フューネラルドゥームを除いた2013年ベスト。
　根暗フィルターで2013年リリース音源をろ過したらこのような結果になりました。

The Rodeo Idiot Engine　『Consequences』 





　弱者による死に物狂いな反逆。弱者には力がない。なら、命削って立ち向かうしか道はないだろと言わんばかりな壮絶な応酬が圧巻でした。最終曲のボロ雑巾ぶりが強く印象に残っています。


Infernal Revulsion　『Infernally Revulsed』　





　上記とは逆に、こちらは有り余る強大な力であらゆるものをなぎ倒していく豪快さが魅力。海外勢に真正面から挑んでも迫力負けしない数少ないバンド。


BIRUSHANAH　『ヒニミシゴロナヤココロノトモシビ』　





　線香の匂いが漂ってきそうな和風スラッジ。前作よりもボーカルに焦点が当たることが増えてかなりキャッチーになっています。それでいて自身の色を失うどころか上手く調和させていて、改めて凄いバンドだと思いました。


The Howling Void　『Runa』 　





　この後に出たフルアルバムがいつも通りだったので、あくまで実験作という位置づけだったのでしょうが、この路線でのフルアルバムにも興味があります。絶望的な状況から、自らの足で立ち直る過程を描いたような展開がたまりません。


The Ocean　『Pelagial』 　





　第一印象が最悪だっただけに、時間をおいた後のハマりっぷりに驚いた記憶があります。本作で見切った人も少なくないと思いますが、自分はまだまだ追いかけていく所存です。


Onslaught　『VI』　





　なんといっても「Chaos Is King」が怒涛の一言。ベテランでありながら落ち着かずに、バカみたいなテンションを保ち続けているのは素直に凄いと思います。


Parasit　『Valj Din Egen Bodel』 　





　ツインボーカルで一瞬の緩みも許さずに爆走するスウェーデンのハードコア。音が小さいのが不満であるものの、全編止まらず駆け抜けてくれるので問題なし。


The Red Paintings　『The Revolution Is Never Coming』 　





　シアトリカルなロックバンド。いろいろ詰め込みすぎてアルバム通して聴くのは厳しいのですが、シングル曲でもある「You're Not One Of Them」を筆頭に定期的に聴きたくなる曲が複数ありました。


Eye Of Solitude　『Canto III』　





　慟哭、絶望をそのまま音にしたようなドゥームデスメタル。ベタですが突き抜けてます。同じく「暗い」と言っても、派手に泣き叫ぶ元気もない葬式勢とは違ったものが。


Primitive Man　『Scorn』　





　暴力的なオーラを湯気が立ちそうなぐらい放つスラッジバンド。あまりにもやり過ぎていて原人どころか怪獣の域に達しているような気がしないでもない。


Grave Upheaval　『Untitled』 　





　ドゥームデスメタルになり損なったドロドロデロデロした何か。物理法則すら狂いそうなほどの超異次元サウンドがインパクト大。ブラストビートを導入した程度では体感速度は変わらない。


Welter in Thy Blood　『Todestrieb』　





　アメリカのブラックドゥーム。ひと思いに殺らずに、剃刀でガリガリと痛みだけを執拗に与え続けるような音が非常に性質が悪いです。


Coilguns　『Commuters』 　





　しっかり「ハードコア」しているカオティックハードコア。案外スルっと聴けてしまうアルバムの流れも素晴らしかったです。



以下、他によく聴いた音源　

Krypts　『Unending Degradatio』
My grande finale　『Ocean heart』
Ruin Lust　『Ruin Lust』
Symptom　『Opulent Atrocity』
Enshine　『Origin』
Evoke Thy Lords　『Drunken Tales』
Mistguide　『Era』
Mental Torment　『On the Verge』
URNA　『mors principium est』