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フューネラルドゥーム追っかけブログ。

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Ligfaerd.jpg

さらにアンビエント要素が増え、黒さも増したNorttの代表作

Nortt『Ligfaerd』
┃デンマーク
┃2ndアルバム
┃ジャンル/ブラック/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2005年
┃レーベル/Total Holocaust
┃マイスペース/http://www.myspace.com/norttdk

 今回もブラックメタルのイメージを付与したフューネラルドゥームを繰り広げていますが、前作で目立ち始めたアンビエント要素の割合も増えていて、想像をより誘発。それに加え、ギターやピアノによるメロディを、音量を控えめにしてあまり前面には出さず、ジリジリとした重低音や、冷たく広がるアンビエントの後ろからうっすらと流すことによって、まるで別の世界から旋律が流れているような処理をして、異化効果を高めている。同時に、このおかげかはわかりませんが、ありがちなメロディばかりなのにあざとさを感じさせない。
 他の作品と特に違う点は、ホラー的なアプローチが随所に見られることで、死霊の集会を思わせる冒頭からして恐怖心を煽り、作り手の悪意を感じさせる。基本的に内に篭った表現ばかりのNorttですが、本作に限って感情が外に向いている気がします。
 完成度も高まり、まさしくNorttの代表作と言える内容。



【ピックアップ】03.Vanhellig
 もっとも不気味な曲。死霊を呼び寄せ、ともに戯れ、ともに苦悶の声を荒げる。

■こんな人にオススメ
・妄想癖がある
・暗いところが好き

■主な取り扱い店
・AMAZON
・GRAVE
・T.H.A.
・WEIRD TRUTH

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Of Darkness、Lacrymae Rerum、Torture Wheel
PR


Gudsforladt.jpg

アンビエント要素を取り入れ、音世界に奥行きが出た1stアルバム

Nortt 『Gudsforladt』
┃デンマーク
┃1stアルバム
┃ジャンル/ブラック/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2010年(2003年)
┃レーベル/Cyclone Empire
┃マイスペース/http://www.myspace.com/norttdk

 2003年リリースの1stアルバムに、ボーナストラック「Evig Hvile」を収録した再発盤。
 DEMOのときはメロディそのものを聴かせることを主題においていましたが、本作はそれを踏襲しつつアンビエント要素を取り入れ、想像力を描きたてながら悲しげなメロディを絡める路線となってます。メロディにしても、最初から最後まで甘ったるくなく、キーボードメインでゆったり進むパートと、メロディアスになるパートを上手く交互に繰り出し、過剰な演出にならないよう避けている。おかげでDEMOより感情移入はしやすい。

 何度か再発されてますが、数が少なく、他の作品に比べると入手困難な状況。良い作品ではあるものの、飛びぬけてはいないので、Nortt好き以外は無理して購入しなくてもいいでしょう。

【ピックアップ】01.Graven
 導入部。雨と落雷の音が、暗く湿った雰囲気を作り出し、聴き手の心を孤独にする。

■こんな人にオススメ
・どこかに行きたい
・このまま消え去りたい

■主な取り扱い店
・AMAZON
・T.H.A.

■この音源に近いアプローチをとるバンド
The Austrasian Goat、Abyssmal Sorrow、Torture Wheel


e99c097a.jpg

儚げなアプローチで迫る、プログレ風味ポストロック

CRIPPLED BLACK PHOENIX『I, VIGILANTE』
┃イギリス
┃4thアルバム
┃ジャンル/ポスト・ロック
┃リリース/2010年
┃レーベル/Invada
┃マイスペース/http://www.myspace.com/crippledblackphoenix

 Justin Greavesを中心としたバンド。Iron Monkey、Electric Wizard、Teeth Of Lions Rule The Divineと、ドゥーム/スラッジ界にて特にえげつないバンドに関わっていた人なのですが、ここで聴けるのはプログレ風味のするポストロック。MOGWAIのメンバーも関わっていて(と思ったらもうバンドから去っているらしい)、むしろそちらに近い音を出している。一応へヴィなリフが使われているものの、ドゥーム/スラッジ的な殺伐さはなく、『Red』の頃のKing Crimsonを彷彿。「Troublemaker」の、元気があるように見せて、どこか虚ろさのあるアプローチなんてモロだと思うし。
 基本はギター、ピアノ、チェロなどによって、儚げなメロディをゆったり聴かせることを主題においており、曲によって女性VOが絡んできたり、トランペットが情熱的に振舞う、またはムードを煽るように使われていて、なかなかあきさせない工夫がなされている。

 プログレ好き、ポストロック好き共々おすすめできる作品。



【ピックアップ】05.Of a Lifetime
 少しずつ叙述的なメロディを練り上げ、女性VOも参加していき、最後にはドラマティックな展開へと収束していく。なんというか、反則。

■こんな人にオススメ
・プログレ好き、またはポストロック好き
・落ち着きたい

■主な取り扱い店
・AMAZON
・WORLD DISQUE

■この音源に近いアプローチをとるバンド
King Crimson、MOGWAI


pigumanity.jpg

新しい要素は持たないが安心のクオリティ、ロシアのグラインドコア

Fitcage『Pigumanity』
┃ロシア
┃1stアルバム
┃ジャンル/グラインド・コア
┃リリース/2010年
┃レーベル/Soulflesh Collector
┃マイスペース/http://www.myspace.com/fitcage

