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フューネラルドゥーム追っかけブログ。

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泥海にズブズブと果てしなくのまれていくようなロシアのフューネラルドゥーム

Septic Mind 『The Beginning』
┃ロシア
┃1stアルバム
┃ジャンル/フューネラルドゥーム
┃リリース/2010年
┃レーベル/Solitude Productions


 ロシアのフューネラルドゥームバンドによるデビューアルバム。全3曲60分。
 ESOTERICの持つ圧倒感や神々しさを取り払い、酩酊感のみを抽出したようなバンドで、ズブズブと際限なく沈んでいけそうなサイケデリックな感触が非常に濃厚。ドロリとした質感を持つギターとベースが、それぞれの音を溶け合わせるようにゆっくりゆっくりと渦巻く#1の冒頭からして強い牽引力を含んでおり、安易に近寄ってはいけない禁忌感を覚えつつも、音の心地よさに思わず身を浸してしまう作りが凄い。酩酊感を出すにしても、ベクトルが常に下へ下へと向かっていくのがこのジャンルらしいところで、深層心理の泥海を深く深く下降し、理性の及ばない領域へと進入。さらに深くどこまでも潜っていく。それに加え、ディープなグロウルヴォイスが、さながら深淵からの呼び声のようであるのと、情緒を描かずに方向感覚を乱す方向に走るメロディが、どん底への手引きを更に情け容赦のないものへと落とし込んでいる。
 ところどころ安心感を生むギターのメロディや、ドゥームらしく無骨に迫るアプローチが顔を覗かせるものの、アルバム全体のトーン自体は一定。焦燥感を煽るラストのくだりはさておいて、一点に振り切ったバンドならではのわかりやすさが、最大のアドバンテージだと思う。路線そのものは大衆的ではありませんが、何を表現したいのかは掴みやすい。

【ピックアップ】03.The Ones Who Left This World
 序盤は浮遊感のあるくだりを挟みつつ重低音が支配する場面を描くが、次第に加速。闇雲に突進した先には、切迫した息使いと高鳴る心臓のSE、喧騒の度合いを強めるノイズによって焦燥感を追い立てられる場面が待ち受ける。そして突如ブツっと切れて、高まった不安に空を切らせるなんとも嫌な幕の締め方。世界の終幕を示唆しているようでどうしようもない。

■こんな人にオススメ
・堕落したい
・思考するのが好き

■主な入手方法
・GRAVE
・diskunion
・Sabbathid Records

■この音源に近いアプローチをとるバンド
ESOTERIC、The NULLL Collective
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