような印象。


United Nations　『Next Four Years』　





　CONVERGE、Thursdayの驚異的な掛け算。泣きながら相手を屠る。


r.roo　『nothing』 　





　今年はなんとなく電子音楽方面に手を出してみたのですが、そのなかで一番聴いたがコチラ。基本ゆったり進行、メロディ綺麗、適度な緊張感が漂っている、など、好みの要素がてんこ盛りでした。


Cygna　『Opus Ena』 　





　これのおかげで夏の不快な暑さから大いに逃れることができました。来年の夏もよろしくおねがいします。


Poordream　『Ninetynine』 　





　幻影的でありながら、どことなく都市の真っ只中にいるような感じもある。作業用BGMとして非常に優秀でした。


Anaal Nathrakh　『Desideratum』 　





　この路線としてはやはり5thアルバムに軍配は上がるものの「The One Thing Needful」が格好良すぎました。


SWALLOWED　『Lunarterial』 　





　ただでさえ濃かった瘴気をさらに身に溜め込んだ1stアルバム。これの発売当時、常に体調が悪かった記憶があるのですが、多分こいつのせい。


CORPSESSED　『Abysmal Thresholds』 　





「重くてジャリジャリとしたノイズを含んだ音」フェチにはたまらない作品。思わずひれ伏したくなる人外なイメージも魅力でした。


Clouds　『Doliu』　





　思えば久々にゴシックドゥームにハマれた気がします。甘くもクドくない絶妙なバランス。


Enabler　『La Fin Absolue Du Monde』 　




　熱気のこもったハードコア。とにかくやる気出したいときにお世話になりました。


Souls Of Dissolution　『These Things We Have Wrought』 　





　サウンドプロダクション的にB級感漂っているメロディックブラックですが、衒わず突き進むので問題なし。


Hexis　『Abalam』 　




　黒い暴風雨と言わんばかりな音のインパクトは、リリースから時間が経った今でも聴き劣りはしません。


Whitechapel　『Our Endless War』　





　マンネリ気味だった近作の呪縛から解き放たれた1枚。このバンド、まだまだ戦えそうです。




以下、他によく聴いた音源　

OMIT　『Medusa Truth Part 1』
INFEST　『Cold Blood War』
Cult Leader　『Nothing for Us Here』
Plebeian Grandstand　『Lowgazers』
Suffer Yourself　『Inner Sanctum』
Arcana Coelestia　『Nomas』