 どこを切り取ってもグラインドコアとしか言いようのないほどオードソックスなことをやっている。Brutal Truthのカバーを収録しているが、グラインド初期のロウな感じはあまりなく、どちらかというとDEAD INFECTIONをベースに、NASUMあたりをアクセントとして混ぜ込んだ印象。この、グラインドと分類されるバンド達の良いとこ取りなところが、オードソックスさに拍車をかけていますが、ツボを抑えた曲展開をするので、なんにも考えないで身を委ねられる。フォロワーとしてのクオリティ自体は高いです。
 グラインドコア、ゴアグラインドの有名バンドを聴いてなお、激走サウンドを求める人にとっては、うってつけと言えます。

【ピックアップ】17.Thirst Of Violence
 単純にブラストの勢いのままに突進する曲かと思えば、途中、不意打ち的にゴアらしいリズミカルなパートに切り替わるのがおもしろい。

■こんな人にオススメ
・グラインド好き
・我が手にさらなるグラインドを

■主な取り扱い店
・Amputated Vein Records

■この音源に近いアプローチをとるバンド
DEAD INFECTION、NASUM


1fdc217c.jpg

ブッ壊れたテンションで集中砲火、ウルトラ暴走パワーバイオレンス

Yacopsae『TANZ,GROSNY,TANZ...』
┃ドイツ
┃3rdアルバム
┃ジャンル/パワー・バイオレンス
┃リリース/2007年
┃レーベル/OBSCENE
┃マイスペース/http://www.myspace.com/yacopsae

 やりすぎ。もう一度言う。やりすぎ。
 それこそドラムの速さ自体はありふれているものの、勢いによる体感速度が他を大きく引き離している。終始喚きっぱなしの壊れたヴォーカル、ブラストもさることながら、やたら金物が強調されたドラムのおかげで、とてつもなくやかましい。意外にもリフはシンプルなんだけど、このテンションの中にあるせいで一緒にグチャグチャな印象。
 一応、パンクらしいノリノリさ、ミドルテンポなパートはありますが、すべて爆走するための引き立て役としか扱っていない。基本、限界振り切ったまま帰ってきません。

 グラインドコア、ブルータルブラック、スピードコアなど、うるさくて、速くて、バカな音が好きならば必聴。



【ピックアップ】01.Tanz, Grosny, Tanz ...
 いきなり至近距離でマシンガンを連射されたような衝撃。ツッこむヒマもない。

■こんな人にオススメ
・うるさいのが好き
・速いのが好き

■主な取り扱い店
・GRAVE
・はるまげ堂
・diskunion

■この音源に近いアプローチをとるバンド
ASTERISK、Clinging to the Trees of a Forest Fire


d9c2eb77.jpg

感覚のみに訴える、不条理な悪夢の如きドローン作

MAURIZIO BIANCHI/M.B.『DAS PLATINZEITALTER』
┃イタリア
┃41stアルバム?
┃ジャンル/ドローン
┃リリース/2010年(2007年)
┃レーベル/WEIRD FOREST
┃マイスペース/http://www.myspace.com/mauriziobianchi

「恐怖と笑いは紙一重」と言いたくなる奇妙なジャケに惹かれて聴いてみたんだけど、中身はわりと本気でした。
 MAURIZIO BIANCHIというとノイズ界では結構有名な人らしいのですが、本作で聴けるのは薄気味の悪いドローン。輪郭が掴めないほどに延びていく持続音が渦を巻くように流れ、これまた不鮮明なお経のような音、メロディを紡ぎそうなギリギリにまで音を組み立てては、完成する前に崩すメロディのなりそこないが、ドローンを下地に、ぼんやり浮かんでは混沌の海に沈んでいく。このひどく抽象的なサウンドは、意味はわからないのに恐怖感だけを感じる不条理な悪夢と感覚的に近い。
 約70分間、持続音のみの単調な作品なのにもかかわらず退屈せずに聴けました。このへんは個人差があると思いますが。
 過去作は未聴。ちなみに、myspaceに配信されている音源はどれもノイズ時代のものらしいです。



【ピックアップ】03.Decadence
 控えめな“サァァァー”と流れるノイズに、お経のような声が被さる。はっきり言って不気味。

■こんな人にオススメ
・夢を見るのが好き
・夜は安心する

■主な取り扱い店
・AMAZON
・diskunion

■この音源に近いアプローチをとるバンド
mimir


Graven.jpg

メロディ濃度多目な、DEMO音源の再発盤

Nortt『Graven』
┃デンマーク
┃DEMO
┃ジャンル/ブラック/フューネラル・ドゥーム
┃リリース/2007年(1999年)
┃レーベル/Red Stream
┃マイスペース/http://www.myspace.com/norttdk

 最近の作品とは違い、空気感を作り上げるアンビエントの要素はあまり見受けられず、そのかわりギターの出番が大幅に増えている。おまけにギターにしろピアノにしろかなりメロディックなアプローチをしており、印象に残りやすい。この単純明快さはメロディ好きにはたまらないが、人によっては安っぽいと感じることもあるかも。
 次作の1stアルバムからアンビエント要素が増えていくので、転換期にあたる作品なのかもしれない。3つあるDEMOから本作だけ再発されたのも興味深い。

【ピックアップ】03.Sorgesalmen
 いきなり悲劇的メロディの大盤振る舞い。個人的には気分が上向く。

■こんな人にオススメ
・メロディ好き
・余計な要素はいらない

■主な取り扱い店
・AMAZON
・GRAVE
・diskunion
・はるまげ堂
・T.H.A.

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Abyssmal Sorrow、Bosque





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