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フューネラルドゥーム追っかけブログ。

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フューネラルドゥームを除いた2015年上半期ベスト。
 不作に思えたものの、なんだかんだで面白い音源はリリースされていたなと。
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年々生命力が磨り減っている気がしないでもない今日この頃です。
 いつの間にか今年も半分過ぎていたので、2015年上半期フューネラルドゥームについてぐだぐだ書きます。




全曲キラーチューン、夢のようなグラインドコアアルバム

The Kill 『Kill Them...All』
┃オーストラリア
┃2ndアルバム
┃ジャンル/グラインドコア
┃リリース/2015年
┃レーベル/Obscene Productions
┃バンドキャンプ/ http://blastasfuk.bandcamp.com/album/kill-them-all

 活動期間的に、もう中堅と言ってもいいぐらいのキャリアを持っていますが、意外にもフルアルバムは本作で2枚目。この手のジャンルは初期衝動がなによりも命なので、作を重ねるごとに路線が変わったり、ヌルくなったりしてしまうバンドも多いなか、このバンドは、純度100%の突進バカであり続けています。
 そして本作、まだまだ殺り足りないらしく、もともと凄まじかった前作を超えて、前人未踏な領域へと足を踏み入れた感があります。グラインドコアのキラーチューンばかりを集めたような、と例えても決して大げさではなく、上がったテンションが下がる瞬間なんてまったくありません。凝った展開や、世界観の構築などをする気は最初からありません。ただ殺気に突き動かされるがままに、壊れた勢いで突き抜ける27分。

 こういうアルバムを待っていました。



【ピックアップ】12.Spittin' Chips
 いつもならこのあたりでダレれしまいますが、テンションを上書きされます。

■こんな人にオススメ
・グラインドコアが好き
・みんな死ね

■主な入手方法
・bandcamp

■この音源に近いアプローチをとるバンド
グラインドコア全部




地獄の業火で人類が焼き尽されていく妄想捗る、スラッジ/デスメタル

AUTOKRATOR 『AUTOKRATOR』
┃フランス
┃1stアルバム
┃ジャンル/スラッジ/デスメタル
┃リリース/2015年
┃レーベル/Self released
┃バンドキャンプ/ https://autokrator.bandcamp.com/releases

 フランス、パリで結成されたデスメタルバンド。1stアルバム。バンド名は「独裁者」の意味します。
 一聴してわかるとおり、地獄そのものなギターの音が強烈。この音作りの時点で本作は勝ったようなもの。
 様々なエクストリームミュージックの要素をその身に取り込んでおり、スラッジのささくれ立った憎悪感、ブラックメタルの冒涜感、デスメタルの暴虐性などが入り混じって、もはや、億単位の悪意の集合体、としか言い表せない有様と化してます。歌詞は人類の悪逆の歴史を描いているようですが、音のスケールが大きすぎるあまり、高位の存在が人類を滅ぼしている光景しか脳内に浮かびません。焦げ臭い匂いすら漂ってきそうなほど、苛烈を極めた楽曲には、驚嘆を通り越して呆れ果てます。

 近いバンドと言えばGrave Upheavalでしょうか。異様に前面に出てくる不鮮明な重低音ギターを主にしたスタイルは、通じるところがあるかと。しかし、本バンドと違って、ドゥーム寄りなバンドですし、与えるイメージも怒気の発散ではなく、陰気の収束。一見音楽性が近いようでいて、表現的には間逆という、おもしろい関係性にあると思います。

 名作よりも怪作に惹かれる人向け。1作目にして逝くところまで逝ってます。この手のものが陥りがちである、金太郎飴な部分はあるものの、方向性のブッ飛び方が異常なので一度聴いたら忘れられません。



【ピックアップ】06.Act 6 : Sit divus, modo non vivus
 もう、暴君の降臨か何かでしょうか。威圧感が一際強い一曲。

■こんな人にオススメ
・人類なんて滅べばいい
・名作よりも怪作が好き

■主な入手方法
・bandcamp

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Grave Upheaval、Pseudogod




全力で琴線ズタズタにしてくるフューネラルドゥーム、2ndアルバム

Funeral Tears 『The World We Lost』
┃ロシア
┃2ndアルバム
┃ジャンル/フューネラルドゥーム
┃リリース/2014年
┃レーベル/Marche Funebre Productions
┃VKontakte/ http://vk.com/club18789517

 前作と方向性は変わらず、メロディとシンフォニックの要素で、ベタながらもグイグイ押してしていく路線。スタイルの特異さから生まれる驚きはありませんが、本作では、曲に込められた情念があまりにも凄く、「よくいるタイプ」という言葉を正面から捻じ伏せるだけの力を持っています。正直、表現方法がストレート過ぎて、もう少し捻ったほうがいいのではないかと思うこともあります。しかし、この琴線を直接ズタズタにしてくる感覚は、必要以上に自分を良く見せようとする欲求よりも、抱えた鬱屈の昇華を優先しないと生まれないでしょう。技術や奇抜なアイデアも大切であるものの、結局は、作り手の気迫や衝動などがモノを言うのだと、まざまざと見せ付けられました。一応、前作から衝動重視だったのですが、本作でついに、有無を言わせないレベルへと達したなと。とにかく全力で迫ってくるので、聴いている側も鬱屈が昇華されて、聴き終わった後には気が楽になります。

 この手の作品が好きなら身悶えすること請け合い。ここまでくると普段フューネラルドゥームを聴かない人でも何かしら引っかかるのではないかと。




【ピックアップ】04.Our Gods Are Dead
 タイトルとは裏腹に、憂鬱に包まれながらも、しっかりと強い意志を持ち続けいているように感じます。ギターのメロディなんかは特に力強い。

■こんな人にオススメ
・疲れている
・でも明日も生きるつもり

■主な入手方法
・solitude productions

■この音源に近いアプローチをとるバンド
Ea、Consummatum Est


皆様、いかがお過ごしでしょうか。年末年始はいつも憂鬱です。
そんなわけで2014年ベストアルバム、フューネラルドゥーム編です。
いよいよジャンルの狭間にいるバンドも増えてきて、分類に混乱気味でしたので、以前よりは仕分けが緩くなっています。


フューネラルドゥームを除いた2014年ベスト。
 今年は過去作を主に聴いていたので、あまり選別できないと思ったのですが意外と挙がりました。





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